体の冷えを根本から解消するために、生の生姜に含まれるジンゲロールと、加熱や乾燥によって成分が10倍に増えるショウガオールの違いを説明し、保温水筒を使った生姜白湯や蒸し生姜の作り方を解説する石丸院長

冷え

【実録】生姜の温め成分を10倍にする方法!鍼灸師が教える冷え性タイプ別の摂り方

みなさん、こんにちは。 武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。 本日もブログをお読みいただきありがとうございます。

本日は、冷え性対策の定番でありながら意外と知られていない「温める成分を10倍にする生姜の摂り方」についてお話ししていきます。 当院でも、冷え性や夜間頻尿、過活動膀胱といったお悩みを抱える患者さんに「生姜を摂ると良いですよ」とお勧めすることがよくあります。しかし、ただやみくもに生のまま食べれば良いというわけではありません。

生姜は正しく調理して取り入れることで、お体を温めるだけでなく、血管を拡張して血圧を下げてくれたり、気持ちの落ち込み(うつ)を防いだり、免疫力を高めたりする素晴らしい効果を発揮してくれます。

今回は、ご自身の冷えのタイプに合わせた生姜の選び方、手軽にできる生姜白湯の作り方、そして薬効成分を10倍にするプロの裏ワザを詳しく解説していきます。

あなたの冷えはどっち?生姜の2大成分の使い分け

生姜には、お体を温めてくれる2つの代表的な薬効成分があり、お体の冷え方によって使い分けるのが正しく効果を実感するための鉄則です。

・手足の先が冷える人は「生の生姜」 生の生姜には、ジンゲロールという成分が多く含まれています。この成分は、手足の末端にある細い血管を拡張させて血流を促進する働きがあります。そのため、指先や足先が特に冷えやすい末端冷え性タイプの人には、生のすりおろし生姜などが非常にお勧めです。

・体の芯や体温が低い人は「加熱した生姜」 生の生姜に熱を加えると、ジンゲロールがショウガオールという成分に変化します。このショウガオールは、胃腸の壁を心地よく刺激してお体そのものの熱産生(熱を作る働き)を促し、お体の深部から体温をグッと引き上げてくれます。体の芯からゾクゾクと冷える方や、平熱が36度以下の低体温タイプの方には、加熱した生姜がぴったりです。

80度をキープ!水筒で手軽にできる「生姜白湯」の作り方

生姜の温め成分であるショウガオールを最も効率よく増やすには、80度前後の温度でじっくり加熱するのが最適な条件とされています。お家で一番簡単に作れるお勧めの方法が「生姜白湯(しょうがさゆ)」です。

準備するもの: ・生姜:10グラム(2ミリほどにスライスしたものをひとかけら程度) ・保温できる水筒(マイボトル) ・熱湯

作り方の手順:

  1. 生姜をよく水洗いして土などの汚れを落とします。薬効成分は皮のすぐ下に最も多く詰まっていますので、皮は剥かずにそのまま丸ごと使います(黒くなっている部分だけ包丁で取り除きます)。
  2. 生姜の表面にある縞模様(シワ)と平行になるように、2ミリほどの厚さでスライスします。繊維を断ち切るように切ることで、成分が外に溶け出しやすくなります。
  3. 保温水筒の中にスライスした生姜を入れ、上から熱湯を注ぎます。
  4. しっかりとフタをして、そのまま3時間ほど置いておきます。

水筒の高い保温力を利用して80度前後の環境を維持することで、ショウガオールがたっぷりと溶け込んだ特製の生姜白湯が出来上がります。どこへでも持ち運べて手軽に温活ができる素晴らしい方法です。

薬効を極限まで高める!成分を10倍にする「蒸し乾燥生姜」

さらに頑固な冷えや低体温を根本からリセットしたいという方のために、温め成分をなんと生の10倍にまで跳ね上げる本格的な作り方をご紹介します。

手順1. 生姜を皮ごと2ミリの厚さにスライスし、蒸し器に入れて約30分間じっくりと蒸し上げます。 手順2. 蒸し上がった生姜を、ザルやキャンプ用の干し網などの上に重ならないように並べます。 手順3. お天気の良い日の天日干しであれば約1日、風通しの良い室内干しであれば約1週間ほど置いて、カラカラになるまで完全に乾燥させます。

この「一度蒸してから乾燥させる」という工程を踏むことで、生姜の中のショウガオールが爆発的に増え、生の生姜の10倍という圧倒的な温熱パワーを持った乾燥生姜が完成します。少し手間はかかりますが、お茶やスープにサッと入れるだけで驚くほどお体が温まりますので、深刻な冷えにお悩みの方はぜひ試してみてください。

まとめ

お体を内側から強力に温める生姜の付き合い方のポイントは以下の通りです。 ・手足の先が冷える末端タイプには、血管を広げる「生の生姜」が向いている ・体の芯から冷える低体温タイプには、熱を作り出す「加熱・乾燥した生姜」が向いている ・手軽な加熱法として、皮ごとスライスした生姜と熱湯を水筒に入れて3時間置く「生姜白湯」が便利 ・蒸し器で30分蒸してから完全に乾燥させると、温め成分(ショウガオール)が元の10倍にアップする

生姜の持つ素晴らしい自然の力を正しく引き出して、日々の食生活へ上手に足し算してみてください。

以前ご紹介した「体の芯から温めるカイロの貼る場所(腰の名門の温め)」や「正しい白湯の作り方・飲み方(朝の水分補給)」、さらには「過活動膀胱のツボ(冷え対策の食事法)」なども、お体全体の血液循環を高めて冷えにくいお体を作るために深く繋がっている大切なお話ですので、ぜひ合わせて参考にしてください。

武蔵小杉で頑固な冷え性や低体温、自律神経の乱れにお悩みの方へ

「毎日の食事や温活を頑張っているけれど、お体の冷えやだるさがなかなか抜けない」「低体温のせいで免疫力が落ち、体調を崩しやすくて困っている」という方は、ぜひ一度当院へご相談ください。 当院の鍼灸施術では、生姜などの素晴らしい食事養生のアドバイスはもちろん、お一人おひとりの冷えの原因に合わせて、熱の生産力を司る腎や脾などの五臓のバランスを全身のツボから根本的に調えます。内側からポカポカと温かい血液が巡り、寒さに負けない健やかで強いお体作りを全力でサポートいたします。

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