運転中や電車内での急な腹痛・便意を一時的に抑えるために、腕にある大腸のツボ「温溜(おんる)」と、手の甲にある「下利点(げりてん)」の位置や押し方を実演して解説する石丸院長

ツボ

【実録】電車・車での突然の腹痛に!鍼灸師が教える便意を抑える緊急ツボ

みなさん、こんにちは。 武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。 本日もブログをお読みいただきありがとうございます。

本日は、知っておくだけでいざという時にあなたを救ってくれる「便意を抑えるツボ、下痢のツボ」をご紹介します。

先日、私が車を運転していたときのことなのですが、目的地の手前でめちゃくちゃお腹が痛くなってしまったんですね。「これはマズイ、早くコンビニに駆け込まなければ」と思ったのですが、次のコンビニまで信号待ちも含めてあと5分ほどかかる状況でした。 そこで私は鍼灸師ですので、「この5分間、ツボの力でなんとか便意を抑えられないか」と腕のツボを必死に押したところ、無事にピンチを乗り切ることができました。

もちろん、限界まで我慢をしないに越したことはありませんし、すぐにトイレに行ける環境であればそれがベストです。 しかし、バスや電車に乗っているとき、あるいは次のトイレまであと数分だけ持ちこたえたいときなど、日常生活でどうしても我慢しなければならない瞬間は誰にでもあると思います。

今回は、道具を使わずにその場で手軽にできる、腹痛と便意を抑える2つの特効ツボを詳しく解説していきます。

急な便意を一時的にストップさせるツボ「温溜(おんる)」

突発的に襲ってくる激しい便意を抑えたいときに最もお勧めなのが、腕にある温溜というツボです。

東洋医学において、温溜は「大腸(だいちょう)」のグループに所属しているツボです。大腸は体内で便を形作り、お尻へと送って体外へ排出するコントロールを担っています。 さらにこの温溜は、東洋医学で「郄穴(げきけつ)」と呼ばれる特別な性質を持っています。郄穴とは、急激に現れた激しい症状(急な腹痛、ギックリ腰のような急性の不調)に対して、即効性のある強い効果を発揮するツボのことです。そのため、いきなり押し寄せてきた強い便意を抑えるのに非常に有効です。

・温溜の場所

  1. まず腕を前に伸ばし、親指をまっすぐ上に向けます。
  2. 手首の関節のシワから、ひじの関節の曲がり目までを一直線で結び、そのちょうど「真ん中」の点を見つけます。
  3. その真ん中の点から、親指の横幅1本分だけ「手首の方向」へ下がったあたりを指の腹で探ってみてください。骨のキワあたりをグッと押したときに、ツンと強く響くような痛みを感じる場所があります。そこが温溜です。

・押し方のコツ どうしても我慢しなければならないときは、口から細く長く息をフーーッと吐きながら、痛気持ちいいと感じるくらいの強さで指の腹でじわーっと押し続けます。焦って強く揉みすぎず、一定の圧で落ち着いて刺激してあげるのがポイントです。

下痢によるお腹の痛みを和らげるツボ「下利点(げりてん)」

便意だけでなく、下痢特有のお腹がゴロゴロ、キリキリ痛むあの不快感を抑えたいときは、手にある下利点というツボが効果的です。その名の通り、下痢の痛みを鎮めるための特効ツボとして古くから重宝されています。

・下利点の場所 手の甲にあります。中指の骨と薬指の骨を、手首の方向に向かって指の腹でスーッとなぞっていくと、2つの骨の根元が合流してV字にカチッと止まる手前のくぼみがあります。 そこを少し強めにグッと押し込んでいくと、骨の隙間でツンと鋭く痛むポイントが見つかります。そこが下利点です。

2つのツボの上手な使い分け

お腹のピンチのときは、症状にあわせて以下のように使い分けてみてください。 ・とにかく急な便意をその場でせき止めたい時 = 腕の「温溜」を押す ・下痢による差し込むようなお腹の痛みを和らげたい時 = 手の甲の「下利点」を押す

どちらのツボも、お腹が痛いときは特に敏感になっていて押すとかなり痛む場所ですが、息を吐きながら優しく持続して刺激を入れることで、高ぶった腸の動きが一時的にスーッと落ち着いていきます。

まとめ

外出先での突然のお腹のピンチを乗り切るポイントは以下の通りです。 ・急激に押し寄せてくる便意には、急性のトラブルに強い腕のツボ「温溜」が効果的 ・温溜は、親指を上にしたときの手首とひじの真ん中から、親指1本分だけ手首に寄った骨のキワ ・下痢による差し込むようなお腹の痛みには、手の甲(中指と薬指の骨の間)にある「下利点」を狙う ・どちらのツボも息を細く吐きながら、痛気持ちいい強さでじわーっと押し続ける

これらは電車の中や車を運転しているときでも、片手で簡単に見つけて押すことができる非常に実用的なツボです。万が一のときのお守りとして、場所を覚えておいて損はありません。

以前ご紹介した「口内炎のツボ(大腸の働きを調える合谷の探し方)」や「水は1日2リットル飲んだ方がいいのか(冷えと水分代謝のお話)」なども、胃腸の負担を減らして慢性的なお腹の弱さを根本から予防するために深く繋がっている大切なお話ですので、ぜひ合わせて参考にしてください。

武蔵小杉で慢性的な下痢や過敏性のお腹の弱りにお悩みの方へ

「普段からお腹が弱く、電車に乗ると決まってお腹が痛くなってしまう」「緊張するとすぐに下痢をしてしまい、外出するのが不安」という方は、ぜひ一度当院へご相談ください。 当院の鍼灸施術では、その場しのぎの緊急対策だけでなく、胃腸を司る脾や大腸、自律神経の働きを全身のツボから根本的に調えます。お腹の過敏な過緊張を内側から優しく解きほぐし、毎日を安心して心から軽やかに過ごせるお体作りをサポートいたします。

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