みなさん、こんにちは。
神奈川県川崎市武蔵小杉駅で鍼灸接骨院をやっております武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。
本日もブログをご覧くださり、ありがとうございます。
今回は【円形脱毛症】についてですね、こちらを解説していきます。
目次
という順番で説明していこうと思います。
セルフケアだけを知りたい方は、円形脱毛症でお悩みの方におすすめの鍼 か まとめ だけをお読みください。
円形脱毛症とは
まずですね、円形脱毛症についてです。
円形脱毛症とは何なのかといいますと、頭髪の一部が円形に近い形で脱毛する疾患と言われていますね。脱毛する範囲、広さは10円玉~500円玉を越える大きさなどさまざまです。
そして、円形脱毛症にも種類がありまして一ヶ所だけが脱毛しているものを単発型といいますね。脱毛しているヶ所が二ヶ所以上だと多発型といいます。
円形ではなく、他の形で脱毛してしまう方もいまして、首筋から側頭部の生え際や、おでこの生え際などが脱毛するものを蛇行型といいますね。頭全体、すべての頭髪が脱毛するものを全頭型といいます。そして、この頭全体にプラスして眉毛やまつげ、ワキ毛など他の部分も脱毛するものを汎発型といいます。
経験上ですね、ちょっと蛇行型の方にはお会いしたことがないので分からないのですが、円形脱毛症の単発型と多発型はすごく良くなっていきますね。経験上ですが、本当に良くなります。
全頭型と汎発型ですね、頭髪が全て抜けてしまったり、頭髪だけではなく眉毛やまつげも抜けてしまう脱毛症ですが、こちらはかなり難易度が上がる印象です。良くなったケースも見たことがあるのですが、みんながみんな良くはならないんですね。単発型と多発型と比べて、難易度がばーんと上がりますね。
円形脱毛症の原因
では、次に円形脱毛症の原因ですね。こちらについて説明していきます。
円形脱毛症の原因は自己免疫疾患と考えられていますね。まず、免疫っていうのは、自分の身体に異物が入ったときに排除する働きなんですね。自己免疫疾患っていうのは、この免疫がうまく働かなくなる状態ですね。特に異常をきたして、自分の正常な細胞にまで攻撃してしまったりと、そういった状態になると考えています。
つまり、自己免疫疾患とは自分で自分の正常な細胞を攻撃してしまう状態なんですね。
では、なんでそんな状態になってしまうかといいますと、ストレスだったり、睡眠不足だったり、過労だったり、あとは出産ですね。こういったことが関係してるんじゃないかと考えられていますね。
この、円形脱毛症ですが、東洋医学ではどういう風に考えていくかを説明していきますね。東洋医学では『五臓の働き』という考え方があります。五臓というのは『肝臓』『心臓』『脾臓』『肺』『腎臓』の5つで五臓です。これは、みなさんが思う臓器とは少し違い、ツボのグループの名称になります。肝臓のツボのグループ、心臓のツボのグループなどと考えます。5つのグループは、お互いにバランスを取り合っていて、そのバランスが崩れると身体に不調があらわれると考えています。
今回の円形脱毛症の場合は、『肺』のツボを使って施術していくことが多いです。じゃぁ、なんで肺のツボなのかというと、肺のグループは肺というだけあって呼吸器と関係してくるんですね。あんまり、呼吸器と円形脱毛症って関係なさそうな気がしてくるんですけど、実は肺には皮膚や皮毛を健康に保ってくれる作用があるんですね。実際に、円形脱毛症で来た方の話を聞くと、円形脱毛症以外の症状もありまして、例えばアトピー性皮膚炎だったり、喘息だったり、アレルギー性鼻炎だったり、そういった症状をお持ちの方がすごく多いなと感じますね。
東洋医学では、この肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓で考えますので、肺のツボの機能が下がっていると考えますね。ですから、鍼とお灸を使って、全身にある肺を元気にするツボを選んで、肺の機能を高めながら円形脱毛症の鍼もやっていくって感じですね。
肺の弱りのブログ⇒【上咽頭炎】風邪でツラい喉の痛みや、しつこい喉の痛みを解消するツボを紹介します!
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円形脱毛症が改善していくケース
改善していくケースってのは、先程も出ました『その他の症状』も良くなっていくんですね。皮膚の調子がよくなったり、アレルギー性鼻炎などの鼻の調子が良くなったり、喘息など呼吸器の症状がよくなったりですね。その他の症状が良くなってくると、円形脱毛症の症状も良くなってきたりするという考え方ですね。人体はみんな繋がっていますので、肺の機能が上がってくると呼吸器や皮膚の調子もよくなり、円形脱毛症もよくなってくるんですね。
自宅でできるセルフケア
では、ここからはですね、自宅でもできるセルフケアをご紹介していきます。
これはですね『梅花鍼』(ばいかしん)という鍼がありまして、円形脱毛症の方によく効くと昔からいわれているんですね。タレントの森脇健児さんが、昔抜け毛に悩まれた時にこの梅花鍼を使ったということで、ご存じの方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。薄毛や抜け毛、円形脱毛症の方におすすめの鍼になります。
梅花鍼は、ハンマーみたいな形をしていまして、その先端に小さな鍼がぽんぽんぽんぽーんといくつもついているんですね。生け花の剣山を想像してもらうと分かりやすいと思います。(剣山よりは、鍼は短いのですが……)それを、患部に刺すのではなく、トントンとあてて使うものになります。(※梅花鍼は絶対に刺しません)
安いものですと、Amazonなどで1,000円くらいで買えますし、いいやつでも3~4,000円くらいですかね。高くても安くても、効果は変わらないと思いますので、安いやつを使っていただければなと思います。
この梅花鍼ですね、やりすぎると血が出ちゃうんですね。人体って1点に鋭い刺激があると「痛っ!」って気づくのですが、鋭い刺激が束になると案外痛くないんです。なので、やりすぎてしまうと出血したりすることもあるので、目安としては刺激した皮膚が少し赤くなるくらいですね。痛くないくらい、気持ちがいいなと思うくらいの刺激で、尚且つ患部が赤くなるくらいが丁度いい刺激ですね。
梅花鍼の頻度ですが、可能なら毎日こつこつとやっていただきたいです。お風呂上がりや寝る前など、続けやすいタイミングで、患部が少し赤くなるくらいの刺激でやっていただければなと思います。
飲み薬や塗り薬以外の円形脱毛症の治療は、患部を冷やしたり温めたり何らかの刺激を加えることが多いと聞きますが、梅花鍼の場合は自宅でもできますし、刺激も自分で調整できるのでセルフケアとしては、とてもおすすめします。
まとめ
まとめとしましては、脱毛症にも種類がありまして鍼灸治療が効果的なのは円形脱毛症。円形脱毛症であれば単発型でも多発型でも改善が期待できる。
鍼灸のアプローチの仕方としては、肺のツボを元気にするようにして、それにプラスして円形脱毛症の鍼をしていく。
肺の機能が上がってくると、円形脱毛症以外の身体にでている症状も改善する。(特に皮膚、鼻、呼吸器の調子)そうすると、肺の機能が上がっているということなので、円形脱毛症も改善してくる。
円形脱毛症の方におすすめの鍼は【梅花鍼】(ばいかしん)。梅花鍼はインターネットでも購入可能で、あまり高いものじゃなくてもいい。
梅花鍼で患部をトントンと刺激する。刺激の強さは気持ちがいいくらいで、刺激した皮膚が赤くなったらやめる。
これを、可能なら毎日こつこつと続ける。
本日は、円形脱毛症について解説していきました。