「鼻の奥と喉の間が痛い」「喉に鼻水が流れる」「声が出しにくい」
もしかしたら、それ 上咽頭炎 かもしれません。
上咽頭炎とは、鼻の奥と喉の境目にある上咽頭に炎症が起こる病気です。
炎症によって、痛みや痒み、乾燥感、異物感など、様々な不快な症状が現れます。
今回は、つらい上咽頭炎の症状を改善するのに役立つセルフケアを東洋医学の観点からご紹介いたします。
ご自宅で簡単にできますので、ぜひお試しください。
上咽頭炎ってどんな病気?
上咽頭炎は、急性と慢性の2種類に分けられます。
- 急性上咽頭炎: 風邪などをひいた際に一時的に痛みが生じるもの。
- 慢性上咽頭炎: 弱い炎症が慢性的に続き、不快な症状が長引くもの。
慢性上咽頭炎の場合、喉のイガイガや咳、肩こり、めまい、頭痛、倦怠感、不眠などの症状が何年も続くこともあり、体の負担となってさらに症状が治りにくくなるケースもあります。
上咽頭炎の原因
上咽頭炎の原因は、明確にはわかっていないことも多いのですが、一般的に以下のようなものが考えられています。
- 細菌やウイルスによる感染
- 冷えや風邪
- 睡眠不足
- ストレス
- 空気の乾燥
- アレルギー性鼻炎などによる鼻の症状
- 口呼吸
- 過労
東洋医学における上咽頭炎
東洋医学では、上咽頭炎は 肺の弱り と考えられています。
東洋医学の「肺」は、呼吸器全体を指し、鼻や喉、気管支なども含まれます。
そのため、肺が弱ると、喉の炎症である上咽頭炎が生じると考えられています。
肺が弱った状態を 肺虚 といい、咳や痰、呼吸が苦しい、皮膚が弱い、息切れ、風邪を引きやすいなどの症状がみられます。
また、肺に熱がこもることで炎症が起こり、上咽頭炎の症状が出ることもあります。
この状態を 肺熱 といいます。
今回ご紹介するツボは、この肺虚と肺熱の状態をそれぞれ解消するツボです。
上咽頭炎に効果的なツボ
1. 太淵(たいえん)
太淵は、手首にあるツボで、上咽頭炎の原因の一つである 肺虚 の状態を解消するのに効果的です。
場所: 手首の親指側、手首のシワと動脈の間の凹んだ部分。
押し方: あきゅう灸や指で温めるように押します。朝昼晩3回程度行いましょう。
2. 魚際(ぎょさい)
魚際は、親指の付け根にあるツボで、肺の熱を冷まし、喉の調子を整える効果があります。 肺熱 による上咽頭炎の解消に最適です。
場所: 親指の付け根の骨の真ん中、親指側の少し凹んだ部分。
押し方: 軽く揉みほぐすように刺激します。10秒程度刺激し、朝昼晩3回程度行いましょう。
上咽頭炎でお悩みの方へ
上咽頭炎は、放置すると慢性化し、様々な症状を引き起こす可能性があります。
当院では上咽頭炎の症状改善とともに、再発予防のための生活習慣指導なども行っております。
ぜひお気軽にご相談ください。
武蔵小杉鍼灸接骨院
- ホームページ
- 住所:神奈川県川崎市中原区新丸子東2-926-15
- 電話番号:044-872-9434
- アクセス:JR武蔵小杉駅より徒歩4分
- 診療時間:月・土・日・祝日:9:00~19:00 水・木・金:10:00~20:00
- 休診日:年末年始
- ご予約・お問い合わせはこちらから