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こんにちは。武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。
本日はツボの押し方のコツについて説明していきますね。
しょっちゅう聞かれます!
今回のツボの押し方のコツですが、患者さんからも施術中によく質問される内容の1つです。きっと患者さんに聞かれる質問ランキングを作るとトップ3の中にも入るような質問だと思います。
「どこを押したらいいですか~?」「どういう風に押したらいいですか~?」などと頻繁に聞かれるのですけども、私は鍼灸師なので鍼とお灸の刺激や効果、ツボの選び方などは勉強してきてるのですが…《押す》行為となるとちょっと話が変わってきます。施術でツボを押すことは、まずありません。
しかし、これだけ需要がある質問なので自分なりにこうしたらいいんじゃないか?と考えましたので今回はそれを発表していこうと思います。
押し方、加減、コツ
みなさんが知りたいこととしては「押し方」「力加減」「コツとかあるの?」というようなことだと思います。鍼灸師として刺激の加え方やツボの状態なども加味して考えましたので、最後までご覧ただければ「どういう理由でそんなやり方をするのか」が分かるようになると思います。よく分からずにやるよりは、理解して実践するほうが効果も出やすいですよ~。
ということで私なりにポイントを押し方とコツの2つに絞りました。
1押し方
まずはツボの押し方についてです。
力の加減は《痛気持ちいい》くらいが理想です。
なぜこの程度かと言いますと、ツボを刺激したい時というのは、何かしら体調に異変のある時と考えます。細かく言うとツボが弱っている時が多いでしょう。例えば、お腹が痛い時であれば胃のツボが弱ってると考えることができます。弱っている胃のツボを元気にすることで体の異変は軽減しますので、胃のツボに元気を補わなくてはなりません。仮に痛いくらいの刺激だとすると、鍼灸師の考え方では元気を抜く行為になります。(瀉法といいます)
ですから弱っているツボをグイグイ痛いくらいの力で押すというのはNGなんです。元気を抜く行為になってしまいます。なので、痛気持ちいいくらいの刺激に留めるのが良いと思います。
2押すときのコツ
2つ目は押すときのコツです。コツとしましては《息を吐きながら押す》ことです。
なぜ息を吐きながらなのかと言いますと、ツボを押すときはリラックスしている時の方が効果が高いと考えます。呼吸は息を吸うときは交感神経が優位になります。要は活動するモードでリラックスとは反対です。息を吐くときは副交感神経が働いているのでリラックスモードになりますから、その時にツボを刺激する方が効果が高いと考えます。
呼吸のコツとしては、まずは鼻から吸って、その倍の時間かけて口から吐くことです。この吐いている間に痛気持ちいいくらいの強さでツボを刺激するというのが良いんじゃないかなと思います。
まとめ
ツボを押すポイント1つ目は《痛気持ちいい》くらいの強さで押すことです。痛いぐらいだと強すぎるので気を付けてください。痛さの度合いも人によって違うので自分にあった強さを見つけて押すのが良いですね。
ポイント2つ目は《息を吐きながら押す》です。鼻から吸って、吸った倍の時間をかけて口から吐くことで、副交感神経が働いてリラックスモードなっている時に押すのが効果が出ると思います。
是非お試しください。
こんにちは。武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。
寒くなってくると毎年患者さんから「夜中にトイレに起きてしまい満足な睡眠がとれない」「夜のトイレの回数が増える」などの相談をいただきます。ですので、本日は【夜間頻尿】の原因、対処法としておすすめの食べ物と効果的なツボをご紹介していきます。
1.夜間頻尿とは?
西洋医学での夜間頻尿の定義は『夜中に排尿のために1回以上起きなければならない症状』と言われています。1回は大丈夫なのですが2回、3回と起きる場合は夜間頻尿と言われるのですね。夜間頻尿は加齢に伴い増加することがよく知られていて、年齢のせいだから仕方ないと諦めている方も多いです。しかし、夜中に睡眠を妨げられることで体調に影響も出てきてしまうので対策できるならしたいところですね。
2.夜間頻尿の原因
東洋医学での夜間頻尿の原因は《腎》の弱りと言われています。頻尿の話なので腎臓が関係してくるのは想像がつくと思いますが、東洋医学での《腎》は西洋医学の腎臓とは少し考え方が異なります。
Q.東洋医学での《腎》の弱りとは何なのでしょうか?
A.東洋医学では五臓の働きという考え方があります。五臓というのは肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓の5つで五臓と呼ばれていて、私たちの体の中では日々この肝・心・脾・肺・腎のツボがしっかりと働いてくれています。この肝・心・脾・肺・腎のツボが上手く働いていると体調も良くとても元気な状態でいられるのですが、どれか1つでも弱ったり元気がなく働きが落ちると体調が悪くなるという考え方です。
と言うことで、夜間頻尿は尿のトラブルなので《腎》のツボのトラブルが多いと考えます。ちなみに、腎は老化とも繋がりが深いツボですので東洋医学でもやはり加齢と関係があります。
それと同じ頻尿でも日中の頻尿の場合は別なツボになりますので、今回は夜間の頻尿の話とさせていただきます。
3.夜間頻尿の対処法
夜間頻尿の対処法としましては原因にもなっております《腎》を強くするということが目標となってきます。では《腎》を強くするにはどうしたらいいのでしょうか?
よく言われるのが黒い食べ物を食べることです。上記にあります五臓にはそれぞれ配当されている色があります。《腎》には黒が配当されていますので《腎》を強くするには黒い食べ物を積極的にとると《腎》の働きをサポートしてくれます。具体的は海藻類、黒ゴマ、黒豆、きくらげなどが黒い食べ物として挙げられています。
《腎》は生命力や老化などと深く関わる、人間が生きる上で超重要なツボになりますので日頃からこれらの食品は摂取しておきたいです。
そして、より効果的な食べ方はよく噛むことです。よく噛んで唾液を出すことが《腎》の働きをより一層よくしてくれます。《腎》が弱ると唾液も出にくくなるため、なるべく噛むことで唾液腺を刺激していただきたいです。
4.夜間頻尿のおススメのツボ
私が夜間頻尿の方へおススメするツボは2つあります。
1つ目は腰にある『腎兪』。2つ目お腹にある『水分』というツボです。
1)『腎兪』のツボの位置は、両手を腰に当てて腰を反らせる姿勢をとった時の親指が当たるところ、その辺りが『腎兪』になります(今回の動画のサムネにもあります)。『腎兪』はとてもいいツボで“腎を癒すツボ”として腎臓の症状ではとてもよく使われます。ですから、夜間頻尿にお困りの方はまず『腎兪』が良いと思います。
2)次はお腹にある『水分』というツボです。『水分』のツボの位置はお臍の中心(お臍の端から端の真ん中)から1寸真上に(胸の方へ)上がったところにあります。1寸は親指の横幅です。人によって幅は変わりますので、自分専用の1寸となります。お臍の中心に親指を横向きに当てて胸の方に上がったところが水分のツボとなります(大体お臍のすぐ上らへんです)。この『水分』は水の症状によく効くと言われてますので、夜間頻尿だけではなくむくみなどの水に関係する症状でお困りの方におススメできるツボです。
3)刺激の仕方ですが、『腎兪』も『水分』もお灸の温熱刺激が向いています。せんねん灸などのシール付きの台座灸や棒灸で温めると良いでしょう。
自宅でお灸が難しければカイロなどで温めてもいいですし、私はレンジで温めるあずきの力をよく使います。こういった温めるものを使って、火傷に注意しながら腎兪や水分を温めるだけでもいいと思います。
5.まとめ
夜間頻尿の原因は東洋医学では《腎》の弱りと考えます。
夜間頻尿の対処法としましては《腎》を強めることとなりますので黒い食べ物(具体的には海藻類、黒ゴマ、黒豆、きくらげなど)を意識的に食べていただきたいです。
夜間頻尿におすすめのツボは腰にある『腎兪』とお腹にある『水分』です。『腎兪』の場所は腰に手を当てた時に親指が当たるところで、『水分』の場所はお臍の真ん中から上に1寸上がったところで、1寸は親指の幅です。『腎兪』も『水分』も温めるのが向いているツボなのでお灸もしくはカイロなどで温めてみてください。
武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。
本日は【後鼻漏】(こうびろう)について解説していきます。
一般的にはあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、当院ではよく施術する症状の1つです。
マイナーな症状ではありますが、後鼻漏の症状と東洋医学的な原因、当院での施術の仕方、よく使うツボ、ご自宅でのケアについて解説していきます。
1.後鼻漏の症状
まず後鼻漏の症状ですが、鼻水が喉の奥に流れていく症状です。人によっては痰の塊が喉の奥の方に貼りついたような感じがすると訴える方もいらっしゃいます。この後鼻漏ですが鼻水が喉の奥へ流れていくので、それを口から外へ出すか飲み込むしか処理する方法がありません。ひどい方だと鼻から喉の奥に流れるということで夜眠れないことや、食事が食べにくいなど日常生活に支障をきたすこともあります。
2.後鼻漏の原因
1)西洋医学的な原因
後鼻漏の原因としてよく言われているのが風邪、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などがあります。他にも自律神経失調症で発症するとも言われています。
2)東洋医学的な原因
当院での後鼻漏の施術法ですが、東洋医学では東洋医学の理論【五臓の働き】(詳しくは別の機会に説明します)を重要視します。五臓とは《肝》《心》《脾》《肺》《腎》の5つで、体内での五臓の働きが大事です。
後鼻漏の場合は《肺》か《脾》のツボを使って施術することで改善していくケースが多いです。
まず、後鼻漏は“鼻”と書くだけあり、鼻にまつわる症状ですので呼吸器のツボ《肺》と関係が深いと考えます。《肺》のツボの機能が弱っていて後鼻漏になっている場合は呼吸が苦しい症状もあったり、《肺》は自律神経とも関係がありますので自律神経の乱れで後鼻漏になるパターン、それに加えて睡眠時に眠りが浅い症状もお持ちの方が多いように思います。
次に《脾》のパターンですが東洋医学で《脾》は胃腸の機能と関係が深いと考えられています。胃腸の機能が下がることで痰が出やすくなると考えられていますので(こちらも詳しくは別の機会に説明します)、食欲が落ちていたり、お腹を触ってみるとおへその周り(胃腸の機能の状態が出やすいところ)が特に冷えていることが多いです。睡眠にも症状が出ることがあり《脾》の場合は寝つきが悪くなります。
3.改善方法
1)当院のアプローチ
上記にもありますが、一言で【後鼻漏】と言っても《肺》か《脾》のどちらのパターンかによって施術方針が変わりますので、後鼻漏以外の症状からも、どちらからくる後鼻漏か体質を見極めます。そして全身にあるツボを使い《肺》や《脾》の機能を高めて施術していくのが当院のやり方になります。
2)自宅でのケア
食べ物
自宅でのケアとしてツボに合った食べ物がありますので、そういったものをよく食べるようにしてみてください。
例えば《肺》のタイプの後鼻漏の方は白い食べ物がいいと言われていて、白ごま、白菜、大根などを意識して食べるといいです。
《脾》のタイプは黄色い食べ物がいいとされていてかぼちゃ、じゃがいも、とうもろこしなどをよく噛んで食べてみてください。
ツボ
後鼻漏におすすめのツボの説明をします。私が後鼻漏の方によく使うツボは『上印堂』(かみいんどう)というツボです。上印堂の見つけ方ですが『印堂』という眉頭と眉頭の間にあるツボから指で真っ直ぐに上になぞり上げ押してみると、鼻の奥にツンと響くような痛いところがあるでしょうか。もしあれば、そこが『上印堂』です。上印堂はおでこの骨の溝上にあるので、溝を押して探してみてもいいと思います。(溝がど真ん中にない方もいらっしゃいます)
後鼻漏の症状がつらいときは上印堂を温めるのがおすすめです。ホットのペットボトルを上印堂に当ててもいいですし、電子レンジで温めるあずきのカイロも使いやすいと思います。上印堂の辺りは敏感ですので熱すぎず、少しぬるめの物で温めてください。
実際の施術では鍼を上印堂から印堂へ横刺というやり方で刺し、鼻の奥に響かせるように狙います。ご自宅では温めるのも効果的だと思いますので、後鼻漏でお悩みの方は上印堂を使ってみてください。
4.まとめ
後鼻漏の症状:鼻の奥に鼻水が垂れていく症状で喉の奥で痰のように固まってしまい貼りついたような感じがある。
西洋医学的な原因:風邪、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎で発症するのが一般的で自律神経失調症などでもおこることがある。
東洋医学的な原因:《肺》や《脾》のツボの機能の低下。
当院での施術:《肺》か《脾》かを見極め機能を上げるツボを使う。
ご自宅でのケア:《肺》のタイプであれば白い食べ物(白ごま、白菜、大根など)、《脾》のタイプであれば黄色い食べ物(かぼちゃ、じゃがいも、とうもろこしなど)を食べる。
おすすめのツボ:眉間の印堂から上へ上がったところにある『上印堂』をぬるめな温度の物で温める。
後鼻漏は比較的改善しやすい症状ですので、お悩みの方は是非お近くの東洋医学専門の鍼灸院へご相談してみてください。
本日12月22日は2021年の冬至です。冬至は夜が長く昼が短い日つまり太陽が出ている時間が1番短く夜が1番長い日です。
冬至の日のおすすめの過ごし方
冬至の日のおすすめの過ごし方は柚湯に入ることです。冬に至ると書いて【とうじ】ですが、これは【湯治】ともかけているそうです。柚を入れる理由は諸説ありまして『融通が利く』ということや、柚は香りが強いので邪気を払ってくれると考えられています。
冬至の日おすすめの食べ物
寒くなると日が暮れるのが早くなってきたな~と感じると思いますが 、日が暮れるのが1年の中で1番早いのが冬至です。そして冬至を境にだんだんと日が延びていきますので、日の長さの折り返し地点となります。折り返しにちなんで、いろは歌の最後のひらがな《ん》の付く食べ物がいいとされています。例えば“にんじん” “だいこん” “れんこん” “かぼちゃ(なんきん)”
冬至はなぜ特別な日なのか
上記にあるように冬至は日の長さが1番短いことから陰が極まる日とされています。陰が極まると陽に転ずると言われますので、一陽来復…陽の兆しが見え始める前に身を清めるための入浴を結び付けたと考えられています。
youtube更新しました。
今回は【逆子の治療】についてまとめています。
当院の逆子に対する考え方や、治療法、逆子のお灸で有名な【至陰】のお灸のやり方のコツなども紹介しています。
逆子でお悩みの方はぜひ参考にしてください。
こんにちは、武蔵小杉鍼灸接骨院の石丸です。
鍼灸院では日々様々な悩みの方が沢山いらっしゃいますが、今回は【不眠】【睡眠障害】について東洋医学的な考え方、睡眠のタイプ別、オススメの食べ物、ツボの紹介をしていこうと思います。
不眠とは
「不眠症とは、入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害などの睡眠問題が1ヶ月以上続き、日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出現する病気です。不眠の原因はストレス・こころやからだの病気・クスリの副作用などさまざまで、原因に応じた対処が必要です。
厚生労働省のこの文を見てもわかりますが、一言で不眠と言っても色んなパターンと原因があります。
また現在日本で
は5人に1人が「睡眠で休養が取れていない」、「何らかの不眠がある」と回答しています。それほど不眠症や睡眠障害で悩まれている人は沢山いらっしゃいます。
東洋医学的な不眠の考え方
東洋医学の1つの特徴としまして、【五臓】という考え方があります。【五臓】とは【肝】【心】【脾】【肺】【腎】の五つからなり、体の中でこの五つがうまくバランスがとれている状態が健康だと考えます。ですので私達は不眠の症状をこの五臓のパターンに合わせて考えていきます。
タイプ別不眠症
では次に不眠症をタイプ別にわけていきそれぞれこの五臓のパターンにあてはめていきます。
- 入眠障害(寝つきが悪い) →肝のタイプ
- 中途覚醒(何度も目が覚める) →腎のタイプ
- 早期覚醒(早く目が覚める) →肺のタイプ
- 塾眠障害(眠りが浅い) →肺のタイプ
このように東洋医学だと分類する事ができます。
次にそれぞれのタイプ別に対処の仕方やおススメの食べ物、ツボなどを紹介していきます。
入眠障害(肝のタイプ)
肝のタイプの一番の原因はストレスです。日頃からストレス発散を心がけ運動をするなどして体を動かしましょう。また肝は目とも深く関係するので、このタイプの人は特に寝る前のスマートフォンやパソコンを控えるのをオススメします。
肝のタイプにオススメの食べ物は梅、ニラ、レモン、酢などがオススメです。
この肝のタイプに私がオススメするツボは足にある太衝(たいしょう)足の親指と人差し指の間にありますので、優しく押してあげてください。
中途覚醒(腎のタイプ)
腎のタイプの原因は加齢や冷えだと考えます。普段から冷えの改善を意識するといいと思います。
この腎のタイプにオススメの食べ物は【黒い食べ物】黒豆、黒ゴマ、海苔、昆布、わかめ、醤油などです。
腎のタイプに私がオススメするツボは足にある太渓(たいけい)足の内くるぶしとアキレス腱の間の凹みにありますので優しく押してあげてください。
早期覚醒、塾眠障害(肺のタイプ)
肺のタイプの原因に多いのは自律神経の乱れです。夜更かしや不規則な生活習慣の人に多い印象です。
まず生活習慣を見直すのがいいと思います。
肺のタイプにオススメの食べ物は【白い食べ物】白ごま、白菜、豆腐、白身魚等です。
肺のタイプに私がオススメのツボは手にある合谷(ごうこく)です。とても有名なツボですね。
手の甲の親指と人差し指の間にあるので優しく押してあげてください。
朝日を浴びるのもオススメ
睡眠で悩んでる人は朝日を浴びるのをオススメします。
朝日を浴びるとセロトニンというホルモンが分泌され、このセロトニンが睡眠ホルモンと言われるメラトニンの原料になるからです。
また朝日には体内時計をリセットしてくれる働きがあるので、不規則な生活をしている人には特にオススメです。
毎朝起きた時はカーテンを開けて朝日を浴びる習慣を取り入れてみてください。
不眠や睡眠障害の症状でお困りでしたら、東洋医学専門の鍼灸院、武蔵小杉鍼灸接骨院までご相談ください。
こんにちは、武蔵小杉鍼灸接骨院の石丸です。本日は鍼灸院でもよく来院される症状「座骨神経痛」について東洋医学的な視点でのご説明と、また対応するツボをイラストで紹介していこうと思います。
坐骨神経痛とは
「腰から足を下っていく痛みを特徴とする病状である。あくまで症状であり、病名ではない。Wikipediaより抜粋」
一言で「座骨神経痛」と言っても腰から足を下っていく痛みは座骨神経痛と分類されるようです。
これらの痛みは経験上湿布などではなかなか改善しないケースが多いように思います。
東洋医学で考える
東洋医学では【経絡】という考え方があり、体にいくつものツボの道が存在すると考えます。そしてこのツボの道【経絡】を使って座骨神経痛を分類することが出来ます。
座骨神経痛の分類
経絡で坐骨神経痛を大きく分類すると前、横、後ろに分類出来ます。
前
横
後ろ
それぞれツボの道があり
前=胃
横=胆
後ろ=膀胱
と分類されます。
前=胃のラインの痛み
前のラインの痛みは経絡では【胃】の道になります。
このラインは雨などの湿気が多い時期に痛みがでやすく、座っている姿勢や座った状態から立ち上がる時に痛みが出やすいと言われています。
このタイプの座骨神経痛にわたしがオススメするツボが足の脛にある【足三里】です。
このツボを痛気持ちいいいぐらいの強さで優しく押します。
横=胆のラインの痛み
横のラインの痛みは経絡では【胆】の道になります。
このラインは風が強く吹いている日に痛みがでやすく、歩く動作や動き始めに痛みが出やすいと言われています。
このタイプの座骨神経痛にわたしがオススメするツボが膝の横にある【陽陵泉】です。
このツボを痛気持ちいいいぐらいの強さで優しく押します。
後ろ=膀胱のラインの痛み
後ろのラインの痛みは経絡では【膀胱】の道になります。
このラインは寒い日に痛みがでやすく、立ち仕事の人、加齢による原因で痛みが出やすいと言われています。
このタイプの座骨神経痛にわたしがオススメするツボが足首にある【崑崙】です。
このツボを痛気持ちいいいぐらいの強さで優しく押します。
まとめ
- 東洋医学では座骨神経痛はツボの道(経絡)で考える。
- 坐骨神経痛の経絡は前(胃)、横(胆)、膀胱(後ろ)。
- それぞれツボは前(足三里)、横(陽陵泉)、後ろ(崑崙)。
- ツボは痛気持ちいいぐらいの強さで押す。
坐骨神経痛の症状でお困りでしたら、東洋医学専門の鍼灸院、武蔵小杉鍼灸接骨院までご相談ください。
そもそも【しゃっくり】とは
しゃっくりのツボ【膈兪】
私がしゃっくりの時によく使うツボは背中にある【膈兪】です。字がすこし違いますが「膈」とは「横隔膜」の事を指し、横隔膜の症状に効くツボと言われています。
この膈兪のツボの場所ですが、『第7・第8胸椎棘突起間の外1寸5分』
と説明されています。なんだか難しいですね…
頑張って図を書いてみたので、そちらを使いながら説明します。(下手なのはお許しください)
まず膈兪を探す上で大切なポイントが
①肩甲骨下角
②肩甲骨内側縁
です。
肩甲骨は三角形みたいな形をしており、その三角形の下のとんがり=下角になります。
この下角の高さ=第7、第8胸椎棘突起間になります。
次は外方1寸5分ですが、背骨と図に書いてある肩甲骨の内側縁までの距離が3寸になります。1寸5分はこれの半分の場所と考えます。
つまり、膈兪の場所は「肩甲骨下角の高さ、背骨と肩甲骨内側縁の半分の距離」になります。ポイントはやはりしっかり肩甲骨の位置を把握する事だと思います。
背中にあるツボなので、なかなか自分では刺激しづらい場所ですので、家族や友人にお願いして刺激するといいと思います。
本日は背中にあるしゃっくりのツボ【膈兪】を紹介しました。
なかなか最初は探すのは難しいかもしれませんが、知っておいて損はないツボですよ!
ツボ押しの動画
https://youtu.be/cQMhF91oKMc
こんにちは。武蔵小杉鍼灸接骨院の石丸です。
本日は鍼灸院でも多数の方が来られる【肩コリ】について自分に合った肩こりのツボがわかるようにブログを書いていきたいと思います。
最後まで読んでいただければ自分の肩こりのタイプと、自分に合ったツボわかるので、是非最後まで読んでください。
肩こりとは
原因には諸説あるものの、確定的な診断方法や治療法はなく、腰痛などと並んで不明な点がとても多い疾患となっている。
長時間、首や背中が緊張するような姿勢をとり続けたり、猫背、前かがみなどの姿勢の悪さ、ショルダーバッグ、冷房などが原因とされる。それらが原因で頭や腕を支える僧帽筋やその周辺の筋肉(肩甲挙筋・上後鋸筋・菱形筋群・板状筋・脊柱起立筋)の持続的緊張によって筋肉が硬くなり、局所に循環障害が起こる。それによって酸素や栄養分が末端まで届かず、疲労物質が蓄積しこれが刺激となって肩こりを起こすと考えられている。Wikipediaより引用
つまり肩こりとは様々な要因が原因でなると言われています。
肩こりを東洋医学で考える
では東洋医学では肩こりはどう考えるのか。
東洋医学の考え方に「気」「血」「水」があります。
体の中にこの「気」「血」「水」が流れており、この流れが悪いと様々な症状(肩こりも)が出ると考えます。「気」「血」「水」の流れが悪くなる原因は様々で、ストレスや寒暖差、メンタルの不調や生活習慣の乱れなどで起きます。
「気」「血」「水」を流しているのは[五臓]
体の中でこの「気」「血」「水」を流しているのは体にある【五臓】の働きと考えます。
【五臓】とは【肝】【心】【脾】【肺】【腎】からなり、東洋医学ではこの五臓のバランスをとても重要視します。私達、鍼灸師は鍼とお灸を使ってこの五臓のバランスを整える事をやっています。
五臓を使って肩こりを考える
肩こりをこの五臓に割り振ったのがこのイラストになります。
肝=右側の肩こり
心=肩甲骨周りの肩こり
脾=肩の上の部分
肺=左側の肩こり
腎=後頭部~背骨の際
に症状が出やすいと言われています。
次にそれぞれの肩こりの特徴と対応するツボを紹介していきます。
肝の肩こり
肝は血の流れと深く関係しており、眼精疲労とも関係します。
オススメのツボは肩にある【肩井】です。
心の肩こり
心はパソコンの使いすぎなどが原因で症状が出ると言われています。
おススメのツボは肩甲骨にある【天宗】です。
脾の肩こり
脾は天候に左右されやすいタイプの肩こりと言われています。
オススメのツボは足にある【足三里】です。
肺の肩こり
肺の肩こりは自律神経の乱れからきやすい肩こりと言われています。
オススメのツボは背中にある【肺兪】です。
腎の肩こり
腎の肩こりは冷えに弱いと言われ、特に足先の冷えには要注意。
オススメのツボは首にある【天柱】です。
ツボの場所のまとめ
ツボの押し方
ツボの押し方は痛気持ちいいぐらいで、ゆっくりとグーーっと押してください。呼吸を意識してリラックスしてやるのが効果が高いと思います。「痛い」と感じた時は力が強すぎるので、ご自身の力加減で調整してやってみてください。
ツボの押し方を解説している動画
慢性的な肩こりでお悩みの方は、伝統的な鍼灸治療を実践する武蔵小杉鍼灸接骨院までご相談ください。