冷え

【温活】温活のメリットと『東洋医学的な温活』を解説していきます!

みなさん、こんにちは。

神奈川県川崎市武蔵小杉駅で鍼灸接骨院をやっております武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。

いつもブログをご覧くださり、ありがとうございます。

今回のテーマは【温活】(おんかつ)です。妊活をしている女性や、美容に興味がある方、健康に興味がある方など、温活は幅広くたくさんの方が興味をお持ちだと思います。

今日はそんな温活について、東洋医学的な視点も絡めて解説していこうと思いますので、よろしくお願いします。


目次


温活とは

温活とは、身体を温める(冷やさない)ために活動することで、運動や食事などで身体を温めたり、衣類で工夫をして冷えない対策をしたりすることもあります。

身体を温める(冷やさない)ことで、冷え性の解消はもちろん、頭痛や食欲不振などの日常的な不調の予防にもなります。

身体を温めるメリット

温めることは身体に良さそう、というイメージはあると思いますが、具体的にはどんな良いことがあるのでしょうか?

  1. 血流がよくなる
  2. 細胞が活動しやすくなる

基本的には、この2点になります。1つずつ解説していきますね。

血流がよくなる

まずは、血流がよくなることです。血流が良くなっている状態は、どんな状態かというと

  • 体温上昇
  • 血中の鉄が細胞に届きやすくなる
  • 血中を運ばれる物質が運ばれやすくなる

こんなことが起こっています。

運動すると、息がハアハアあがってきたりしますよね。あれは、筋肉の細胞が酸素を消費するので酸素が足りなくなって息が切れるのですが、体温が高くなると酸素を運んでくれる赤血球(酸素を運ぶトラックの役割)は、酸素を離しやすくなるんですね。酸素を離す=筋肉の細胞に酸素が行き渡る=代謝があがるという現象がおきます。

体温が低いと、赤血球は酸素を離しにくくなるので、細胞に酸素が届きにくい=代謝も下がることになります。

他にも、血流がよくなるため、ホルモンなどの血管内を通る物質は運ばれやすくなるので、目的の臓器に届きやすくなります。ホルモンを受けて働く臓器は、ホルモンの指示がきちんと届くことでしっかりと働けるようになります。

細胞が活動しやすくなる

みなさんの身体は、細胞でできています。身体を地球で例えると、細胞は地球上の生き物になります。私たちですね。

人によっては例外もあると思いますが、ほとんどの方は、寒い季節より暖かい季節の方が身体は動かしやすいのではないでしょうか。そして、暑すぎるとまた動きたくなくなりますよね。

これを、人体に置き換えて考えてみましょう。一般的にいわれている平熱は36℃~37℃くらいを指すと思います。人によっては37℃前半でも何ともなかったり、35℃台という方もいらっしゃいますし、平熱はさまざまですね。

しかし、細胞にとってはある程度高い方が活動しやすいのは共通です。風邪をひいて発熱するのは、ウイルスが発熱させているわけではなく、ウイルスを倒そうとする身体が発熱しているのです。体温が高い方が、免疫細胞が働きやすいんですね。(身体はしんどいんですけど……)

平熱が低くても、日頃体調に問題がなければ、気にしなくていいと思います。けれど、平熱が低い上に日頃から体調が優れない方は、何らかのサポートをして体温を上げた方が調子がよくなるかもしれません。この、何らかのサポートが温活になりますね。

血流がよくなり、細胞の働きが活性化されると、心身ともに健やかになります。大体の不調は、血流や細胞の働きが低下することで起きると考えられています。

東洋医学の温活

それでは、ここからは東洋医学を生かした温活について書いていきますね。

まずは、このツボの働きが弱ると身体が冷えてしまうと言われる代表的なツボは『腎のツボ』になります。

※腎臓の臓器そのものではなく、ツボのグループ名になります。腎以外にも『肝』『心』『脾』『肺』のツボのグループがあります。

腎には身体をぽかぽかにする力があります。この身体をぽかぽかにする力が落ちてしまうと、胃腸の消化機能も下がりますし、男女ともに生殖能力にも影響があります。夜中にトイレに起きるようになったり、寝汗をかきやすくなることもあります。

ブログ⇒【腎臓の弱り】東洋医学から見た腎臓が弱ってるサインとおススメの食べ物やツボを紹介します

動画⇒【重要】腎臓が弱ってるサインと対処法やツボを紹介します

そんな腎の機能を上げる(下げない)ためにできることを、紹介していきます。

  • 腎に優しい食べ物
  • 腎を労った行動
  • 腎を温められるツボ

腎に優しい食べ物

まずは、食べ物から紹介していきます。

腎は【黒い食べ物】がいいといわれています。具体的には、黒豆や黒キクラゲ、黒ゴマ、ひじき、昆布などはオススメです。(※甲状腺の数値に問題がある方は、昆布は控えてください)

腎を労った行動

東洋医学では、それぞれのツボのグループに適した行動、NGな行動などと、生活のなかで起こりうるすべての物事が養生へと繋がっています。

腎は寒さに弱いため、身体が冷えたらこまめに温めてもらったり、冷えにくい環境を作ってもらうことで腎をサポートすることができます。

他にも、立ちっぱなし(骨への負担)が腎の負担になるため、冷える時期は特に立ちっぱなしは避けた方が無難です。

立ち仕事などで座れない方は、軽く足踏みをしたり、膝を曲げたり、アキレス腱を伸ばしたりと少しでも動きをつけてもらえるといいと思います。もちろん、一番は座ったり寝転んだりして負担を減らすことなのですが、それが難しい環境の方もいらっしゃいますよね。

腎を温められるツボ

腎に関係するツボは、実は腰に多いです。一番温めた方がいいツボは【命門】(めいもん)というツボになりますが、腰椎の2番目と3番目の間にあります。(肋骨の終わり辺り)

【腎兪】(じんゆ)は腎を癒すツボですが、これも両手を腰に当てて背中をそらせるときに、親指が当たる辺りにあります。(詳しくは、命門の外1.5寸)

ここで紹介したツボ【命門】と【腎兪】は近くにありますので、カイロなどで温めると簡単に一緒に温められます。

他にも、足首付近の冷えも腎に影響しますので、足首付近も温めておくといいですね。

ブログ⇒【冷え】体の芯から冷える方専用!芯から冷える原因とおススメのカイロの場所をご紹介。

動画⇒【芯から温める】体の芯から冷える方必見!体の芯から温めるカイロの貼る場所を紹介します!

まとめ

温活のメリットとしては、全身の血流がよくなることと細胞が活動しやすくなることで、心身ともに健やかになります。

東洋医学では腎のツボが身体を温めてくれるので、腎を元気にしてあげることが温活に繋がります。

腎を元気にする食べ物としては、黒豆、黒キクラゲ、黒ゴマ、ひじき、昆布などがあります。

腎にとってNGな行動は寒さと立ちっぱなしでいること。冷えたらきちんと温めてあげたり、立ち続けることは避ける。

腎を温めてくれるツボは【命門】と【腎兪】。どちらも近くにあるツボなので、カイロなどで温めてあげるのがおすすめ。

本日は、東洋医学的な温活について説明していきました。

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