周囲で音が鳴っていないのに耳の中で雑音が響く耳鳴りの悪化要因として東洋医学で耳を司る「腎」の弱り(腎虚)を挙げ、足元の冷え・不安・長時間の立ちっぱなしという3つのNG行動と、腎の形に似た豆類を食べる食養生を解説する石丸院長

耳

【実録】キーン・ジー音が悪化する!鍼灸師が教える耳鳴りの3大NG原因と豆類養生

みなさん、こんにちは。 武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。 本日もブログをお読みいただきありがとうございます。

本日は、当院でも数多くの患者さんからご相談をいただく「耳鳴りが悪化する原因3選と改善の食養生」についてお話ししていきます。

周囲で実際の音が聞こえていないにもかかわらず、耳の奥でゴーー、ザーー、ジーーといった低い音や、キーン、ピーンといった高い金属音が響いてしまう耳鳴り。非常に不快で、集中力低下や睡眠不足の原因にもなるツラい症状です。

今回は、耳鳴りが起こる東洋医学的な根本理由と、知らず知らずのうちにご自身で耳鳴りを悪化させてしまっている3つの意外な原因、そしてお体の中から耳の機能を高める簡単な食養生について詳しく解説していきます。

東洋医学で解き明かす!耳鳴りと「腎(じん)」の深い関係

なぜ、毎日の生活習慣が耳のトラブルに直結するのでしょうか。 東洋医学には「腎は耳に開竅(かいきょう)する」という有名な言葉があります。

これは、五臓の中の「腎(じん=生命エネルギーの貯蔵庫)」の働きが、耳の機能やお鼻・聴力と直結して現れているという意味です。

年齢を重ねたり、日頃の不養生によって「腎」のパワーが衰えてしまった状態を東洋医学では腎虚(じんきょ)と呼びます。腎虚になると耳の周りの気血の循環(血液代謝)が落ち、耳鳴り、難聴、めまい、物忘れ、頻尿といった症状が引き起こされやすくなります。

つまり、耳鳴りを根本から引き算するためには、腎のエネルギーをすり減らしてしまうNG習慣を改善し、腎を元気にしてあげることが何より重要な鍵となるのです。

知らずにやっていませんか?耳鳴りが悪化するNG原因3選

ご自身の毎日の生活習慣や環境に当てはまるものがないか、チェックしてみましょう。

悪化原因1. お体や足元の「冷え」 東洋医学には「語悪(ごあく)」という教えがあり、それぞれの内臓が最も嫌う環境(大気の状態)が決まっています。そして「腎」が最も嫌い、弱ってしまう環境こそが「寒さ(冷え)」です。 ここでの冷えとは、単に外の気温が低いということだけでなく、床や冷たいコンクリートの上に裸足で立ち続けて足元からシバれる冷えや、氷入りの冷たい飲食物でお腹の内側から直接冷やしてしまう熱伝導による冷えを指します。 ・対策の引き算・足し算:室内でも靴下やスリッパを必ず履いて足元を冷えから守り、冷たい飲み物や生ものは引き算して、温かい飲食物を意識して摂りましょう。

悪化原因2. 強い「不安感・恐れ」の感情 東洋医学では、人間の感情が特定の臓器を傷めると考えます。そして「理由のない不安」「ビクビクとおびえる恐れの感情」は、ダイレクトに「腎」のエネルギーを消耗させてしまいます。将来の不安や日々の強いストレスを一人で抱え込んでいると、腎のパワーが低下して耳鳴りの音が大きくなってしまいます。 ・対策の引き算・足し算:読書や好きな音楽を聴く、お外に出て太陽の光を浴びながら軽い運動をするなど、ご自身に合った気分転換を取り入れて、不安やストレスを外へ解き放ってあげましょう。

悪化原因3. 長時間の「立ちっぱなし(久立)」 東洋医学の教えである「五労(ごろう)」には、「やり過ぎ行為が内臓を傷める」という教えがあります。そして腎を直接傷めてしまうやり過ぎ行為が「あまりにも長い時間立ち続けること(久立:きゅうりゅう)」なのです。 立ち仕事などで長時間同じ姿勢で立ち続けていると、下半身の筋肉が疲弊して腎に大きな負担がかかり、お水の巡りが滞って耳鳴りを悪化させてしまいます。 ・対策の引き算・足し算:長時間の立ち仕事をされている方は、合間に少し座って足を休めたり、屈伸運動をして下半身の緊張を定期的にリセットしてあげましょう。

腎のパワーを急上昇させる「同類補類(類類補類)」の豆類養生

耳鳴りを悪化させる3つの原因を引き算したら、今度はお食事から腎のパワーを力強く足し算してあげましょう。

東洋医学には「同類補類(どうるいほるい/類類補類)」という素晴らしい考え方があります。

これは「お体の中で弱っている部分や足りない部分があるときは、その部位や内臓と良く似た形をした食材を食べることで元気を補うことができる」という伝統的な食養生のアドバイスです。

そして、私たちの「腎臓(腎)」の形とそっくりな形をしている食材こそが「豆(豆類)」なのです。

・黒豆 ・小豆 ・大豆や納豆、豆腐 ・枝豆

これらのお豆類はお食事の中で手軽に取り入れやすく、弱った腎のパワーを優しく底上げしてくれます。特に以前ご紹介した「黒豆」などの黒いお豆は、腎の機能を補う力が非常に強いため、耳鳴りが気になる日のお食事にぜひ積極的に足し算してみてください。

まとめ

腎のパワーを高めて耳鳴りをスッキリ解消するポイントは以下の通りです。 ・東洋医学では「腎」の働きが耳と直結しており、腎の衰え(腎虚)が耳鳴りを招く ・足元からの直接的な冷えや冷たい飲食物はお腹と腎を冷やすため、しっかり防寒する ・「不安や恐れ」の感情は腎の気を減らすため、運動や趣味で上手に気分転換する ・「長時間の立ちっぱなし」は腎に負担をかけるため、定期的に座って休憩をとる ・東洋医学の「同類補類」に基づき、腎の形に似た「豆類(黒豆や小豆等)」を食べる

耳鳴りは単なる耳のトラブルではなく、お体全体からの「冷えているよ」「少し休んで疲労や不安を解消してね」という大切なSOSサインです。毎日の生活習慣を優しく見直して、お体を慈しんであげましょう。

以前ご紹介した「耳鳴り改善セルフケア(鳴天鼓の弾き方)」や「耳管開放症の緊急対処法(深くお辞儀をする姿勢)」、さらには「腎臓が弱っている5つのサイン(頻尿や腰のだるさ、黒い食材の養生)」なども、腎の機能を整えて耳の血流を健全に保つために深く繋がっている大切なお話ですので、ぜひ合わせて参考にしてください。

武蔵小杉で長引く耳鳴りや耳のこもり、自律神経の不調でお悩みの方へ

「耳の中で四六時中キーンと音がしていて集中できず、精神的にも参っている」「耳鼻科の検査では異常がないと言われたけれど、耳鳴りの不快感を根本から解決したい」という方は、ぜひ一度当院へご相談ください。 当院の鍼灸施術では、表面的な耳の音だけに囚われるのではなく、東洋医学の丁寧な見極めによって、お一人おひとりの耳鳴りの大元である「腎の弱り」や「体全体の血流障害」「自律神経の過緊張」をしっかり把握します。痛みのない優しい針とお灸で太渓や全身の最適なツボへアプローチし、内臓の機能と血流を根本から引き上げることで、不快な雑音に振り回されない、毎日を穏やかで快適に過ごせるお体作りを全力でサポートいたします。

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