みなさん、こんにちは。 武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。 本日もブログをお読みいただきありがとうございます。
本日は、長引く鼻と喉の不快感や全身の不定愁訴を引き起こす「上咽頭炎(じょういんとうえん)解消におすすめのツボ2選」についてお話ししていきます。
鼻と喉の間のヒリヒリとした痛みや違和感、乾燥感、喉の奥へ鼻水が垂れる後鼻漏、耳鳴り、めまい、睡眠障害、痰の絡み、声の出しにくさ、鼻の奥の嫌なニオイ、首こり、頭痛、全身の倦怠感など、上咽頭炎の症状は多岐にわたります。
今回は、上咽頭炎が起こる東洋医学的な原因を整理した上で、呼吸器のバリア機能を高めて炎症の熱をスーッと鎮めてくれる2大特効ツボについて詳しく解説していきます。
上咽頭炎とは?東洋医学で見る「肺虚」と「肺熱」
上咽頭炎とは、鼻の奥と喉の境目にある「上咽頭(じょういんとう)」という粘膜が病的な炎症を起こしている状態のことです。
風邪をきっかけに一時的に痛む「急性上咽頭炎」と、弱い炎症が何ヶ月・何年も続いて自律神経の乱れや強い倦怠感を引き起こす「慢性上咽頭炎」があります。
東洋医学では、この上咽頭炎の大元の原因を五臓の中の「肺(はい)」のトラブルと考えます。東洋医学の肺は、呼吸器だけでなく鼻、喉、気管、皮膚の粘膜バリア機能を統括しています。
原因1. 粘膜のバリア機能が低下する「肺虚(はいきょ)」 肺のエネルギーが不足すると、粘膜の自己修復力が落ちてしまい、風邪をひきやすくなったり、鼻炎や喉の炎症がなかなか治らなくなります。
原因2. 炎症が燃え広がる「肺熱(はいねつ)」 過労やストレス、空気の乾燥などによって肺に余分な熱がこもると、上咽頭の粘膜が赤く腫れ上がり、ヒリヒリとした強い痛みや乾き、黄色い痰を生み出してしまいます。
この2つの原因に対し、肺を元気にするツボと、熱を冷ますツボを組み合わせてアプローチしていきます。
呼吸器のパワーを底上げする原穴「太淵(たいえん)」
肺のエネルギー(肺気)を根本から高めるために最もお勧めしたいツボが、手首にある太淵(たいえん)です。
太淵は「肺」の経絡の原穴(げんけつ=内臓の病気に対して最も治療効果を発揮する重要なツボ)であり、弱った呼吸器のバリア機能を力強く回復させてくれます。
・太淵(たいえん)の場所 手のひら側の手首の関節(シワ)の上にあります。 手順1. 手首の内側にある横ジワを確認します。 手順2. 横ジワの上を親指側の端に向かってなぞっていきます。 手順3. 親指の付け根の骨のキワで、動脈のドクドクとした拍動(脈)が触れるへこみが太淵です。
・太淵の温活ケア 太淵は冷えに弱いため、温めてあげるのが最も効果的です。 市販の台座灸(せんねん灸など)やお腹を温めるホットパックなどを使い、朝・昼・晩の1日3回を目安にじんわりと温めてあげましょう。
炎症の熱をスーッと冷ます特効ツボ「魚際(ぎょさい)」
上咽頭のヒリヒリとした熱感や痛み、喉の乾燥を鎮めるためにお勧めしたいツボが、手の親指の付け根にある魚際(ぎょさい)です。
魚際は「滎火穴(えいかあな=熱の症状を冷ます性質を持つツボ)」であり、その優れた効能は清肺熱(せいはいねつ=肺の熱を冷ます)・利咽喉(りいんこう=喉の調子を整える)と言われています。
・魚際(ぎょさい)の場所 手のひら側、親指の付け根のふくらみ(母指球)の外側のフチにあります。 手順1. 手の親指の根元にある長い骨(第1中手骨)を確認します。 手順2. その骨の長さのちょうど真ん中あたりで、手のひらと手の甲の境目(少しへこんで押すとツーンと痛い場所)が魚際です。
・魚際のセルフケア方法 親指の腹を当て、痛気持ちいい強さで優しくグリグリと円を描くように「10秒間」揉みほぐします。反対側の手も同様に行い、朝・昼・晩の1日3回刺激してあげましょう。
まとめ
慢性上咽頭炎の不快な症状をスッキリ解消するポイントは以下の通りです。 ・上咽頭炎は、東洋医学で粘膜バリアの低下「肺虚」と炎症の熱「肺熱」が原因 ・手首の親指側で脈が触れる「太淵」を温め、呼吸器のバリア機能を底上げする ・親指の付け根の骨のキワにある「魚際」を10秒間揉みほぐし、炎症の熱を冷ます ・太淵の温めと魚際の指圧を朝・昼・晩の1日3回継続して行う ・以前ご紹介した「熊笹茶」などの食養生と組み合わせるとさらに効果的
手首と手のひらの簡単なツボ刺激を毎日の習慣にし、内側から熱と炎症を引き算して、スッキリと爽やかに通る鼻と喉を取り戻していきましょう。
以前ご紹介した「上咽頭炎解消におすすめの飲み物(熊笹茶の効能と飲み方)」や「後鼻漏の鼻水・痰の絡みを撃退する特効ツボ(水突と天鼎の押し方)」、さらには「自律神経を調える飲み物(正しい白湯習慣)」なども、呼吸器と粘膜の健康を保つために深く繋がっている大切なお話ですので、ぜひ合わせて参考にしてください。
武蔵小杉で慢性上咽頭炎や後鼻漏、長引く喉の不調でお悩みの方へ
「上咽頭の擦過治療(Bスポット療法)を続けているがなかなか完治しない」「喉の奥のヒリヒリ感や後鼻漏、倦怠感が続いていて体質から根本改善したい」という方は、ぜひ一度当院へご相談ください。 当院の鍼灸施術では、表面的な炎症だけを見るのではなく、東洋医学の丁寧な見極めによって、お一人おひとりの上咽頭炎の大元である「肺の弱り」「体内の熱のこもり」「自律神経と免疫の乱れ」をしっかり把握します。痛みのない優しい針とお灸で太淵や魚際、水突といった全身の最適なツボへアプローチし、内臓の機能と粘膜の自己治癒力を根本から引き上げることで、不快な痛みや後鼻漏のない、毎日を爽快で快適に過ごせるお体作りを全力でサポートいたします。
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