みなさん、こんにちは。
神奈川県川崎市武蔵小杉駅で鍼灸接骨院をやっております武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。
本日もブログをご覧くださり、ありがとうございます。
今回は、火を使わないお灸『ペットボトル温灸』の紹介をしていきます。
お灸に興味がある方の入門編にもおすすめですし、お灸してみたいけど匂いや煙に抵抗があるといった方にもおすすめします。
気軽にできますし準備も簡単ですので、ぜひ作り方をマスターしてやってみてください。
このブログでは、ペットボトル温灸がどんな方に向いているのかも説明していきますので、興味ある方はブログを最後まで読んで参考にしてください。
これまでの私のブログや動画では、お灸のやり方だったり、ツボの刺激としてもお灸をオススメすることが多かったのですが、結構な頻度で『家でお灸をすることに抵抗があります』や『賃貸なので煙や匂いのでるお灸は難しいです』などのコメントをいただくんですね。
そういった方々にも、このペットボトル温灸はおすすめです。
ペットボトル温灸は若林理砂先生が考案されたもので、本当に手軽にできます。
用意するものはペットボトルとお湯です。ペットボトルはキャップがオレンジ色のホット専用の空のペットボトルにしてください。
作り方
①空のペットボトルに水を1/3入れます。
【注意!!】必ず水から入れてください。ホット専用でも熱湯を入れると変形する恐れがあります。
②安定した場所で、残りの2/3に沸騰直前のお湯を注ぎます。
【注意!!】沸騰直前でも熱湯です。ペットボトルの注ぎ口も狭いため、こぼさないように……こぼれてもやけどにならないように気をつけてください。
③お湯をいれたら蓋を閉めて、よく振ります。これで、完成です。
とても簡単で、気軽にお灸ができるので本当におすすめです。温かさも10分~15分くらいは持続します。
使い方
使い方としましては、キャップの方を手に持ち底の方をツボに当てて使います。
例えば、手にある『合谷』(ごうこく)というツボを温めるなら、こんな感じですね。
底の部分を合谷に当てて、離して、当てて、離してを繰り返します。
ペットボトル温灸は、火を使わないので煙も匂いもでなくて、おすすめですね。
普通のお灸との比較
次にですね、ペットボトル温灸と普通の火を使うお灸との比較です。
私は、お灸の効果は3つあると考えています。
①血流アップ
1つ目は、温めることによる温熱刺激で血流アップです。
②ツボを刺激して症状の改善
2つ目はツボを刺激することで症状の改善ですが、東洋医学では人体にツボがあると考えています。ツボとツボを繋いでいる道がありまして、それを『経絡』(けいらく)と呼びます。この経絡は、体表面だけではなく、内臓にも繋がっていると考えてまして、足には胃の働きを良くするツボがあったり、手には便秘に効果的なツボなどがあるんですね。内臓だけではなく、鼻の症状を良くしてくれるツボや、耳の症状を良くしてくれるツボなどもあります。こういった効果を利用して、お悩みの症状を改善させます。
③鎮痛効果
3つ目が鎮痛効果ですが、これはですね…もぐさ(一般的なお灸は、よもぎの葉っぱが原材料なのですが、お灸として使用されるまでに乾燥させて不純物を取り除いたりします。それを、もぐさと呼んでいます。)に含まれるシネオールという有効成分があるんですね。シネオールには、強力な殺菌効果や鎮痛作用があります。皮膚にお灸をすることで、シネオールが体内に入り、痛みを和らげると考えられています。
では、ペットボトル温灸だとどうでしょうか?
ペットボトル温灸は温熱刺激のみになりますので、①と②は有効ですね。①は温めることでの血流アップ、②はツボに温熱刺激を加えることで症状を改善させることですね。この2つは狙えると思います。
③の鎮痛効果は、ペットボトル温灸ではもぐさを使わないため、もぐさのシネオールが得られません。鎮痛作用のポイントはシネオールなので、火を使うお灸の方が効果は高いのかなと思います。
たとえば、肩がしんどい時に、肩にある肩のツボをペットボトル温灸で温めたり、胃の調子が悪いので足にある胃のツボをペットボトル温灸で温めたりするのは、いいと思います。
けれど、肘が痛いからそれを何とかするためにお灸をしようと思うなら、火を使うお灸が向いていていると思います。
こんな感じで、ペットボトル温灸にも火を使うお灸にも得意なことがありますので、それぞれ使い分けてもらえたらいいですね。
ペットボトル温灸は、とても手軽に作れるので本当にオススメです。ホット専用の空のペットボトルとお湯と水があれば作れますし、火を使わないので煙も匂いも灰もでないです。
さっき作ってから、10分くらいたってるのですがまだ温かいですし、本当に簡単にできて、これはとても画期的だな~と感じますね。
お灸に興味があるけど、なかなか踏み出せない方は、是非一度ペットボトル温灸を試してみてください。
ペットボトル温灸を考案された若林理砂先生は、ペットボトル温灸についての書籍も出版されておりますので、より詳しく知りたい方はこちらも読んでみてはどうでしょうか。
若林理砂先生の著書→安心のペットボトル温灸
ペットボトル温灸を使う記事⇒【睡眠】つま先じゃないよ!!かかとを温めて眠りを取り戻すツボを紹介します!
ペットボトル温灸を使う動画⇒【即寝】ペットボトルとお湯でめっちゃ寝れる方法紹介します
本日は、火を使わないペットボトル温灸について紹介していきました。