妊活

【逆子】有名なお灸と実際に鍼灸師が使っているコツを全て教えます!!

みなさん、こんにちは。

神奈川県川崎市武蔵小杉駅で鍼灸接骨院をやっております武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。

いつもブログをご覧くださって、ありがとうございます。

本日は【鍼灸での逆子のなおし方】について解説していきます。

実はですね、逆子でお悩みの方が鍼灸を受けに来ることって結構あるんですよ。

これまで鍼灸を受けたことはないのですが、逆子と病院で言われたので初めて鍼灸を受けに来ました~という方が多いです。

それだけ逆子に対して鍼灸、特にお灸ですね。逆子のお灸というものがあるくらい有名ですので、今回は私がどのようにして逆子の妊婦さんに対してアプローチしていくのかをお話ししていこうと思います。

今回このブログで逆子に関するすべてをお話しますので、実際にご来院されてもここの内容と同じことをすることになります。それくらい、全部説明していきますね。


目次


逆子とは

まずはですね、逆子とはどんな状態なのかといいますと、基本的にお腹の中の赤ちゃんは出産が近づいてくると頭が下向き(お母さんの足の方)で足は上向き(お母さんの顔の方)になってくるのが基本ですね。

逆子というのは、これが逆向きになっていることをいいます。お腹の中の赤ちゃんの頭が上向き、足が下向きになっている状態ですね。

この状態を逆子とよんでいます。

逆子は妊娠34週、赤ちゃんの大きさが2000gまでがなおしやすいと言われてはいますが、出産直前まで逆子がなおる可能性はありますので、ぜひご相談ください。

逆子の原因

では、次に逆子の原因なのですが、今のところ原因不明とされていますね。

いろいろと、あれじゃないか、これじゃないかと言われてはいるのですが・・・子宮の形の問題だとか羊水が多いのではないかなどと。しかし、はっきりした原因は分かってはいないんですね。

これまで逆子で来院された方の傾向としては、真冬で足だけが冷えている方や、反対に真夏でエアコンなどの冷房や冷たい物の多食で冷えている方、出産前にお引越しをなさる方や、赤ちゃんが家に来る前に模様替えなどを頑張った方、上のお子さんの行事が終わった後などに逆子といわれることが増えるようです。

お腹の張りが全くない、水風船のようなぽよーんとしたお腹の方は、赤ちゃんが動くスペースが広すぎていつまでもクルクルと動けてしまうようなパターンもあるように感じます。

東洋医学的な逆子

東洋医学からみた逆子の原因もいろいろと言われていますけども、その中の1つとして『陰性のものをとりすぎた人は逆子になりやすい』というものがあります。

陰性のものというのは、甘い物とかですね。甘い物を食べると身体が膨張しやすいと言われていて、お母さんの身体が膨張することによって身体のスペースが広くなってお腹の赤ちゃんが動くスペースが広くなり逆子になるのではないか?といわれているのが1つです。

また、他の考え方としましては、冷えですね。これは、よく逆子の原因として耳にするかと思います。

基本的には《頭寒足熱》といって、頭は涼しく足は温かくいるのが健康的な状態と考えているのですが、例えばお母さんが冷え・のぼせの症状がある場合は、頭が熱かったり足は冷えていたり頭寒足熱とは反対の状態になってしまいます。そのせいでお腹の赤ちゃんが、どちらがお母さんの頭か足か区別がつかなくなってしまうのではないかと考えられています。

逆子のお灸というのは足先にするのですが、この足先のお灸で赤ちゃんに『足はこっちだよ~』と教えてあげる役目があるツボともいわれています。

逆子のなおし方

原因はいろいろ言われているのですが、要はどうやって逆子をなおすのが重要ですのでここからは逆子のなおし方について書いていきますね。

1つキーワードがありまして『右』ということをしっかりと覚えておいてください。

大事なポイントは2つです。

  • お腹の中での赤ちゃんの向き
  • お灸の順番

この2つが大事ですので1つずつ説明していきます。

まず初めに、赤ちゃんの向きですね。

例えば当院に逆子の方がいらっしゃったら、まずこんな質問をします。

『お腹の中の赤ちゃんは、どっちを向いていますか?』

と聞きます。逆子なので赤ちゃんの頭はお母さんの頭の方を向いていますね。そのうえで、赤ちゃんの背中は右と左どちらを向いているのかを聞いています。

なぜ、この質問をするのかというと、私は赤ちゃんが右向きのほうが逆子がなおりやすいと考えています。ですので、今現在赤ちゃんが右向きであれば、逆子のお灸をしながら赤ちゃんを回していくだけで大丈夫なんですね。

ちなみに、赤ちゃんはでんぐり返ししかしません。前転ですね。後ろ回りはしません。

ですので、赤ちゃんが左を向いている場合はどうするかといいますと、一度右向きになってもらいます。右に向けてから、お灸で回してあげるということになりますね。

左向きの赤ちゃん

ここからは、左を向いている赤ちゃんをどうやって右に向けてあげるかを説明していきますね。

これは基本的にお腹の中のスペースを作ってあげるということなんですが、スペースがないと赤ちゃんは窮屈で動けません。動けるゆとりを作ってあげるんですね。

鍼とお灸で何をしているかといいますと、筋肉のツボなどを使って腹筋などお腹周りの筋肉を緩めてあげたり、足にお灸をして子宮の筋肉を柔らかくしたり、足が温まるようにしたりします。

そして、当院ではこれにプラスして【天使のたまご】という、妊婦さんがうつ伏せになれる枕を使います。天使のたまごは、妊婦さんがうつ伏せになったときに、お腹と胸の部分に深い大きなくぼみがあり、大きなお腹や胸がくぼみにはまるように作られています。

鍼とお灸で筋肉を柔らかくして、天使のたまごでうつ伏せになると、極端に言うと赤ちゃんがお母さんのおへその方に寄ってくれます。これがお腹に空間を作るということですね。

とにかくお腹に空間を作って、左向きから右向きになってもらいます。

お腹の赤ちゃんが左向きの方は、逆子体操のような四つ這いで頭を低くしてお尻を上げる姿勢などもおすすめですね。逆子体操も、天使のたまごと同じようにお腹の空間を作る姿勢になります。

右向きになったら、鍼やお灸で前転して回るようにサポートしていきます。

鍼灸施術を受けて帰宅した後は、ご自宅などで右を下にして横向き(真横ではなく、斜め上を向く形)で過ごしていただくのがおすすめです。

逆子を助けてくれるお灸

では、ここからは逆子のお灸について説明していきますね。

逆子のお灸で有名なのは、足にある【至陰】(しいん)ですね。足の小指の爪の外側に際にあります。

この至陰のお灸が逆子のお灸として有名です。

お灸をするときにもコツがありまして、必ず右からやります。右から温めて狙っていくのが、この逆子のお灸のポイントになりますね。

至陰のお灸は、糸状灸(しじょうきゅう)といって糸のように細いお灸をします。この糸状灸の熱さを感じるまでやるのですが、1壮で感じた場合はそれで終わりになります。鍼灸師もできるだけ少ない数で熱さを感じてもらえるように工夫してやりますので、10壮20壮とすることはありません。

他にも【三陰交】(さんいんこう)というツボを至陰にプラスして使うことで、より逆子がよりなおりやすくなります。

三陰交はお灸の壮数(そうすう※お灸の数え方は1壮、2壮と数えます)が決まっていて、妊娠数週÷2で計算します。例えば妊娠32週の方でしたら《32÷2=16》ということで片足に16壮お灸をします。

この16壮というのは、私たち鍼灸師が小さく捻って作るお灸のことなので、市販のせんねん灸などを16回してしまうとそれは多すぎますので、そんな回数はくれぐれもやらないようにしてください。

これはあくまでも、鍼灸院に来ていただいたら・・・の話ですので。

32週の妊婦さんであれば、三陰交に16壮ずつお灸をしてから右の至陰にお灸をして、次に左の至陰にお灸をして足をあっためていくという流れになります。

まとめ

まとめとしましては、逆子のなおし方はまず赤ちゃんが左を向いているのか、右を向いているのか、しっかりと向きを確認します。

右向きのほうが逆子はなおりやすいで傾向にありますので、赤ちゃんが左を向いているようでしてら、赤ちゃんが動きやすいようにお腹の中のスペースを作ってあげて右を向くようにしてあげます。

右を向いている状態で、三陰交にお灸をしたり至陰にお灸をして足を温めて赤ちゃんが動きやすいようにしていきます。

逆子で有名な至陰のお灸のコツは、右から先に施灸すること。それにプラスして三陰交のお灸もおすすめです。三陰交のお灸の数は、妊娠数週÷2。(鍼灸師が直接捻って作るお灸の数なので、せんねん灸などはこの数ではありません)

逆子は34週までがなおしやすいと言われていますので、病院と相談しながら鍼灸という方法も選択肢のうちの1つに加えていただけると嬉しいですね。

本日は鍼灸での逆子のなおし方について解説していきました。

関連記事⇒【逆子】お悩みの方は武蔵小杉鍼灸接骨院へご相談ください。

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