当院の鍼灸師は、体質を改善させることを得意としています。体質を改善させることで、お困りの症状を解消しています。
妊活に関しても、同じで《妊娠しにくい身体》から《妊娠できる身体》へ改善させます。
妊活をしていると、ゴールが妊娠(陽性反応、着床など)になっている方をよく見かけますが、実際に着床した方でも次の週に病院へ行ったらhCGが下がってしまった、胎嚢が見えない、心拍が見えない、成長が止まってしまったという話はよく聞きます。
陽性反応はあくまでも通過点で、みなさんの目指すゴールは赤ちゃんと無事に出会うことだと思います。
ですので、当院の妊活鍼灸のゴールは《妊娠》ではなく《出産》です。無事に、赤ちゃんを抱っこすることを目標としています。
妊娠してからも、鍼灸施術はできますので、お気軽にご相談ください。
妊娠しにくい原因は、人によってさまざまです。
例えば…
- 高温期が短い
- 高温期に高温を維持できない(基礎体温表の高温期がM字になってしまう/黄体機能不全)
- 高温になりきらない(高温期と低温期の差が無い)
- 卵胞が育つのに時間がかかる(生理周期が長め)
- 卵胞が育たない(生理不順)
- 卵胞がたくさんできてしまう(多嚢胞性卵巣症候群・PCOS)
- AMH(卵巣予備能)が低い
- 卵管が詰まりやすい
- 子宮の収縮が多い
- 子宮筋腫がある(単体・複数)
- 子宮内膜症がある(チョコレート嚢胞など)
- ホルモンが足りない若しくは多い
- 抗体がある
- 着床はするけど継続しない
- 原因不明
内容的に重なるものもありますが、これらはよく聞く原因です。最後の原因不明に関しては、婦人科的な原因は見当たらないけれど、東洋医学から体質を見ると原因がある場合が多いです。
上記以外でも、対応できる原因もありますので、お気軽にご相談ください。
メリット
- 血流が増える
- ホルモンの働きが良くなる
- 生理周期を整える
- 卵胞の発育がきれいになる
- 末端が温かくなる
- イライラが減る
- 落ち込みが減る
- 心身共に軽くなる
デメリット
- 施術に来るために時間をつかう
- 費用がかかる
鍼灸は魔法ではないので、施術をしてすぐに結果が出るわけではありません。特に、体質を変えていく場合は、それなりに時間がかかります。筋トレと同じで、繰り返し繰り返し施術をすることで、身体がいい状態を習得していきます。
これまでの経験から、週1回の鍼灸施術を毎週した方は、3ヵ月経った頃に何かしらの結果が出るようになります。回数で言えば12回施術が終わったあたりですね。
“何かしらの結果”というのは、妊娠した方(自然、人工、体外)もいますし、卵胞が育たなかった方が初めて採卵できたという方、初めて受精卵を凍結できた方など不妊治療が分かりやすく前進する方や、生理痛が全くでなくなったり、頭痛が出なくなるなど、体調に変化がみられた方もいます。
妊娠に至る可能性が高くなるのはどのくらいからなのかというと、鍼灸施術を開始してから6ヵ月~8ヵ月くらいに妊娠される方が多いです。
結構よくいらっしゃるのが、頭痛持ちの方です。頭痛と妊娠しやすさって関係あるのかと聞かれると、絶対とは言えないのですが(頭痛持ちでも妊娠、出産される方はたくさんいますから)これまでの経験からすると頭痛が出なくなった方が断然妊娠しやすくなります。
あくまでも一例ですが、体質が変わることで妊娠する可能性は上がると感じています。
(※ここでは、妊娠=心拍確認ができ、産院の予約をされた方を指します。)
腰痛や肩こりは、症状がどのくらい改善したか体感できるので、変化が分かりやすいですが、妊活になると肩こりや腰痛のように体感できるわけではありません。
ここからは、当院の妊活鍼灸がどのように作用するのかを簡単に説明していきます。
鍼灸には、自律神経を整える効果があります。自律神経は『交感神経』と『副交感神経』に分けられまして、交感神経は日中活動しているときに働き、代謝が盛んにおこなわれ【消耗】しているイメージです。副交感神経は夜にリラックスしているときに働いていて、【回復】しているイメージです。妊活において重要なのは、副交感神経です。
私たちがリラックスしている時には、実は内臓の働きが活発になります。内臓の働きが活発になるということは、内臓の血流が上がります。妊活している方は、よく『血流をよくする』という言葉を見かけると思いますが、温活や運動でも良くならない方はリラックスするのが苦手な方なのかもしれないですね。
卵胞を育てるのもホルモン、子宮内膜を育てるのもホルモン、高温期を維持するのもホルモン、妊娠を継続させるのもホルモン、陣痛を起こしお産を進めるのもホルモン。赤ちゃんに会うまで、ずっとホルモンの助けを借ります。出産してからも、母乳を作るのも出すのもホルモンですから、産後もですね。
鍼灸施術を受けた後は、交感神経の働きは『盛んにはならない』です。(必ず下がるわけではないのですが、変わらないか下がるか)副交感神経の働きは『上がります』。分かりにくいですね。要は『鍼灸を受けると、身体はリラックスしやすくなりますよ』ってことです。その効果の持続時間(日数)は個人差が大きいのですが、施術回数を重ねるほどに長く続くようになります。その結果、ホルモンが血流にのって隅々に届きやすくなり、卵胞の育ちが良くなったり、子宮内膜が育つようになったりするんですね。
もう一つ、妊娠に重要な子宮に対しても、鍼灸はいい影響があります。
鍼灸は鍼とお灸を使ってツボを刺激する施術ですが、いくつかのツボは実際に特定の臓器の血流を上げてくれるのです。
婦人科で有名なツボで“三陰交”(さんいんこう)というツボがあります。三陰交にお灸をすると、子宮付近の血行が良くなり温かくなるのがサーモグラフィに映ります。子宮は筋肉が多い臓器ですので、血流か悪ければ硬くなりますし、血流が良ければ柔らかくなります。柔らかい子宮の妊婦さんのお腹は、水風船のようにぽよーんとしてます。赤ちゃんも、しっかりした大きさで生まれてくる方がほとんどです。
妊娠してからは使えるツボに限りがあるため、妊娠前からしっかりと鍼灸施術をして、柔らかい子宮を準備しておいてあげることが、赤ちゃんのためにできることだと思います。
1度の施術では、大きく体質は変わりませんが、定期的に施術をして副交感神経でリラックスできる身体になっていき、睡眠も深く眠れるようになります。これを繰り返すことで、身体もその流れを覚えてくれます。三陰交と子宮の話も同じで、定期的に三陰交の刺激で子宮の血流量を上げることで、子宮がいい血流を覚えてくれます。
筋トレと同じで、繰り返し続けることが大切です。
ここまでは、すでに不妊治療を始めている方向けに書いてきましたが、クリニックに通っていない方も来てくださって大丈夫です。
お身体に不調が無くても、まだ妊娠していなくても、今後生まれてくる赤ちゃんのために何かしてあげたいと思う気持ちがある方のお力になります。
妊娠中に鍼灸をしていただくことで、丈夫な赤ちゃんが生まれてくると言われています。2歳になっても風邪をひいたことが無い子や、保育園を1回も休んだことが無い子、情緒が安定していて無駄泣きがなく助かってる、などのお言葉をいただきます。
心身共に丈夫なことは、親も助かることは多いのですが、赤ちゃん本人が表現できない体調不良でつらい思いをせずに過ごせます。こればかりは、生まれた後にどんなに小児鍼などをしても、生まれる前からお母さんが鍼灸を受けていた子の丈夫さには届きません。
赤ちゃんをお待ちの方は、数多くある妊活の1つとして鍼灸を取り入れてみるのはいかがでしょうか。