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鍼灸治療(はり・きゅう) | 武蔵小杉で鍼灸治療が評判の鍼灸接骨院

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鍼灸治療(はり・きゅう)


当院の鍼灸治療について

このページを読んでくださっているのは、なかなか改善しない症状に悩まれている方だったり、『東洋医学って本当に効果があるのかな』と鍼灸の効果に疑問に思われている方だったりすると思います。

鍼灸ではよく『自然治癒力を高めます』『幅広い症状に対応します』と言いますが、具体的ではないのであまりピンと来ないですよね。

このページでは、当院の鍼灸治療がどういうものかを、分かりやすく解説していきます。

目次

  1. 鍼灸とは?
  2. 鍼灸は“こんな方”におすすめ
  3. 鍼灸で効果が認められる症状一覧(WHOの適応症・それ以外で当院でも対応できる症状)
  4. 当院の鍼灸治療(経絡治療)について
  5. ツボについて
  6. 当院で使う道具(はり・きゅう)とその刺激
  7. 経絡とは
  8. 東洋医学には東洋医学の理論がある

1.鍼灸とは?

『鍼灸(しんきゅう・はりきゅう)』とは、ツボを刺激することで、身体の気の流れを整える施術です。鍼灸師は、ツボを鍼と灸で刺激していきます。

※ツボを使わず鍼灸治療を行うなど、別の考え方も実はあるのですが、当院では上記のような『鍼灸治療』を行っていますので、以下では、このような意味で『鍼灸』という言葉を使っていきます。

2.鍼灸は“こんな方”におすすめ

鍼灸は“こんな方”におすすめです。

肩こり、腰痛などの具体的な症状がある場合はもちろん、上記のようなお悩みにも鍼灸であれば対応できます。症状や状態をうまく言葉にできない方でも、当院の経験豊富な鍼灸師が脈やお腹に触れてお身体の調子を汲み取りますので、まずはお気軽にご連絡ください。

3.鍼灸で効果が認められる症状一覧(WHOの適応症・それ以外で当院でも対応できる症状)

『鍼灸は幅広い症状に…』『様々な症状に…』という記載をよく見かけます。確かに鍼灸はたくさんの症状に対してアプローチができますが、これだと鍼灸の効果をイメージしていただきづらいと思いますので、もう少し具体的に書いていきますね。
WHOは、多くの症状に対し鍼灸が一定の効果を持つと認めていますが(これらの症状を『適応症』といいます)、WHOが認める適応症以外でも、当院では対応できるものがたくさんありますので、できる限り挙げていきますね。

 

 ①神経系の症状

この他に当院で対応できる神経系の症状

 ②運動器系

このほかに当院で対応できる運動器系の症状

 ③消化器系

この他に当院で対応できる消化器系の症状

 ④循環器系

この他に当院で対応できる症状

 ⑤内分泌系

 ⑥呼吸器系

この他に当院で対応できる症状

 ⑦泌尿器系

この他に当院で対応できる泌尿器系の症状

 ⑧感覚器系

この他に当院で対応できる感覚器系の症状

目の症状

耳の症状

鼻の症状

口腔内の症状

 ⑨婦人科系

この他に当院で対応できる婦人科系の症状

 ⑩小児科系

この他に当院で対応できる小児の症状

 ⑪その他

この他に当院で対応できるその他の症状

WHOの記載にはありませんが当院で対応している症状

⑫精神・メンタル系

⑬皮膚疾患

4.当院の鍼灸治療(経絡治療)について

当院の鍼灸治療は、より正確にいうと、『経絡治療』というものです。経絡治療とは、『ツボ』を使って『経絡』の気の流れを整えることで、症状を改善させるというものです。

ただ、『ツボ』ってなんとなくイメージはあっても具体的にはよく分からないと思います。また、当院のロゴにも『経絡』という言葉が入っていますが、あまりなじみのない言葉じゃないでしょうか。

ここからは、当院の施術で大切になってくる『ツボ』『経絡』について、説明していきます。

 5.ツボについて

『ツボ』とは、刺激をすると何らかの反応が身体のどこかで起こる場所のことです。

温めたり、冷やしたり、擦ったり、刺したりして刺激していきます。

 色んな方から『痩せるツボありませんか?』とよく聞かれます。ツボって押すだけですごく効果があるようなイメージがありますよね(ちなみに痩せるツボに関しては、こちらの動画で説明していますので興味がある方はご覧ください。YouTube→古典に記されている痩せるツボ?【地五会】

ただ、ツボってどこにあるのか、なんで刺激すると効果があるのかなどは、みなさんあまりご存じではないと思います。そこで、そんな疑問にお答えしていこうと思います。

 

まず、そもそもツボという物体はありません。ツボがあるところには、皮膚があって、さらにその下には皮下組織、神経、血管、筋肉、骨や内臓などといった、人体を構成するものは存在します。しかし、『鼻』や『耳』のように『ツボ』という器官や部位は存在しません(存在しないものを説明するのはとても難しいですね)。

では、ツボって何なのかというと、これまでのたくさんの経験や結果から、多くの人の身体に似たような効果が現れる位置のことをいっています。『ツボを押すと~という理由で効果が出る』みたいな話というよりは、むしろ刺激すると効果が現れる場所をツボといっているだけなんですね。

 

みなさんはぶつけたところを擦ったり、痛みがある部位を手で抑えたり圧迫したり、身体に何らかの刺激が起こり、その部位に手を当てた経験はありませんか?ツボの始まりはこの『手当て』なのです。

お腹が痛いからお腹に手を当てて擦っていたら痛みがなくなった。(確かに、お腹にはお腹の調子を整えてくれるツボがたくさんあります)

腰が痛いから腰を擦っていたら、腰の痛みが和らいだ。

膝が痛いから膝を擦っていたら、なぜかお腹の調子がよくなった。

手が痛くて手を擦っていたら、鼻の通りがよくなった。

昔の人たちは、この『なぜか良くなった』という結果をたくさん積み重ね、色々なツボを見つけてきたんですね。

 

6.当院で使う道具(はり・きゅう)とその刺激

道具は大きく分けると『鍼(はり・針)』と『灸(きゅう)』の2種類になります。

 

当院で使用している鍼は、刺して使用する場合は髪の毛よりも細い鍼、刺さずにツボに接触させる目的で使用する鍼は、つま楊枝ぐらいの太さやお箸の先端のような太さのものです。また、お灸も米粒よりも小さいゴマ粒程度の大きさです。


みなさんが気になっているのは、鍼を刺したときの痛みだと思いますが、ほとんど痛みはないと思います。『ちょっとチクっとする』くらいで、たいしたことないです。

もちろん、感覚は人それぞれなので、チクッとも何も感じない方もいらっしゃいますし、気持ちがいいと感じる方もいらっしゃいます。ズーンと重だるく感じる方もいないわけではないのですが、チクッ以上に鋭い痛みを感じる方はごくごく稀です。痛みに敏感な方には、刺さずに皮膚に接触させる鍼で施術しますのでご安心ください。

灸は、当院で使用しているものは、心地のいい温かさのものやツンとほんの一瞬何か感じたかな?くらいの刺激しかないと思います。ちなみに、熱さを我慢し火傷するようなものは現代ではほぼないんじゃないかと思います。

 

7.経絡(けいらく)とは

『経絡(けいらく)』について、その他の繋がりも合わせ解説していきます。

 

経絡とは、ツボとツボとの間を繋いでいる『気』の通り道のことです。

 

【5.ツボについて】に解説したように、ツボはこれまでの経験から見つけてきたものなのですが、ツボを見つけた方々は同時に使い方の研究もしていました。そのような中で、ツボ同士には繋がりがあることに気づきました。このツボ同士の繋がりが『経絡』です。

さらに、経絡はグループごとに分けられることも見つけられ、その結果、経絡は20本のグループに分けられました。ここでは、そのうちメインとされている12本について説明していきます。

 

その12本のグループにはそれぞれ次のように名前が付けられました。

 

この12本のグループにはそれぞれ機能があります。

 

このように整理して、日頃から私たちの身体に起きている働き、動きの全てが12本(20本)のグループによって行われていると考えました。

 

現代でみなさんが知っている臓器の名前は、この経絡のグループ名からつけられています。解体新書がオランダから日本へ伝わり、オランダ語で書かれた解体新書に載っていた臓器の機能と、東洋医学で元々使われていたグループの機能を照らし合わせて、似ているものには経絡のグループ名を臓器の名前をあてたんです。

残念ながら、この経絡もツボ同様物体はありませんが、経絡は全身に張り巡らされていて身体に何らかの反応をもたらします。

 血管には血が流れ、経絡には気が流れる

そして、経絡には役割がありまして、それは先ほど少しお話したように『気の通り道」だということです。

《気》って言うと、胡散臭さが増しちゃうんですよね。でも、東洋医学は《気》という考え方から成り立っている医学です。

天気、電気、元気、気配、雰囲気など、目には見えないけれど変化や動きがあるものに私たちは《気》という言葉を使います。

身体の中の《気》は、『生命力』や『エネルギー』や『体力』などと言い換えることができます。

《気》は絶えず一方向へを流れていくとされていて、どこかで途絶えたり逆流したりすると『症状』として身体に現れます。

このあたりは血液に似ていて、血流も、寝ていても起きていても絶えず流れていて、流れの方向は一方向。逆流したり流れが悪くなると調子が悪くなり、血液が流れる管(血管)が破れたら血液が漏れだし出血しますよね。

同じように、気も逆流したり途絶えると不調になり、経絡から気が漏れでることもあります。『病は気から』という言葉がありますが、これは気の流れに異常があるとそれは病として現れることを示しているものです。

血流が途絶えると、その途絶えた部分は壊死します。同じように、気の流れが途絶えると、その部分の機能が低下もしくは停止するような感じです。

このように、私たちの身体は「目に見える血液」と「目には見えない気」によって日々活動しています。

 

鍼灸師がよく使う『根本から治す』や『自然治癒力を上げる』というのは、この《気》の流れを滞りなく淀(よど)みなく隅々へ届けるようにすることで、身体の機能を上げ健康を保つということになります。

当院の『経絡治療』について、『ツボ』を使って『経絡』の気の流れを整えることで、症状を改善させることと説明しましたが、どういうことか少しは分かっていただけたのではないでしょうか。

8.東洋医学には東洋医学の理論がある

『東洋医学』は地球が丸いことも知らないような何千年も昔からあります。その当時と現代を比べると食生活や住環境など、進化した部分は数えきれないくらいたくさんあります。

それでも、その時代と現代とで変わらないこともあります。

人は地面と空の間に存在すること、朝と夜が交互に来ること、季節の順番、1日の時間の長さ、月の満ち欠け、人体の構造など…探すとたくさん出てきます。

そのような昔と変わらない部分を理論化したものが東洋思想で、東洋医学は東洋思想に基づいて理論化された医学です。そのため、鍼灸師は東洋思想を物差しとして施術を行っています。

経絡治療では『病は陰陽で診て、治療は五行で行う』といったりするのですが、これは、東洋思想の一つである『陰陽』を使って施術の方針を決め、施術は『五行』という東洋思想に基づいて行うということを表しています。

東洋医学では、『陰陽』に基づいて、表裏一体の『陰』と『陽』に臓器を区別したり関連づけています。例えば、肺は陰とされていますが、それの対となる陽の臓器は大腸です。そして、『肺(陰)に症状が出ているから、肺(陰)とセットになっている大腸(陽)のツボも一緒に使って、効果を高めよう」などというように、施術の方針を考えていきます.

そして、陰陽で考えた方針に沿ってツボを選ぶときに、『五行』を使います。五行は、木、火、土、金、水に物事を分類しますが、これに基づき、東洋医学では、肝、心、脾、肺、腎の5つの臓器をあてはめ、それぞれの関係性を生かして施術します。例えば、脾は肺を助ける関係にあるので(下の図でも脾から肺に矢印が向いていますね)、肺を元気にしたいときは、脾のツボも選ぶといったことです。

このように、鍼灸治療(経絡治療)では、東洋思想にもとづいて、気の流れを整えることで、症状を改善させようとします。気の流れを意識して施術するので、心身の漠然とした・原因がよく分からない、病名がつかないような症状にも対応できるんですね。

 

終わりに

東洋医学の考え方は、東洋思想または東洋哲学から来ています。西洋医学とは考え方が違うため、なかなか理解しにくいものとなっています。今回はその分かりにくいところを、一般の方に話を聞きながらまとめてみました。鍼灸師が当たり前に使っている用語も、思ってるよりも伝わってなくて、これまで説明を疎かにしてきたんだなと痛感しました。

冒頭にも述べましたが、このページを読んでくださる方は、何かしらの理由があって読んでくださっていると思いますので、読んだ後で東洋医学についてふんわりとでも伝わっていると嬉しいです。