みなさん、こんにちは。
神奈川県川崎市武蔵小杉駅で鍼灸接骨院をやっております武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。
本日もブログをご覧くださって、ありがとうございます。
今回は【タイプ別】上咽頭炎解消の食べ物 ですね、こちらを紹介していきます。
普段から喉の痛みなどの上咽頭炎の症状で悩んでいる方は、最後までブログを読んでいってください。
目次
上咽頭炎とは
まずは、上咽頭炎とはですね。上咽頭炎とは、鼻の奥と喉の境目にある、上咽頭という場所が病的な炎症を起こすことです。
これが上咽頭炎なんですが、この上咽頭炎がおきると様々な不快症状を引き起こすんですね。
上咽頭炎の症状や原因について、もっと詳しく説明している動画やブログもありますので、初めての方やもっと上咽頭炎について知りたい方はチェックしてみてください。
ブログ⇒【上咽頭炎】風邪でツラい喉の痛みや、しつこい喉の痛みを解消するツボを紹介します!
上咽頭炎の原因
上咽頭炎の原因はいろいろあるのですが、東洋医学では『肺の弱り』と考えられています。
ここでいう『肺』というのは、東洋医学での肺です。東洋医学には『五臓の働き』という考え方がありまして、肝・心・脾・肺・腎の5つで五臓と呼ばれます。
この五臓の肺は、肺だけを指すのではなく鼻や喉や気管など、呼吸に関するところ全てを含みます。東洋医学で肺といったら、喉や鼻のことも一緒に指すことが多いです。
ですので、肺の機能が落ちると、喉や鼻の症状が出やすくなります。
肺が弱った状態を東洋医学では『肺虚』(はいきょ)と言います。この肺虚の状態ですと、鼻や喉の症状が治りにくい傾向にありますので、上咽頭炎が慢性化しやすいです。慢性上咽頭炎は、肺虚に多いですね。
上咽頭炎には、もう1つ原因がありまして、先程説明しました東洋医学での『肺』に熱が入ることで起こる上咽頭炎もあります。この状態を『肺熱』(はいねつ)とよびます。
※東洋医学では、身体に『熱が入る』や『冷え(寒)が入る』という発想があります。寒熱(かんねつ)という考え方で、体温計で熱があるかないかの考え方だけではなく、胃が冷えていて胃の機能が低下して食欲がない、大腸に熱が入っていて(熱によって水分が損なわれて)便秘になるなどと考えます。
肺熱による上咽頭炎は、熱が入っていておきているので、温めると症状が悪化するのが特徴です。この肺熱のタイプの上咽頭炎は、急性上咽頭炎が多いです。なのて、急に上咽頭炎が痛いなんて方は、肺に熱が入っていて起こると考えられています。
簡単にまとめると、上咽頭炎の原因には2パターンあります。
- 肺虚による慢性上咽頭炎
- 肺熱による急性上咽頭炎
タイプによって、おすすめする食べ物が変わってきますので、今日は別々に紹介していきますね。
上咽頭炎を解消する食べ物
それでは、ここからは上咽頭炎解消におすすめの食べ物を紹介していきますね。
肺虚の慢性上咽頭炎
まずは、肺虚が原因の慢性上咽頭炎の方向けのおすすめ食材から紹介していきますね。
肺虚にも2パターンありまして、冷えがある(冷え性の方)パターンと冷えがないパターンに分かれます。
まずは、慢性上咽頭炎で冷えがないタイプから説明していきます。
このタイプの方は【白い食べ物】がおすすめです。東洋医学では、白い食べ物が肺の機能を上げると言われています。
白い食べ物はたくさんあると思うのですが、特に名前に【白】が入る食べ物がおすすめです。例えば、白菜、白ごま、白きくらげ、白身魚などです。
こういった白がつく食べ物は、肺の機能を上げてくれると言われてきましたので、慢性化した上咽頭炎で且つ冷えがあまり気にならない人はですね、食べ物の名前に【白】が入っている物を積極的に食べるといいですね。
それでは、次に慢性上咽頭炎で冷えが気になるタイプの方におすすめな食べ物を紹介していきます。
それは【辛い食べ物】です。
東洋医学では、身体の機能を上げてくれる味というものがあります。五臓それぞれに適した味があり、これを『五味』(ごみ)といいます。
※肝=酸、心=苦、脾=甘、肺=辛、腎=鹹(塩辛さのこと)
ここで、肺の機能を上げてくれる味というのは辛い味になりますし、辛味は身体を温める作用もあるので、肺の機能が落ちてて冷えがある方には、辛い食べ物がおすすめとなります。
具体的にはですね、薬味のイメージですね。ネギ、生姜、わさびなどの薬味を食べるといいですね。(薬味ですので、大量に食べる必要はないです。適度に、料理の味を壊さない程度に)
慢性化した上咽頭炎があって、冷えもある方はこのような辛味のある食べ物がおすすめです。
肺熱の急性上咽頭炎
それでは、最後に急性上咽頭炎、肺熱のタイプの方におすすめな食べ物を紹介します。
肺に熱が入っているので、肺を元気にする白い食べ物ではあるのですが(それだと冷えのない慢性上咽頭炎と同じになってしまいますね)熱を下げたいので【白くて水分の多い食べ物】がいいですね。
どんなものかといいますと、大根、梨、豆腐などですね。冷えのない慢性上咽頭炎の食材と比べたら、水分が多くなっています。
今紹介した、白くて水分の多い食べ物は、身体の中の余分な熱を取り除く作用がありますので、肺に入った熱を取り除いてくれる効果+白い食べ物で肺の機能も上げてくれることが期待できます。
まとめ
まとめますと、上咽頭炎は急性と慢性の2つに大別できる。
- 慢性上咽頭炎(肺虚)
- 急性上咽頭炎(肺熱)
肺虚の慢性上咽頭炎はさらに細かく分けることができる。
- 冷えのない慢性上咽頭炎
- 冷えのある慢性上咽頭炎
それぞれ、おすすめする食べ物が違っていて、冷えのない慢性上咽頭炎の場合は【白い食べ物】白がつく食べ物なので、白菜、白ごま、白きくらげ、白身魚など。
冷えのある慢性上咽頭炎の場合は【辛い食べ物】薬味になりますので、ネギ、生姜、わさびなどを薬味として楽しむ量で食べるのがおすすめ。辛味で身体を温めながら、肺の機能を上げる。
肺熱が原因の急性上咽頭炎は、肺に入った熱をとりたいので【白くて水分の多い食べ物】がおすすめで、具体的には大根、梨、豆腐など。肺の機能を上げつつ熱をとる食べ物。
本日は、上咽頭炎解消におすすめの食べ物を紹介しました。