武蔵小杉鍼灸接骨院です。
当院では様々な症状の方が日々来院されますが、その中でも顔面神経麻痺の症状で来られる方もいらっしゃいます。
今回は、顔面神経麻痺と鍼灸治療について、私の経験と知識を交えながら解説していきます。
顔面神経麻痺の症状
顔面神経麻痺は、片側の顔面に以下の症状が現れます。
- まぶたが閉じられない
- おでこにシワが作れない
- 食べ物が口からこぼれる
- 歯磨きの時に泡がこぼれる
- うがいをした時に水が出てしまう
顔面神経麻痺の分類
顔面神経麻痺は、大きく2つに分類されます。
- 中枢性
- 脳梗塞、脳出血、脳腫瘍などにより、脳内の顔面神経の経路が障害される
- おでこにシワが作れることが多い
- 末梢性
- 脳から顔面までの神経のどこかに異常がある
- さらに3つに分類される
- ベル麻痺:原因不明、寒冷刺激、ストレス、疲労などが影響している可能性がある
- ハント症候群:帯状疱疹ウイルスが原因
- その他:糖尿病などによる神経障害
鍼灸治療で改善が期待できるのは、末梢性の顔面神経麻痺です。中枢性の場合は、鍼灸治療での改善は難しいと考えられます。
鍼灸治療の効果と症例
当院では、顔面神経麻痺の患者さんを多く診てきましたが、その中で2つのパターンがありました。
- 病院での治療後に来院された方
- 症状が残っているため、鍼灸治療でさらに改善したいという方が多い
- ある程度の回復が見込める
- 発症直後に来院された方
- 発症後すぐに鍼灸治療を開始
- 病院での治療と並行して鍼灸治療を行うことで、早期回復が期待できる
実際に、発症直後に来院され、病院での治療と並行して鍼灸治療を受けた方は、約1ヶ月でかなり改善しました。
また、別のケースでは、ご高齢の女性の方が帯状疱疹ウイルスによる顔面神経麻痺を発症し、発症直後に来院されました。
この方も、病院での治療と並行して鍼灸治療を受けた結果、約2週間で完治しました。
顔面神経麻痺になったら?
顔面神経麻痺の症状が出たら、まずは病院を受診し、中枢性か末梢性かの診断を受けることが重要です。
中枢性であれば、鍼灸治療は難しいので、専門医の指示に従ってください。
末梢性であれば、病院での治療と並行して鍼灸治療を受けることで、より早い回復が期待できます。
顔面神経麻痺におすすめのツボ
顔面神経麻痺の症状改善におすすめのツボは、**翳風(えいふう)と扶突(ふとつ)**です。
- 翳風
- 耳の後ろにある骨の出っ張りの下、凹んでいる部分にあるツボ
- 扶突
- 首を横に倒した時に出る筋肉(胸鎖乳突筋)の真ん中あたりにあるツボ
これらのツボにお灸をすることで、顔面神経麻痺の症状改善が期待できます。
まとめ
顔面神経麻痺は、早期発見・早期治療が大切です。症状が現れたら、まずは病院を受診しましょう。
鍼灸治療は、末梢性の顔面神経麻痺の回復をサポートする効果が期待できます。
お困りの方は、ぜひ当院にご相談ください。
武蔵小杉鍼灸接骨院
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