セルフケア

【後鼻漏】鼻詰まりのツボ《上印堂》は、冷やすか?温めるか?についてお答えします!!

みなさん、こんにちは。

神奈川県川崎市武蔵小杉駅で鍼灸接骨院をやっております武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。

本日もブログをご覧くださり、ありがとうございます。

今回はですね、後鼻漏でご紹介した【上印堂】(かみいんどう)というツボについて、温めた方がいいのか?冷やした方がいいのか?という、ご質問をいただきましたので、その回答のブログになります。

上印堂、おでこにあります、眉間の少し上ですね。後鼻漏など鼻の症状で、よく登場してます。

この上印堂を、温めた方がいいのか?冷やした方がいいのか?という質問に対する、私の考えを話していこうと思います。

これはですね『大体は、温めた方がいい人が多い。稀に、冷やした方がいい人もいる』という感じですね。

理由としましては、後鼻漏の原因から考えていくんですけども、後鼻漏の原因で私が考えていますのが『肺か脾の弱り』です。

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以下は、動画の捕捉になります。

※肺や脾の弱りについて

過去の後鼻漏のブログでも説明していますので、既にご存じの方もいらっしゃると思いますが、せっかくなのでまた解説していきますね。

東洋医学では後鼻漏の原因を肺か脾の弱りと考えていますが、ここでいう肺と脾は【五臓の働き】という考え方に含まれている肺と脾になります。

身体中にある361このツボは、5つのグループに分けられています。肝、心、脾、肺、腎の5つです。この5つを五臓と呼んでいます。

五臓は上の図のように、それぞれ繋がりがあり、図の形が崩れないようにバランスをとっています。どれか1つが弱ったり、反対に強くなりすぎたりすることで、バランスを崩します。

その結果、身体には何かしらの症状が出て、バランスを崩したと気づきます。

後鼻漏は肺が弱ったり、脾が弱ることでバランスを崩しあらわれる症状だと考えています。

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『肺か脾の弱り』とひとまとめにしてしまいましたが、これを『虚と実』で考えることができます。

虚=弱っている状態

実=不要なものが溜まっている状態

という意味があります。

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※虚と実について

東洋医学では五臓の調子を、症状や脈、皮膚の状態、体調から判断します。判断の結果として、五臓のうちのどれかの元気が不足していたり、反対に旺盛すぎることで症状が出ることがります。

虚と実を見極めて、虚して(きょして)いたら補って(おぎなって)、実して(じっして)いれば瀉す(しゃす:多い物を抜く)ことで調子を整えます。

補う方法も、瀉す方法も様々ありますが、今回は簡単にできる方法として、温める(補)冷やす(瀉)としてご紹介しています。

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虚は温めてあげた方がいい場合が多いです。後鼻漏の原因は肺か脾の弱りですので、肺虚(はいきょ)、脾虚(ひきょ)といいまして、温めてあげた方がいいパターンが多いんですね。

逆に、冷やした方がいい人はどういう人かといいますと、これは『陰と陽』で考えていきます。

東洋医学には、物事や出来事を陰と陽に分けて考えるという方法があります。

体にでる症状で考えた時に、陰は慢性的な症状が多いです。他には、内側から出てくる症状という見方もできまして、過労によってでる症状やストレスがたまって出る症状などが、これに当てはまります。

陰の症状に対して陽の症状というのは、急性の場合が多く、外から入ってくる症状になります。外から入ってくるというのは、細菌やウイルスによる感染症ですね。

陽の症状で、且つ『実』の場合は冷やした方がいいケースとなると、私は考えています。

後鼻漏で『陽』且つ『実』のとなる原因は、急性の上咽頭炎が原因でおこった後鼻漏が当てはまります。(上咽頭炎にも急性と慢性がありますが、慢性は陰になります)

ですので、上印堂を温めた方がいいのか?冷やした方がいいのか?というご質問に対する、私の結論としましては

『大体は、温めた方がいい人が多い。稀に、冷やした方がいい人もいる』

ということになります。

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※上印堂の場所と刺激の方法

まず、上印堂の場所ですが眉間の少し上にあります。

眉間は【印堂】(いんどう)というツボになるのですが、印堂に指を当て真っ直ぐに上になぞり上げます。その辺りを指で探ってみると、縦に溝がある方もいらっしゃると思います。

少し指で押してみて、ズーンという響きがあれば、そこが上印堂になります。

温める方法としましては、ぬるま湯を入れたペットボトルや、レンジで温められる《玄米カイロ》や《あずきのちから》などでふんわりと温めてください。(ちなみに、当院ではこちらを使用しています⇓⇓)

冷やす方法としましては、氷や保冷剤で冷やす場合はタイルを巻いて冷たさを緩和してください。冷凍庫で冷やしているものよりも、冷蔵庫で冷やしたものくらいの冷たさでいいです。

敏感なツボになりますので、温めすぎ冷やしすぎには要注意です。

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陰陽や虚実は、とても専門的な話となるため、どちらか迷った場合は試してみるのがいいと思います。

一旦、温めたり冷やしたりしてみて、効果のある方を継続してもらうことですね。

関連ブログ⇒【後鼻漏】東洋医学で解説!ツボとおススメの食べ物もご紹介します。

関連動画⇒後鼻漏の【改善方法】とオススメの【食べ物】【ツボ】の紹介。

本日は、上印堂は温めたほうがいいのか、冷やした方がいいのかというご質問に答えていきました。

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