女性の45歳から55歳頃に現れる更年期症状の原因として東洋医学の「7の倍数(49歳)」のバイオリズムと生命の土台である「腎」のパワー衰退(腎虚)を説明し、手足のほてりが出るタイプと体が冷えるタイプの違いを解説する石丸院長

更年期障害

【実録】更年期の症状が出る原因!鍼灸師が教える「腎」の衰えと2つのタイプ

みなさん、こんにちは。 武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。 本日もブログをお読みいただきありがとうございます。

本日は、多くの女性が年齢とともに直面する非常に大切なお悩み「更年期の症状が起こる原因」についてお話ししていきます。

顔が急に火照って汗が噴き出す、手足が冷える、寝付きが悪い、イライラや強い不安感に襲われるなど、更年期の症状は人によって実に様々です。目に見えない不定愁訴が多いため、周囲にツラさが伝わらず「怠けているだけでは」と一人で思い悩み、ストレスを抱え込んでしまう方も多くいらっしゃいます。

今回は、更年期症状がなぜ起こるのかという根本的な原因を東洋医学の視点からひも解き、ご自身のお体の変化を穏やかに受け入れて乗り越えるためのヒントを詳しく解説していきます。

更年期とは?東洋医学が教える「7の倍数」の法則

女性の生涯には「思春期」「成熟期」「更年期」「老年期」という4つの大きなライフステージが存在します。

このうち更年期とは、個人差はありますがおおよそ50歳前後の閉経時期を挟んだ前後10年間、つまり「45歳から55歳頃」の期間を指すのが一般的です。年齢を重ねるにつれて卵巣の機能が徐々に衰え、女性ホルモンの分泌量が急激に低下することでバランスが崩れ、体と心に様々な揺らぎが生まれます。

東洋医学の最古の医学書には「女性は7の倍数の年齢の時に、お体へ大きな節目と変化が訪れる」という有名な教えがあります。 ・7×2=14歳:初潮を迎える ・7×4=28歳:女性として最もお体が充実するピーク ・7×5=35歳:お肌や髪に少しずつ年齢の変化が現れ始める ・7×7=49歳:血の巡りに関わるエネルギーが尽き、閉経を迎える

まさにこの49歳前後でお体に訪れる大きな変化の波こそが、更年期障害と呼ばれる不調の正体なのです。

更年期を引き起こす根本原因:生命の土台「腎(じん)」の衰え

東洋医学において、更年期の症状を引き起こす大元の原因は、五臓の中の「腎(じん)」の機能低下、つまり腎虚(じんきょ)にあると考えます。

東洋医学における腎は、生命エネルギー(精)を蓄え、お体の成長、発育、生殖、更にはホルモンバランスや若々しさをコントロールしている最も重要なベースです。加齢によってこの腎のパワーが弱まると、ホルモンや自律神経の調整機能が乱れ、お体全体に様々な症状が溢れ出てきてしまいます。

この腎の衰え(腎虚)には、大きく分けて2つの体質パターンが存在します。

タイプ1. お体を「冷やす力」が落ちるパターン(腎陰虚:じんいんきょ) お体の中にあるクールダウン用の水分(陰)が不足し、体内に過剰な熱がこもってしまうタイプです。 ・主な症状:顔ののぼせやホットフラッシュ、手足のひらのが熱く火照る、皮膚やお口の酷い乾燥、寝汗をかく、耳鳴りや聴力の低下など。

タイプ2. お体を「温める力」が落ちるパターン(腎陽虚:じんようきょ) お体をぽかぽかと温めるための熱エネルギー(陽)が不足し、内側から冷え切ってしまうタイプです。 ・主な症状:全身の強い寒がり、頻尿や夜間尿、手足の酷い冷え、腰や膝の脱力感など。

さらに、この腎の衰えは他の内臓にも次々と影響を及ぼしていきます。 ・腎の弱りが「心(しん=心臓・精神)」に及ぶと:動悸や息切れ、胸の苦しさが現れる ・腎の弱りが「肝(かん=自律神経)」に及ぶと:激しいイライラ、気分の落ち込み、不眠が起こる

このようにベースにある「腎の弱り」と、それによって現れるタイプの違いが、お一人おひとり異なる更年期症状を作り出しているのです。

更年期と向き合うための大切な心構え

更年期の症状は、のぼせや強い不安感、倦怠感など、外見からはなかなか見えづらい症状がほとんどです。そのため「家族や職場の人に自分の辛さが分かってもらえない」と孤立感を深めてしまうご相談も後を絶ちません。

しかし、冒頭でお話しした通り、更年期とは女性の人生における4つのライフステージの中の「通り過ぎるひとつの季節」に過ぎません。

時が経ち、お体が新しいホルモンバランスの環境に少しずつ順応していけば、この激しい波は必ず穏やかに落ち着いていきます。

「どうしてこんなに体調が悪いの」と自分を責めたり深刻に悩み過ぎたりせず、「今は体がお休みの節目を迎えているんだな」とご自身の自然な変化を優しく受け入れてあげてください。無理をせず、お体を労わりながら穏やかに毎日を過ごすことが、何よりの薬となります。

まとめ

更年期の症状と向き合い、お体を根本から調えるポイントは以下の通りです。 ・更年期は45歳〜55歳頃の閉経期に訪れる、女性の人生の自然なライフステージのひとつ ・東洋医学では「7×7=49歳」で閉経を迎え、大きな体の変化が訪れるとされる ・根本原因は、生命エネルギーを司る「腎」の衰え(腎虚)によるホルモンや自律神経の乱れ ・お体を「冷やす力」が落ちると火照りやのぼせが出、「温める力」が落ちると冷えや頻尿が出る ・更年期は一過性の変化であり、お体が順応すれば必ず落ち着くため、深く悩まず穏やかに過ごす

ご自身のお体の声に耳を傾け、無理な引き算・足し算をせず、ゆったりとしたペースでお体を慈しんであげましょう。

以前ご紹介した「腎臓が弱っている5つのサイン(頻尿や腰のだるさ、黒い食材の養生)」や「夜間頻尿の方におすすめのトレーニング(腎のポンプ機能を高める方法)」、さらには「自律神経を調える飲み物(正しい白湯の習慣)」なども、更年期の揺らぎを優しく調えてお体を元気にするために深く繋がっている大切なお話ですので、ぜひ合わせて参考にしてください。

武蔵小杉で更年期障害や自律神経の乱れ、ツラい不定愁訴でお悩みの方へ

「ホットフラッシュや動悸、イライラが重なって毎日が本当にツラい」「病院で薬をもらっているけれど、体質そのものを東洋医学の力で優しく整えていきたい」という方は、ぜひ一度当院へご相談ください。 当院の鍼灸施術では、表面的な症状だけを抑えるのではなく、東洋医学の丁寧な見極めによって、生命力の土台である「腎」や「肝」「心」のバランスをしっかり把握します。痛みのない優しい針とお灸で全身の最適なツボへアプローチし、内臓の働きと自律神経を根本から整えることで、更年期の揺らぎの波を和らげ、毎日を笑顔で軽やかに過ごせる健やかなお体作りを全力でサポートいたします。

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