みなさん、こんにちは。
神奈川県川崎市武蔵小杉駅で鍼灸接骨院をやっております武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。
本日もブログをご覧くださりありがとうございます。
今日は口に唾液が溜まってしまう【唾液過多症】(だえきかたしょう)におすすめなツボをご紹介していきますね。
ブログの流れとしましては
- 唾液過多症とは
- 唾液過多症におすすめなツボ
- まとめ
の順番で説明していきますので、お時間がなくツボだけをぱぱっと知りたい方は、まとめだけでも分かるようにしてありますので、どうぞご覧ください。
唾液過多症で悩んでいる方のお役に立てたら幸いです。
それでは、よろしくお願いします。
1.唾液過多症とは
まずは、唾液過多症とはですね。
唾液過多症とは、唾液が多いことが気になり、それを苦痛に感じる状態ですね。
この唾液過多症にも2つのタイプがあります。
【①実際に唾液の量が多いタイプ】と【②唾液の量は正常だけど、唾液がうまく飲み込めなくて口に溜まってしまうタイプ】の2つのタイプです。
①実際に唾液の量が多いタイプ
こちらは「真性唾液過多」と言われています。
真性唾液過多の原因はホルモンの乱れではないかと考えられていますが、ハッキリした原因は分かっておりません。
その他では、自律神経の乱れで唾液の量が増えるとも考えられています。
妊娠中のつわりの一種「唾液つわり」はこちらのパターンがほとんどです。
真性唾液過多症については以前詳しく説明している動画とブログをあげていますので、そちらをチェックしてみてください。
YouTube⇒唾液過多症にオススメの食材!
ブログ⇒【唾液過多症】よだれが溢れる、そんな方にオススメの食べ物を紹介します!
②唾液の量は正常だけど、唾液がうまく飲み込めなくて口に溜まってしまうタイプ
こちらは「仮性唾液過多」と言われています。
仮性唾液過多の原因は、嚥下(えんげ)機能の低下によって唾液がうまく飲み込めない状態になり、口に唾液が溜まることや、精神的な要因が大きいと考えられています。
また、唾液の質の異常、唾液の粘り気が増してうまく飲み込めなくなり口に溜まることから、口の中の唾液の量が多いと感じてしまうケースもあります。
嚥下は喉周りの筋肉の動きや舌の動きなど筋肉が関係してきます。ですから、身体の力を抜くのが苦手な方や力が入りやすい方などは嚥下に使う筋肉も緊張しやすいので、意識してしまうと飲み込みにくくなりやすいかもしれませんね。
唾液過多症には、この2つのタイプがあります。
ホルモンバランスや自律神経の乱れで、本当に唾液の量が増えている真性唾液過多症と嚥下機能の低下などにより唾液がうまく飲み込めなくて口の中に唾液がたまることや、精神的な要因、また唾液の質に異常がでて口の中に唾液が溜まることによって起こる仮性唾液過多症ですね。
頻度として多いのは「仮性唾液過多症」と言われています。
今回紹介する唾液過多症のツボも、一般的に多いと言われている仮性唾液過多症に効果的なツボになります。
2.唾液過多症におすすめのツボ
それでは、ここからは唾液過多症におすすめツボを紹介していきます。
おすすめのツボは2つあります。
①喉の下にある嚥下機能の低下の解消にオススメの【廉泉】(れんせん)
②唾液を出す場所を刺激する【下関】(げかん)
この2つになります。
①廉泉
まず始めに①【廉泉】から解説していきます。
廉泉は喉にあるツボでツボの効果は『利喉舌』(りこうぜつ)といい、喉と舌の症状に効果があるツボだと言われています。
私たちはものを飲み込むとき、喉や舌の筋肉を使いますので、嚥下機能に対してオススメのツボになります。
廉泉のツボの場所は
- 前正中線上(ぜんせいちゅうせんじょう)
- 喉頭隆起上方(こうとうりゅうきじょうほう)
- 舌骨上方陥凹部(ぜっこつじょうほうかんおうぶ)
に、なりますね。上記はツボの教科書の記載通りの書き方になりますので、分かりやすくいうと
- 身体のおへそ側で、おへその縦のライン上
- のどぼとけの上
- 舌骨の上のへこみ
ってことになります。のどぼとけは分かっても舌骨はどこか分かりませんよね。
実際に探していきますね。
前正中線上は真ん中のこのラインですね。
喉頭隆起上方はのどぼとけの上なので、この辺りになりますね。
舌骨の上方陥凹部はのどぼとけの上に舌骨という骨があります。ここですね。この、舌骨の上のへこみ、そこが廉泉になります。
廉泉を探すときは、頭を軽く後ろに倒すと探しやすくなります。のどぼとけの上にある骨のくぼみですね。
廉泉あたりを人差し指と中指の2本の指で優しく揉みます。
この時も頭は軽く後ろに倒して揉みましょう。
10秒ほど優しく揉んで刺激します。
口の中の唾液の量が気になった時にやってもらえるといいですね。
②下関
もう1つの唾液過多症にオススメのツボ②唾液を出す場所を刺激する【下関】(げかん)の解説ですね。
下関のツボは東洋医学で言う「胃」のツボになります。
なぜ胃のツボなのかと言うと、東洋医学には【五臓の働き】というものがあります。五臓とは肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓の5つで五臓です。鍼灸師は臓を抜いて肝、心、脾、肺、腎と呼びます。
身体のなかでは日頃から、この5つの臓器の気や血の循環がおこっています。これがきちんと循環することで健康が維持されます。しかし、この五臓のバランスが崩れると不調がおこります。
今回の唾液過多症では、文字通り何らかの理由で唾液が多いと感じます。
五臓にはそれぞれ体外に出る水分が割り振られていて涎(よだれ)や唾(つば)と関係するのは脾か腎になります。(五液:肝=涙、心=汗、脾=涎、肺=涕、腎=唾)
※よだれ(涎)とつば(唾)の違いについてはネバネバの唾液がよだれ、さらさらの唾液がつばという見方があります。
脾の調子が悪くなることで涎の状態に異常が現れるようになります。ネバネバがひどくなっていくんですね。ですから脾の調子を整えるツボを使うのがオススメなんですね。
東洋医学での脾は消化、吸収の機能を持っていて胃と共に栄養を体内に取り入れてくれています。なので胃のツボを使うのもいいですね。
下関はサラサラした唾液を出してくれる耳下腺(じかせん)あたりになりますので、下関を刺激してサラサラした方の唾液を出やすくしてあげることもいいと思います。
下関のツボの場所は
- 頬骨弓、下縁中点(きょうこつきゅう、かえんちゅうてん)
- 下顎切痕の間のくぼみ(かがくせっこんのあいだのくぼみ)
実際に探していきます。
ここに頬の骨があります。
頬の骨の下側を耳に向かってなぞっていって、指が止まるところ。
そのあたりを押してツーンとするところ、そこが下関です。
廉泉と同じように人差し指と中指の2本の指で優しく揉むように10秒ほど刺激します。痛くない程度の強さで大丈夫です。
下関も唾液の量や質が気になったときに刺激してもらえるといいですね。
是非試してみてください。
3.まとめ
まとめますと、唾液過多症には2つのタイプがあり1つは実際に唾液の量が多いタイプ【真性唾液過多症】と、2つめは唾液の量は正常だけど、唾液をうまく飲み込めなくて口に溜まってしまうタイプ【仮性唾液過多症】
【仮性唾液過多症】は嚥下機能の低下によって唾液が飲み込めず溜まるパターンと、唾液の質(粘り気)が気になって飲み込めないパターンがある。
唾液過多症(仮性唾液過多症)におすすめのツボは【廉泉】(れんせん)と【下関】(げかん)。
嚥下機能の低下による唾液過多症は廉泉。廉泉は「利喉舌」といわれ喉と舌の症状に効果がある。
唾液の質が気になる唾液過多症は下関。下関はサラサラした唾液を出してくれる耳下腺の刺激もできるので、ネバネバが気になったときに軽く揉む。
本日は唾液過多症について解説していきました。
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