こんにちは。
武蔵小杉鍼灸接骨院の石丸です。
鍼灸院では日頃から様々な症状の方がいらっしゃいますが、その中でも本日は「梅核気」(ばいかくき)について書いていきたいと思います。
梅核気はヒステリー球とも呼ばれ、病院で検査しても「異常なし」と言われるケースがほとんどです。しかし、東洋医学ではしっかりとした考え方があり、実際に鍼灸で梅核気が改善されるケースを今まで何件も見てきました。
このブログでは、なぜ喉の詰まり感「梅核気」が出るのか、なぜ鍼灸が効果的なのか梅核気にオススメのツボをご紹介していきたいと思います。
東洋医学では気の渋滞と考える。
結論から先に言いますと東洋医学では梅核気は「気」の渋滞、停滞している状態と考えます。
私達はこの気の渋滞している状態を気滞(きたい)と呼んでいます。体の中には目には見えない「気」というものが流れており、なんらかの原因でこの「気」の流れが悪くなっていると考えます。
気滞の原因の一つがストレス
気滞が起きる原因の一つがストレスです。東洋医学では【心身一如】といい心の状態が体に影響を与えると考えるので、ストレスにより体の中の気を巡らす機能が落ちる=気滞が起こると考えます。嫌な事があったり、気分が落ち込んだりすると梅核気の症状がひどくなるのもこの為です。私の今までの経験では梅核気は女性に多く、更年期障害やうつ、自律神経失調症などを併発している方が多いという印象です。また運動不足や睡眠不足でも体の中の気の巡りが悪くなる原因の一つと考えます。このように東洋医学では、様々な原因で目には見えない気の流れが渋滞して梅核気がおこると考えます。
鍼灸で気の巡りをよくする。
私はストレスや運動不足により生じた気の渋滞を、鍼とお灸で巡りを整えるように施術します。また喉以外のその他の症状(耳鳴り、めまい、目のけいれん、動悸、倦怠感)なども総合的に聞いた上で判断します。
私達は五臓を使って治療します。
私達は体の中で五つの臓器があり、それぞれ色んな働きがあると考えます。五臓とは【肝】【心】【脾】【肺】【腎】の五つからなり、これがそれぞれバランスを取り合っていると考えます。
例えばストレスが多いタイプなら怒りは【肝】のツボを使い、耳鳴り、めまいからきてるタイプなら【腎】、動悸が激しいタイプなら【心】のツボを使い、自律神経失調症からきてれば【肺】のツボを使用し施術します。また睡眠不足で悪化する場合は睡眠の質を上げるお灸や、食後に症状が悪化する場合では胃腸の機能を上げるお灸を交えて狙うケースもあります。
このように一言で「梅核気」と言っても原因は様々で、どのタイプの梅核気かを的確に見極めて治療していくのが大切だと私は考えます。
運動やストレス発散もとても効果的。
日常生活では梅核気=気の渋滞なのでストレス発散、特に運動をして巡りをよくするのはとても効果的だと思います。また趣味などに時間を費やしストレスを発散させるのもとても効果的だと思います。
梅核気は目には見えない症状ですので、目には見えないものが原因なのかもしれません。そして一言で梅核気と言っても原因は何パターンもあり、それを的確に見極めアプローチしていくのが重要だと思います。
梅核気のツボ
梅核気に私がオススメしたいツボが胸にある膻中(だんちゅう)です。
気が沢山集まる場所であり、滞った気を流してくれます。
位置は胸の正中線上(真ん中)で、左右の乳頭の中間にあります。
この膻中を喉元に向かって優しく押していきます。
喉のつまり、梅核気でお困りでしたら東洋医学専門の武蔵小杉鍼灸接骨院まで一度ご相談ください。