みなさん、こんにちは。 武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。 本日もブログをお読みいただきありがとうございます。
本日は、過去に公開した「尿意を抑える緊急ツボ」の動画に対して視聴者の方からいただいた、「過活動膀胱(かかつどうぼうこう)にも有効でしょうか?」というご質問にお答えしていきます。
結論からお伝えしますと、緊急用のツボはあくまでその場のピンチをしのぐためのものですので、慢性的な過活動膀胱に対してはそこまでの根本的な効果は期待できません。過活動膀胱には、それ専門の正しいツボとお体の調え方があります。
今回は、過活動膀胱が起こる原因と、東洋医学から見た2つのタイプ別の見分け方、そしてご自宅で試していただきたい特効ツボについて詳しく解説していきます。
そもそも過活動膀胱とは?
過活動膀胱とは、膀胱が非常に過敏な状態になってしまい、尿がまだ十分に溜まっていない状態であるにもかかわらず、本人の意思とは関係なく膀胱が勝手にギュッと収縮してしまう症状です。 現在、日本国内で悩まれている方は約800万人もいると言われており、40代頃から増え始め、年齢を重ねるごとに割合が高くなっていく非常に身近なトラブルです。
一般的な原因としては、膀胱に尿が溜まったことを脳に伝える神経の伝達トラブルとされていますが、詳しいメカニズムは分かっておらず、主に加齢やストレスが引き金になると言われています。
東洋医学で見る2つのタイプと尿の量による見分け方
東洋医学では、過活動膀胱の根本原因を、五臓(肝・心・脾・肺・腎)の中の「腎(じん)」、または「肺(はい)」の機能低下と考えます。 ご自身がどちらのタイプに当てはまるかは、トイレに行く回数だけでなく「1回に出る尿の量」に注目することできれいに見分けることができます。
・加齢による「腎(じん)タイプ」 年齢を重ねるごとに少しずつ症状が強く出てきた方は、水分代謝や泌尿器系の大元である腎の弱りが原因です。特徴としては、トイレに行く回数が多いだけでなく、1回に出る尿の量もしっかりと多く出るという傾向があります。
・ストレスによる「肺(はい)タイプ」 まだ比較的若い年齢であるにもかかわらず過活動膀胱に悩まされている方は、自律神経の乱れを司る肺の弱りが原因です。特徴としては、トイレには何度も行きたくなるものの、実際に便器に向かうと1回に出る尿の量はごくわずかしか出ないという傾向があります。特に精神的なストレスや不安によって症状が悪化しやすいのがこのタイプです。
全般的な大敵は「お体の冷え」
どちらのタイプにも共通して言える最大の原因が、お体の冷えです。 体が冷えていると、皮膚から汗をかかなくなるため、お体は体内の余分な水分をすべて尿として排出しようとします。さらに、寒さそのものが膀胱の筋肉をギューッと縮みやすくさせてしまうため、頻尿や過活動膀胱の症状に拍車をかけてしまうのです。
日頃の食事では、お体を内側から温めてくれる生姜(しょうが)、ニンニク、ラム肉、牛肉などを意識して摂り、飲み物も温かいほうじ茶などを選ぶ食事養生を心がけましょう。 また、腎の通り道である「足首のまわり」をレッグウォーマーや長めの靴下でしっかりと守り、冷やさないようにすることも非常に有効な対策になります。
あなたのタイプに合わせた特効ツボのケア方法
過活動膀胱の症状を和らげるために、タイプに合わせたお勧めのツボをご紹介します。カイロやお灸を使って心地よく温めてあげてください。
・加齢や尿量が多い方に:膀胱兪(ぼうこうゆ)・中髎(ちゅうりょう) どちらのツボも、お尻の真ん中にある平らな骨「仙骨(せんこつ)」の場所にあります。 下着に隠れるくらいの場所にある骨盤の真ん中の骨で、ここには神経の通り道となる穴が左右に4対あいています。膀胱兪は上から2番目の高さ、中髎は3番目の高さに位置しています。
ご自宅でケアする際は、細かい場所を神経質に探す必要はありません。貼るカイロなどをこの「仙骨の真ん中あたり」にペタッと貼り、広範囲をじわーっと温めてあげるだけで、2つのツボを同時にしっかりと狙うことができます。膀胱の過敏な神経が落ち着き、尿意が安定していきます。
・ストレスや尿量が少ない方に:尺沢(しゃくたく) 腕にある肺のツボでありながら、お水の巡りを調える潤いの性質を持った非常に優れたツボです。 探し方は、手のひらを上(外側)に向けた状態で、ひじの関節にできる横ジワのラインに注目します。そのシワのライン上で、中央よりも「親指側」に少し進んだところにある、コリッとした健の脇のへこみ、ここが尺沢です。
このツボは、指の腹を使って痛気持ちいいと感じるくらいの強さでグーーッと持続して押してあげるツボ押しや、家庭用のお灸で温めてあげるのが非常にお勧めです。自律神経の緊張が緩み、膀胱の強張りがほぐれていきます。
まとめ
過活動膀胱の頻尿を根本から調えていくポイントは以下の通りです。 ・過活動膀胱には、加齢による「腎タイプ(尿量が多い)」とストレスによる「肺タイプ(尿量が少ない)」がある ・お体の冷えは膀胱の筋肉を縮ませるため、生姜やほうじ茶を摂り、足首を徹底して温める ・加齢や尿量が多い人は、お尻の「仙骨の真ん中」をカイロや温熱ピローで広く温める ・ストレスや尿量が少ない人は、ひじのシワの親指側にある「尺沢」を優しく押す・お灸する
ご自身の尿の特徴やお体の状態に合わせて、これらのツボやお食事の工夫を日々のルーティンに取り入れてみてください。
以前ご紹介した「夜間頻尿のツボ(腰の腎兪とお腹の水分)」や「冷え性におすすめの靴下の色(赤色の効果)」なども、お体全体の冷えを取り除き、泌尿器系の機能を高めるために深く繋がっている大切な養生法ですので、ぜひ合わせて参考にしてください。
武蔵小杉で過活動膀胱や長引く尿のトラブルにお悩みの方へ
「外出するときにトイレの場所ばかり気になって楽しめない」「夜中や日中に何度もトイレに行きたくなり、ぐっすり眠れなくて辛い」という方は、ぜひ一度当院へご相談ください。 当院の鍼灸施術では、その場しのぎではない根本治療を目指し、お一人おひとりの原因が「腎」にあるのか「肺」にあるのかを見極め、全身のツボからアプローチします。膀胱の過敏な緊張を内側から優しく解きほぐし、トイレの心配をせずに毎日を安心して笑顔で過ごせるお体作りを全力でサポートいたします。
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