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こんにちは、鍼灸接骨院院長の石丸です。
冷えの種類
まず一言で「冷え」と言っても様々な冷えがあると思います。体の芯から冷える冷えや末端の冷えなど。今回は特に足先の冷えに焦点を当てて話していきます。
足先の冷えは血がしっかり末端までとどいていない
私はよくこういう表現をします。実際血液は足先に届いていると思うんですが、必要な量がしっかりと届ききってないというイメージです。では何故血が足先に届いていないのか。
五臓の働き
東洋医学では【五臓】の働きというのをすごく重要視します。
五臓とは肝臓と心臓と脾臓と肺と腎臓、これが5つで五臓です。
体の中でこの五臓が働いてうまく巡っている状態は元気な状態、どこか元気がないと色んな不調が出ると考えています。
足の先に血を送る運動【足指回し】
本日は武蔵小杉鍼灸接骨院から徒歩1分のビルに入ってます 美肌よもぎ蒸しの【もう蒸されずにはいられない】さんへ行ってきましたので よもぎ蒸しリポートです。名前のインパクトがすごいですよね。
ちなみに私はよもぎ蒸し初体験です。
看板が出てますので分かりやすいです。ビルの2Fにあります。
エレベーターで2Fへ上がるとすぐ左手に可愛い入口が。
エステやネイルなどへ行かないため可愛いお店に緊張します。
店内は看板と同じピンクの内装で優しい感じが伝わってきます。
代表の石田 やこさんがお迎えしてくれました。美肌よもぎ蒸しなだけあり、とてもお奇麗なお姉さまです。
ほんと、ほんとにキレイなの!!
石田さんによもぎ蒸しのメニューの違いの説明をしていただき、今の体調に合ったものをおすすめしてくれます。
私は初めてだったこともあり、刺激の少ない『JOSHI』でお願いしました。
実際に使う葉の香りを、見本のビンの蓋を開けて紹介していただきましたが『BIHADA』『JOSHI』『SOU』はよもぎ以外にもハーブがブレンドしてあるのでポプリのような感覚でした。また『壮麗蒸し(サジャバルよもぎ蒸し)』は説明でも少し刺激が強め(デトックス効果がある)ということでよもぎ単体の香りが強かったです。『キセキ蒸し(モリンガ蒸し)』はそれよりもデトックス効果が強いようでよもぎよりも青々しい香りがしました。
鍼灸でもお灸でよもぎを使用しているため香りの強さ、香りの特徴で刺激の強さが想像できました。
カウンセリングが終わると早速個室へ案内されます。すでにお部屋の中は暖かくいい香りがしていました。香りだけでも癒されます。
お部屋にはマントが用意されていて服も下着もすべて脱いでマントを被ります。マントは美容室でつけてもらうようなやつ(名前が分からない…)のフード付きでもっと長さもあり、マントを被っただけでも寒くなかったです。
準備ができたらテーブルにあるボタンでスタッフさんを呼び、座り方や姿勢の変え方などをレクチャーしていただきスタートです。最初に座るときはスタッフさんが手伝ってくれます。
穴の開いた椅子に体育座りをして椅子ごとマントで覆うのですが、座った瞬間一番冷えてる足首より先に蒸気があたるのですぐに全身がポカポカしてきました。蒸気がとても柔らかく蒸気と共に香りも昇ってくるので呼吸器が弱い方にもとてもいいなと思います。風邪などが増えるこれからの時期には予防としても向いてそうだと、鍼灸師として感じます。
熱すぎたり体調がすぐれないときは、ボタンを押せばすぐにスタッフさんが来てくれるので安心。
温かいお茶と常温のお水が用意されていたので、体の温まり具合で飲みわけをしていました。ハンディの扇風機もあって途中顔だけあてていました。体内の熱気は上へあがるのと、私自身が熱を下へ下げる気が少ないタイプなので扇風機はとても助かりました。汗なのか蒸気なのか分からないけど、マントの中はしとしとです。
この日はハロウィン前ということもあり仮面が用意されていたので、それでも1枚。
20分くらいたって背中や腰も温めてみようと思い、初めにレクチャーしていただいた座り方に直しました。説明書きにもありましたが、直接蒸気をあてるのではなく体に沿わせるようにとのことなのでお尻から腰、背中と蒸気を沿わせます。5分もしないくらいで腰周りが軽くなります。至福の時。。。
蒸気に含まれるよもぎの成分は、終わってから3時間ほどかけて浸透するようでシャワーで流すのは…ちょっともったいないですねとお聞きしたのでシャワーは浴びずに帰ることにしました。
なので乾いたタオルでさっと拭き(濡れタオルで拭き取るのももったいない気がして)着替えて終了です。汗をかいたはずなのに全くベタつかず、むしろサラサラな肌でポカポカ帰宅しました。家についてからもしばらく温かく、体についたよもぎの香りに我が家の犬が大喜びしていたのが印象的です。
よもぎ蒸しの効能
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温熱作用
体を温めることで血流を促して代謝を上げ循環を良くし冷えの改善 、老廃物などの排出を助けてます。 血流を良くすることは細胞の活性化にもつながり、慢性の肩こり、 腰痛など身体機能の回復。
内臓が冷えてしまっていることによる不調なども改善。( 便秘、肝機能など)
特に下腹部から蒸気を直接吸収する経皮吸収は子宮に直接温めてく れるので生理痛、不妊、婦人科疾患などに効果的。
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発汗作用
よもぎ蒸しは大量の発汗を伴うので毛穴の老廃物を流し、 肌のターンオーバーを促す。
体の中の水分量も調整され、 皮膚下の水分量が多いことが原因のむくみも解消。
よもぎの炎症を防ぐ作用によってニキビ肌などの肌トラブルにも効 果的。
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リラックス作用
よもぎの香りはお香などにも使われるようにリラックス効果があるので、気持ちのリフレッシュ、 ストレス解消をして精神的にも不調になることのない自分作りがで きる。よもぎ蒸しをした日はぐっすりと眠ることができる。
よもぎ蒸しが向く人
冷えを感じている人はまずおすすめですね。 冷え自体を感じていなくても慢性的に肩こりが取れづらい方も冷えが原因であることもありますので何か不調を感じている方は一度蒸されるといいと思います。
もう蒸されずにはいられないさんはダイエットやエステでキレイになろうとする方の味方でもあります。それらの効果を受け入れられる体づくりの為によもぎ蒸しをおすすめしていました。
こんにちは、武蔵小杉鍼灸接骨院の石丸です。本日はふらふらする、くらっとする、目が回る等のめまいの症状に対する鍼灸治療について書いていこうと思います。
めまい【目眩、眩暈】とは…
めまいはメニエール症候群、突発性難聴と関連している場合が多く、鍼灸治療もそれに応じて行います。
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めまいは、目が回るようなくらくらとした感覚の総称である。眩暈・目眩・眩冒などと書く。眩は目がかすみ、目の前が暗くなることで暈はぐるぐる物が回ってみえたり、物が揺れ動いて見えること。目眩は目がかすみ頭がくらくらすること。眩冒はひどく頭がくらくらして目の前が暗くなることとなる。単にめまいと言われたとき、人によって表現したい現象が異なっていることがめまいの特徴である一言でめまいと言っても様々な分類があり、症状も様々です。
ぐるぐるまわる【回転性めまい】
周囲がぐるぐる回って見える回転性めまい、原因は耳や三半規管によるものが多く、頭や首を動かすと発症し、数分間じっとしていたら落ち着くといった特徴があります。
ふらつき、ふわふわ【浮動性めまい】
身体がふわふわと浮くような感じ、足元がふらふらする感覚、原因は様々ですが、精神的なストレスや自律神経の乱れが原因となると言われています。
めまいを東洋医学的に考える
東洋医学の考え方に「五臓の働き」があります。五臓とは【肝】【心】【脾】【肺】【腎】からなり、東洋医学ではこのバランスを重要視します。
この五臓を先ほどのめまいと当てはめると
回転性→【肝】
浮動性→【腎】
と考えます。
鍼灸治療では体全体の状態と何故その症状が出ているのかを重要視します。
めまい=めまいの治療
だけではなく、肝のツボや腎のツボ使い体全体の調子を上げていくのが大切と考えます。
オススメの食べ物
医食同源という考えがあり、東洋医学では病気を治療するのに食事を気を付けるのもとても大切だと考えています。
それぞれのめまいに対してのオススメの食べ物を紹介します。
回転性めまい
【肝】のタイプの人にオススメの食べ物は梅、よもぎ、セロリ、お酢など
浮動性めまい
【腎】のタイプの人にオススメの食べ物は黒豆、黒ゴマ、醤油など
めまいにオススメのツボ【顖会】(しんえ)
めまいにオススメのツボは頭にある顖会(しんえ)です。場所は頭の正中線上(真ん中)のライン、頭の生え際から上に親指の横の幅2個分上のところにあります。
めまいが出た時はこの顖会(しんえ)を痛くない程度に刺激します。
過去のツボの押し方のブログ
こんにちは、武蔵小杉鍼灸接骨院の石丸です。
本日は「頭痛は冷やした方がいいのか、温めたほうがいいのか」について書いていこうと思います。
このブログを読んでいるいる人は
- 頭痛がある
- 冷やせばいいか温めたほうがいいかわからない
- なぜ頭痛がおきるのか
という事に悩まされている方が多いと思います。
冷やした方がいいか温めたほうがいいか
このブログを読んでいただければ、頭痛は冷やした方がいいのか、温めた方がいいのかがわかると思います。また、なぜ頭痛が起きてどこに当てればいいのかをお伝えします。
頭痛の種類で冷やすか温めるかが変わる
結論から言うと頭痛の種類で冷やすのがいいのか温めるのがいいのかが変わってきます。
なので、自分の頭痛がどのタイプなのかがわかれば冷やせばいいのか、温めればいいのかがわかります。
温めた方がいい頭痛、緊張型頭痛
温めたほうがいい頭痛は「緊張型頭痛」と言われる頭痛です。特にこめかみ辺りの起きる事が多く、【孫悟空頭痛】と言われるようにキューっと締め付けられる様な頭痛と表現されます。
原因は首のこりや肩こりによる事が多く、首や肩まわりの筋肉が硬くなる事により頭の血行が悪くなり頭痛が引き起こされます。 首のこりや肩こりの原因は眼精疲労やストレスによるものが多く、パソコン作業などが多い人によく見られます。
緊張型頭痛の人は首や肩周りを温める事で筋肉の緊張を緩和させ、頭の血流を上げる事ができます。
タオルを水で濡らし、電子レンジで1分程温めて蒸しタオルを作りそれを首や肩周りに当てるのも効果的です。
また姿勢が悪いのも原因の1つなので普段の姿勢を見直すのも効果的です。
緊張型頭痛の場合は、痛む部位を冷やすのは血流を下げる事になるので逆効果です。
冷やした方がいい頭痛、偏頭痛
冷やした方がいい頭痛は「偏頭痛」と呼ばれる頭痛です。ズキズキと脈打つ痛みがあり、拍動性の頭痛と表現されます。
視界がチカチカする、視野の中にキラキラした光の波ができる【閃輝暗点】と言われる前兆が起きる場合もあります。
原因は脳の血管が広がり、広がる事で血管が神経を刺激する事で発生すると言われています。
血管が広がる原因は気圧の変化、寝すぎ、疲労、ホルモンバランスなど様々です。
偏頭痛の場合はズキズキと痛い場所を冷やす事で、広がった血管を収縮させる事ができますので冷やすのをオススメします。
冷たいタオルや保冷剤のようなものを痛む部位に当てます。
偏頭痛の場合は、入浴やマッサージは血管を拡張させるので逆効果です。
まとめ
- キューと締め付けられる「緊張型頭痛」は首、肩周りを温める。
- ズキズキと脈打つ頭痛「偏頭痛」は痛いところを冷やす。
こんにちは、武蔵小杉鍼灸接骨院の石丸です。
職業柄よく患者さんに「どこのツボを押せばいいですか?」と聞かれる事があります。
ネットで調べてみても沢山のツボ押しの情報が溢れていて、どれを選べばいいか(押し方、力加減、コツとかあるの?等)わからなくなると思います。
そこで今回、私なりにツボの押し方を2つのポイントに絞って説明していきます。。
このブログを読んでいただければツボの押し方のコツがわかり、より効果的にご自宅でツボを刺激できると思います。
簡単に私の自己紹介
神奈川県の川崎市で鍼灸院をやっています。現役の鍼灸師であり、今まで延べ3万人を施術してきました。伝統的な鍼灸治療を施し、様々な慢性症状に鍼灸(ツボを使って)対応しています。
ブログを書くに至った経緯
よく患者さんにツボの事を聞かれるので、一度ブログにまとめました。「ツボはわかったけどどのように刺激したらいいの?」という方に向けて書いています。
では、さっそくみていきましょう。
①押す強さは【痛気持ちいい】ぐらいで
まずツボを押す強さですが【痛気持ちいい】ぐらいをおすすめしています。ツボを刺激したい時というのは大半のケースが「そこが弱っている状態」の場合が多いからです。私は鍼の師匠に「強い刺激は元気を抜く行為に当たるから気をつけるように」とよく言われました。ぐいぐいと痛いぐらいまで押す=元気を抜くと考えるので、ツボを刺激する時は【痛気持ちいい】ぐらいで留めておくのがベストだと思います。痛みの刺激は個人差がかなりあるので、自分にとって心地いい強さを見つけてみましょう。
②押す時は息を吐きながら
二つ目のポイントは息を吐きながら押す事です。ツボを刺激する時はリラックスしてる状態の方が効果が高いです。人は呼吸をする時に、息を吸う時は交感神経、吐く時は副交感神経に支配されます。よって、息を吐きながら押すことで、リラックスした状態で刺激することが出来るので、効果を高める事が出来ます。呼吸の仕方は
⑴鼻から吸って
⑵倍の時間をかけて口から吐く
これを意識するだけでOKです。
この⑵の口から吐いている時にツボを刺激するのが大切です。
まとめ
・ツボを刺激する強さは【痛気持ちいい】ぐらいで。
・ツボを押すときは【息を吐きながら】
食後は避けた方がいいですか?指とツボ押し棒どっちがいいですか?など言い出したらキリがないので、この大事な2点をしっかりと抑えるのが一番効率的に効果を出せるのではないかと思います。
皆さんの日々の養生の一助となれば幸いです。
こんにちは。
武蔵小杉鍼灸接骨院の石丸です。
本日は鍼灸院でも多数の方が来られる【肩コリ】について東洋医学的な視点でご説明していきます。
最後まで読んでいただければ自分の肩こりのタイプと対処法、オススメのストレッチがわかるので、是非最後まで読んでください。
肩こりの原因
原因には諸説あるものの、確定的な診断方法や治療法はなく、腰痛などと並んで不明な点がとても多い疾患となっている。
長時間、首や背中が緊張するような姿勢をとり続けたり、猫背、前かがみなどの姿勢の悪さ、ショルダーバッグ、冷房などが原因とされる。それらが原因で頭や腕を支える僧帽筋やその周辺の筋肉(肩甲挙筋・上後鋸筋・菱形筋群・板状筋・脊柱起立筋)の持続的緊張によって筋肉が硬くなり、局所に循環障害が起こる。それによって酸素や栄養分が末端まで届かず、疲労物質が蓄積しこれが刺激となって肩こりを起こすと考えられている。
肩こりの原因は不確定な事が多く、さまざまな原因(日々の姿勢、冷え、気持ちの状態)で肩こりになっていると考えられます。
実際私が施術していても様々な肩こりに遭遇します。
なぜ肩こりに鍼灸治療が効果的なのか
私達伝統的な鍼灸治療では目には見えない「気」というものをとても重要視して考えます。「気」とは体の中に流れる目には見えないエネルギーみたいなもので、これの流れが悪いと体に様々な症状(肩こり等)が出ると考えます。この「気」を流してくれているのが、東洋医学でいう【五臓】になります。鍼灸治療とは主にこの【五臓】の状態をその人の体質や脈を診たり顔色等から判断して見極め、鍼とお灸で五臓の機能を高めて気を流す事を目的としています。
肩こりを東洋医学で考える。
東洋医学の考え方の一つに【五臓】の働きがあります。五臓とは【肝】【心】【脾】【肺】【腎】の五つからなり、それぞれに担当している働きがあり、東洋医学ではこの五臓のバランスをとても重要視して考えます。肩こりもこの五臓で分類して考える事ができます。次にこの【五臓】に分けてイラストで説明します。
五臓で分ける肩こりのイラスト
それぞれ
肝=右側の肩こり
心=肩甲骨周りの肩こり
脾=肩の上の部分
肺=左側の肩こり
腎=後頭部~背骨の際
に症状が出やすいと言われています。
肝の肩こり
肝は筋を担当しているので、筋の緊張や筋張った凝りが特徴です。目とも深く関わっているので、眼精疲労からくる肩こりが多いです。肝は頭痛とも関わっているので肩こりがひどくなると頭痛(特にこめかみの痛み)が出るタイプが多いです。
肝はストレスや怒りに弱く、ストレスが多い方によく出ます。
そんな肝のタイプにオススメのストレッチは
心の肩こり
心の肩こりは主に肩甲骨周りや肩甲骨の内側に症状が出やすいと言われています。パソコンの使い過ぎで「目がチカチカする」というような人が多いのも特徴です。
そんな心のタイプの人にオススメのストレッチはヨガの【猫の伸びのポーズ】です。
やり方
①まず四つん這いになります。
②両腕を大きく前に伸ばします。
③腕を伸ばしきったら、顎と胸を床につけます(お尻は高い位置をキープ)
④背中を伸ばしたまま5回ほどゆっくりと深呼吸。
脾の肩こり
脾の肩こりは肩の上部分のこりです。脾は湿度と深く関係しているので、雨の日の肩こりや低気圧の日に症状が出やすいと言われています。また、消化器とも関係しているので食べ過ぎや飲みすぎ、消化器の不調がある人に多いと言われています。
そんな脾のタイプの人にオススメのストレッチは首を横に伸ばすストレッチ
①左手で右のこめかみを包みます
②右肘を90度に曲げ、右手の甲を背中に当てます
③左手で頭を左に引いていきながら首~肩を伸ばしていきます(呼吸はゆっくりと)
④伸ばしたまま20秒ほどキープ
⑤反対も同じように伸ばす
肺の肩こり
肺の肩こりは主に左側の肩こりが多く、肩こりがひどくなると呼吸がしにくくなります。
原因は自律神経の乱れや空気の乾燥、精神的な悩みなどが原因と言われ、生活習慣の改善なども一緒にやっていきます。
肺のタイプの人にオススメのストレッチは【肝】のタイプと同じように
腎の肩こり
腎の肩こりは後頭部から背中にかけてこります。とても頑固な凝りが多く、「石のように固い」と表現されひどくなると首の動きも悪くなります。
腎の肩こりの原因は【冷え】で特に【冷えのぼせ】の人に多いと言われています。
おススメのストレッチは首の後ろを伸ばすストレッチ。
①頭を下に向けます。
②両手を後頭部に当てます
③ゆっくり呼吸をしながらぐーっと首の後ろから背中を伸ばしていきます。
④伸ばした状態で20秒ほどキープ(呼吸を忘れずに)
肩こりを改善するためのアドバイス
肩こりは肩の筋肉の循環障害でも悪化するので、定期的に運動する事が大切です。
時間が取れればランニングなどの全身運動を、どうしても時間が取れない時はストレッチなどをして筋肉を伸ばし、肩の筋肉の循環を上げるように心がけてください。
またパソコンの使いすぎは肝心肺腎に悪影響を与え、広範囲に肩の循環の妨げになると考えます。
パソコン作業が続くときは1時間に1回10分程の休憩を挟み、連続して作業しないようにこころがけましょう。
また規則正しい生活を心がけ睡眠をしっかりとり体をしっかりと休ませるのも大切です。
肩こりが辛くて仕方ないときは、東洋医学専門の鍼灸院、武蔵小杉鍼灸接骨院まで1度ご相談ください。
こんにちは。武蔵小杉鍼灸接骨院の石丸です。
私達の鍼灸院では日頃から様々な症状の患者さんがいらっしゃいますが、今回は
①耳の詰まりなどの症状が出る「耳管開放症」(じかんかいほうしょう)「耳管狭窄症」(じかんきょうさくしょう)と鍼灸治療
②耳管開放症、耳管狭窄症に有効なツボ
③おすすめの食べ物などを紹介していこうと思います。
耳管開放症とは
まず耳管とは耳と鼻をつなぐ細い管状の通路の事を指し、この耳管は通常時は閉じた状態をキープしますが、唾を飲みこんだりあくびをした時に開き、また閉じるという動きをします。
耳管の機能は耳と鼻の圧力を均等にする働きがあります。
耳管開放症、耳管狭窄症は何らかの原因で、この耳管が開きっぱなしになっていたり、開かなくなるので、耳管の動きがうまく働かないと耳の詰まりの症状や自分の声が響いたり、自分の心臓の音が強く聞こえたり、耳鳴りの症状が出たりします。
原因はストレス
耳管開放症の原因の一つにストレスがあげられます。私も経験上このストレスが原因で発症している方が大半でした。他にも体重減少や脱水などが原因のケースもあります。また経験上女性がこの症状を発症する事が多かったです。
東洋医学で耳管開放症をどのように治療するか
東洋医学では西洋医学とはまた違った観点で考えていきます。その中の一つに【五臓】という考え方があります。
五臓とは【肝】【心】【脾】【肺】【腎】の五つからなり、東洋医学ではこの五臓のそれぞれの働きやバランスをとても重要視します。
耳の担当は腎
その五臓の中でも耳の担当をしているのが【腎】になります。私達鍼灸師はツボを使って治療しますが体には様々なツボがあり、この【腎】のツボも体のいたるところにあります。この【腎】の機能を鍼やお灸を使って改善していきます。
またどのような時にその症状がよく出るのかなどもとても重要なポイントだと考えるので、人によってはストレスを解消したりお腹の機能を上げるお灸を併用したりする時もあります。
耳管開放症の治療法
耳管開放症の治療法の一つに生活習慣の見直しがあります。
睡眠をしっかりと取り、適度に運動をしてバランスの取れた食事がベースになります。
特に東洋医学では【黒い食べ物】が腎の機能を上げてくれると言われているのでオススメです。
具体的には黒豆、黒ゴマ、海苔、わかめ、昆布、もずくなどを普段の食事にプラスしてもらうのがおすすめです。
オススメのツボ
耳管開放症でおススメのツボが耳の裏にある翳風(えいふう)です。
ツボの場所は耳たぶ裏の窪んだ所、ここを優しく気持ちいいぐらいにツボ押しするのがおすすめです。
このツボだけで改善させるのは難しいかもしれませんが、治療のサポート的にお使いください。
まとめ
- 耳管開放症の原因は色々ある
- 原因の一つはストレス
- 東洋医学では腎と考える事が多い
- 腎の機能を上げてくれる黒い食べ物(黒豆、黒ゴマ、海苔、わかめ、昆布、もずく)を食べる
- 規則正しい生活習慣
- オススメのツボは翳風(えいふう)
耳管開放症でお困りの方は一度武蔵小杉鍼灸接骨院までご相談ください。
こんにちは。
武蔵小杉鍼灸接骨院の石丸です。
鍼灸院では日頃から様々な症状の方がいらっしゃいますが、その中でも本日は「梅核気」(ばいかくき)について書いていきたいと思います。
梅核気はヒステリー球とも呼ばれ、病院で検査しても「異常なし」と言われるケースがほとんどです。しかし、東洋医学ではしっかりとした考え方があり、実際に鍼灸で梅核気が改善されるケースを今まで何件も見てきました。
このブログでは、なぜ喉の詰まり感「梅核気」が出るのか、なぜ鍼灸が効果的なのか梅核気にオススメのツボをご紹介していきたいと思います。
東洋医学では気の渋滞と考える。
結論から先に言いますと東洋医学では梅核気は「気」の渋滞、停滞している状態と考えます。
私達はこの気の渋滞している状態を気滞(きたい)と呼んでいます。体の中には目には見えない「気」というものが流れており、なんらかの原因でこの「気」の流れが悪くなっていると考えます。
気滞の原因の一つがストレス
気滞が起きる原因の一つがストレスです。東洋医学では【心身一如】といい心の状態が体に影響を与えると考えるので、ストレスにより体の中の気を巡らす機能が落ちる=気滞が起こると考えます。嫌な事があったり、気分が落ち込んだりすると梅核気の症状がひどくなるのもこの為です。私の今までの経験では梅核気は女性に多く、更年期障害やうつ、自律神経失調症などを併発している方が多いという印象です。また運動不足や睡眠不足でも体の中の気の巡りが悪くなる原因の一つと考えます。このように東洋医学では、様々な原因で目には見えない気の流れが渋滞して梅核気がおこると考えます。
鍼灸で気の巡りをよくする。
私はストレスや運動不足により生じた気の渋滞を、鍼とお灸で巡りを整えるように施術します。また喉以外のその他の症状(耳鳴り、めまい、目のけいれん、動悸、倦怠感)なども総合的に聞いた上で判断します。
私達は五臓を使って治療します。
私達は体の中で五つの臓器があり、それぞれ色んな働きがあると考えます。五臓とは【肝】【心】【脾】【肺】【腎】の五つからなり、これがそれぞれバランスを取り合っていると考えます。
例えばストレスが多いタイプなら怒りは【肝】のツボを使い、耳鳴り、めまいからきてるタイプなら【腎】、動悸が激しいタイプなら【心】のツボを使い、自律神経失調症からきてれば【肺】のツボを使用し施術します。また睡眠不足で悪化する場合は睡眠の質を上げるお灸や、食後に症状が悪化する場合では胃腸の機能を上げるお灸を交えて狙うケースもあります。
このように一言で「梅核気」と言っても原因は様々で、どのタイプの梅核気かを的確に見極めて治療していくのが大切だと私は考えます。
運動やストレス発散もとても効果的。
日常生活では梅核気=気の渋滞なのでストレス発散、特に運動をして巡りをよくするのはとても効果的だと思います。また趣味などに時間を費やしストレスを発散させるのもとても効果的だと思います。
梅核気は目には見えない症状ですので、目には見えないものが原因なのかもしれません。そして一言で梅核気と言っても原因は何パターンもあり、それを的確に見極めアプローチしていくのが重要だと思います。
梅核気のツボ
梅核気に私がオススメしたいツボが胸にある膻中(だんちゅう)です。
気が沢山集まる場所であり、滞った気を流してくれます。
位置は胸の正中線上(真ん中)で、左右の乳頭の中間にあります。
この膻中を喉元に向かって優しく押していきます。
喉のつまり、梅核気でお困りでしたら東洋医学専門の武蔵小杉鍼灸接骨院まで一度ご相談ください。
お灸のイメージ
みなさんは、お灸をしたことがありますか?
『鍼の経験はあるが、お灸はしたことがない』と言われることが多いので、鍼よりも馴染みが薄いようです。
そもそも、お灸と聞くと・・・
灸を据える=怒られる、罰を受ける
そんなイメージを持っている方が結構います。
特に50代、60代の方に言われることが多かったですね。
今まででも、灸痕(きゅうこん)が背中に残っている患者さんがいました。
話を聞いてみると、本当に子供のころに悪いことをして、お灸を据えられたそうです。
正直、灸痕が残るくらいのお灸って、火傷なので・・・かなり堪えたと思います。
その方は90歳くらいでしたので、今の50代、60代の方々は、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんにそう言われながら育ってきたのかな?と感じました。
最近のお灸
最近はそんな過激なお灸はしません。
こちら、よく使わせていただく、いらすとやさんのお灸のイラストですが・・・
この、お姉さん眠っているようですね。
そうなんです!!
最近は寝てしまうほど心地いい温かさのお灸ばかりです。
できるならば私も誰かにお灸してもらいながら、寝落ちしたいものです。
子供ですら気持ちよくて、自らお灸して~と言う子もいます。
お灸はその人に合った、気持ちがいいと思うくらいの刺激が1番いいですね。
お灸の種類
お灸は大きく分けて2種類あります。
無痕灸(むこんきゅう)と有痕灸(ゆうこんきゅう)です。
漢字の通り、痕が残るものと残らないものの違いです。
・温灸(おんきゅう)⇒温かさが伝わる程度にお灸を皮膚から離して施灸する。
・隔物灸(かくぶつきゅう)⇒皮膚の上に物を置き、その上にお灸を乗せて施灸する。
・焦灼灸(しょうしゃくきゅう)⇒イボや魚の目など、組織を炭化させる目的で施灸する。
・打膿灸(だのうきゅう)⇒皮膚の上に直接お灸を置いて施灸し、火傷をつくる。そこに膏薬を塗る。
お灸をしたところに痕がつく?
お灸を焼き切らなくても、施灸したところに黄色~茶色っぽく色が付くことがあります。
毎日、同じところに施灸し続けると少し濃くなっていきますが、これは火傷ではありません。
チネオール(シネオール)というお灸の原料のヨモギに含まれる、精油成分です。
口中清涼剤やせき止めにも配合される。炎症や痛みを和らげる作用があるとされる。また、白血病細胞を殺す作用を持つ、あるいは副鼻腔炎の治療に効果があると報告されている。
お灸のメリット
鍼灸師が自身に施灸することは、よくあります。
特に女性鍼灸師の間では、よく聞きます。
もちろん、ツボの効能や使い方を熟知しているから、やりやすいのもあるかもしれません。
お灸はツボが当たっていなくてもやり続けることで免疫力が上がります。俳句で有名な松尾芭蕉は足三里という胃のツボにお灸を据えながら旅していたと聞きます。胃腸を元気にすることで足の疲れも取りつつ感染症の予防も目的としていたようです。
こんにちは。
街を歩いているとよく見かける鍼灸院や鍼灸接骨院ですが、みんなそれぞれ考え方や理論があって施術していると思います。
よく見かけるのが中医学を掲げている鍼灸院やパルスと言って鍼を刺して電気を流す施術のところですね。鍼灸にはたくさんの種類がありますので、武蔵小杉鍼灸接骨院の施術の考え方についてご説明します。
日本の伝統的な経絡治療
当院では【経絡治療】(けいらくちりょう)という方法を用いて施術しています。鍼灸自体は中国から伝わってきたものですが、日本に伝わってきてから日本で育った方法です。
経絡はツボとツボを繋いでいる道のことで、その道の流れを重視しています。流れが悪いと不調が起きやすく、流れを悪くしている原因を考え取り除き再び流れを戻します。
経絡は血管でも神経でもなく解剖学的に物体として見つかっていませんので、経絡の流れを《気の流れ》と表現します。
気以外にも血・水といった体には必要不可欠な3つのバランスも考えていきます。
判断の仕方
経絡は見えないですが判断の仕方はきちんとあります。
①望診②聞診③問診④切診の4つの方法を組み合わせて判断していきます。
①望診(ぼうしん)
「望んで見る」と言われてまして視覚から得られる情報。
顔色、血色、歩き方、皮膚の状態、舌の状態など。
②聞診(ぶんしん)
音や匂いから分かる情報。
声色、呼吸の音、お腹の音など。
③問診(もんしん)
問いかけから得られる情報。
④切診(せっしん)
主に脈診と腹診のことで、直接触れて得られる情報。
これらの4つから総合的に判断していきます。
ツボの決め方
上記の方法で経絡の状態を考えますが、そこからツボを決めます。
ツボは体中に361こあり、5つのグループに分類されいて、まずはこの5つのグループのどれが調子を崩しているのかを考えていきます。5つのグループは下の図のようにバランスを取り合っています。
ですので、このバランスを戻すように考えていきます。
ツボへの刺激は元気を足し算したり、反対に余り過ぎている場合は引き算します。足し算引き算はツボの使い方でしたり鍼の使い方で調整します。
他にも、この体質の方にはこのツボでより体を休められるように、この症状の方にはこのツボを使うと即効性も期待できる、このタイプの症状はこのツボも使うともっと効果的などと計算しながら組み立てていきます。
鍼の刺激
鍼灸に初めていらっしゃる方で鍼の痛みが気になっている方も多いと思います。むしろ、それが気になって鍼灸という手段を除外している方もよく聞きます。
武蔵小杉鍼灸接骨院では刺さずに施術することもできるくらい弱い刺激が基本です。状況によっては刺す場合もありますが、ほとんどは刺しても1cm入らない程度です。
筋肉まで届かせることが目的であれば、長めな鍼を数cm刺しますがツボの刺激なのでそこまで深くは刺しません。
上の写真は普段使用している鍼と同じ太さのものですが、髪の毛くらいの細さです。少しちくっと感じるかもしれませんが、歯を食いしばるような耐えなきゃいけない痛みはありません。
効果のでかた
鍼灸って即効性があると思われがちですが、症状によります。昨日、今日痛めたような急性の症状であれば早めに症状も引くことが多いですが、長いお付き合いの症状は長くかかることが多いです。
また、施術を受けた日は眠気や怠さが出やすいこともあります。これは副交感神経といって休まる方へ体が傾くことで起こりますので一晩眠れば大体はおさまります。
もし、経絡治療を受けてみたい!!とお考えの方はぜひご連絡下さい。