みなさん、こんにちは。
神奈川県川崎市武蔵小杉駅で鍼灸接骨院をやっております武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。
本日もブログをご覧くださり、ありがとうございます。
今回は【後鼻漏解消におススメのツボ】こちらを紹介していきますね。
このブログが役立つ人はこんな人!
- 鼻水が良く喉の方へ流れるのが気になる
- 上記によって咳き込む
- 痰が絡む
- 喉のひっかり
- 喉の違和感
- 上記によって食事や睡眠に影響がある
このようなツラい後鼻漏の症状を解消するのに、役立つツボが分かりますので、後鼻漏の症状で悩んでいる方は、是非最後までご覧ください。
今回は、後鼻漏解消におススメのツボを実際に探しながら、紹介していこうと思います。
の順番で説明していきますので、ツボだけを知りたい方や忙しくてお時間が無い方は、必要な項目やまとめだけでも読んでいただけてら幸いです。
それでは、よろしくお願いします。
後鼻漏とは
まず、初めに【後鼻漏】について説明していきますね。
この記事を読んでくださってる方は、後鼻漏に悩んでいる方なので、もうご存じかもしれませんがお付き合いください。
後鼻漏とはどのような状態なのかというと、
“鼻水が喉の方に流れてくる状態”
ですね。鼻水が鼻の前の方に流れてくる状態を【前鼻漏】(ぜんびろう)というのに対して、喉の方に流れていく状態のものを【後鼻漏】と呼びます。
喉の奥にドロドロしたものが張りついる不快感や、ネバネバした痰、口臭などが症状として表れる方もいますね。よく聞くのが、喉の奥にネバネバしたものがあって気持ち悪いや、ドロッとしたものが鼻から喉の方に流れる不快感ですね。
こういった不快な症状を、よく相談されますね。
この、後鼻漏。鼻水が喉の奥の方に流れますので口から吐き出すか、飲み込むかしかできることが無いんですね。
そんな後鼻漏の症状は、
- 鼻水が喉の方に流れ込んでくる
- よく咳き込む
- 痰が絡む
- 喉のひっかかり
- 喉の違和感
- 上記による不快感で食事や睡眠に支障が出ている
- 呼吸がしにくい
- 本当にひどいと呼吸困難
ただの鼻づまりや痰が絡む・・・どころの話ではならなくなるんですね。生活に支障が出ている方は、それがまたストレスになり後鼻漏以外の症状も出始めたりします。
東洋医学的な後鼻漏の原因
ここからは、後鼻漏の原因を紹介していきます。
東洋医学的な後鼻漏の原因としては【お腹の弱り】か【呼吸器の弱り】と考えます。
東洋医学では《五臓の働き》という考え方があります。五臓とはそれぞれ肝臓・心臓・脾臓・肺・腎臓の五つで五臓です。
実際のみなさんが知っている内臓ではなく、身体の機能とツボを結び付けてグループ化したものになります。例えば、肝臓は血液の調節や気を滞りなく流す作用、心臓は血を全身に行きわたらせたり精神・知的活動に深く関係しているなどと、特別な考え方をしています。
そこで、この中でお腹の働きにあたるのは【脾臓】になります。食べ物を消化・吸収する機能を東洋医学では【脾の働き】と言います。
呼吸器の働きは【肺】の機能になります。鼻、喉、気管支、肺(臓器)など呼吸に関わる部分の機能を【肺の働き】と言います。
東洋医学ではこの【脾】か【肺】が弱って後鼻漏の症状がでると考えています。
ここからは、それぞれのタイプについて詳しく説明していきますね。
まずは、お腹の弱り【脾】のパターンからですね。
《脾は痰を発生させる源であり、肺は痰を貯蔵する器》
という言葉があります。先ほども書きましたが【脾】はお腹や胃腸の働きのことで、【肺】は呼吸器の働きのことを指しています。
【脾】は飲食物の消化吸収をしながら、体内で利用される水分を生成するところといわれています。その水分は【肺】へ運ばれて貯められ、全身に噴水のようにばらまかれます。
この時【脾】が弱って胃腸の働きが落ちていると、飲食物の消化吸収が悪く、サラサラした水分ではなくネバネバした水分が多く作られます。このネバネバした水分が痰です。
痰が作られてしまうことで、後鼻漏の症状が出やすくなってしまうため、【脾】が弱ると後鼻漏になってしまうということですね。
この【脾】が弱ることで胃腸の機能が低下していることを東洋医学では【脾虚】とよびます。
【脾虚】の方によくみられる症状としては
- 疲れやすい
- お腹が張る
- 食欲がない
- 空腹感がない
- 口内炎ができやすい
- 重ダルい
- 日中、眠気がでる
- アザ(内出血)ができやすい
などですね。食後に後鼻漏の症状が悪化する人は、この【脾虚】のタイプが多いですね。これが1つ目のお腹の弱りのタイプになります。
次に呼吸器の弱り【肺】のタイプですね。
後鼻漏は〖鼻〗と書くだけあって、呼吸器と関係してるんですね。先にも書きましたが鼻は呼吸器の一部ですので【肺】の機能に含まれています。
【脾】と【肺】は東洋医学では親子の関係と表され、【脾】から【肺】へ気血を流すことで【肺】を元気を保ちます。ですから【脾】が弱ることで、【肺】も一緒に弱るパターンもあります。
【肺】の元気がなくなると、呼吸機能の低下が起こります。これを【肺虚】とよびます。
【肺虚】の方に多い他の症状としましては
- 咳
- 鼻炎
- 呼吸が苦しい
- 皮膚が弱い
- 息切れ
- 風邪をひきやすい
などがありますね。
また、この【肺】が弱ると先ほど出てきました水分を全身にばらまく力も落ちるので、鼻水がよくでるようになりますね。
以上の2つのパターンが東洋医学的な後鼻漏の原因だと、私は考えています。
後鼻漏解消にオススメのツボ
では、ここからは後鼻漏解消にオススメのツボをご紹介していきますね。
今回ご紹介する、後鼻漏解消におすすめのツボは2つ。ひとつは首にある【水突】(すいとつ)と、2つ目も首にあります名前は【天鼎】(てんてい)というツボです。
1つずつ紹介していきますね。
まずは【水突】から紹介します。
水突の由来は《水を飲み込むときに突き出る》そんな由来をもつ水突。
ツボの効果は
- 呼吸を整える
- 痰を抑える
- 咳や息苦しさ
- 喉の痛みや腫れ、がらがら声(声枯れ)
- 気管支炎
- 喘息
などに効果があるといわれています。
この水突は胃の調子も上げてくれるツボなので、後鼻漏の原因でも紹介しましたように、お腹の弱りから後鼻漏の症状がでている方には特におすすめのツボになります。
水突のツボの場所は
- 胸鎖乳突筋の前
- 輪状軟骨と同じ高さ
になります。
まずは、胸鎖乳突筋を見つけます。胸鎖乳突筋とはこの耳の下側の付け根の突起(乳様突起)から胸骨と鎖骨を繋ぐ、斜めに走っている筋肉です。
顔を横に向けると、首に筋(すじ)が出ます。これが胸鎖乳突筋です。初めに、これを見つけてください。
次に、輪状軟骨を見つけます。まずは、のどぼとけを探します。のどぼとけの下を探ると、固い輪のような物に触れます。(輪といっても、輪の穴が触れるわけではなく浮き輪を真横から触れる感じになります。)それが、輪状軟骨です。
先に見つけた、胸鎖乳突筋の前側で輪状軟骨の高さが水突のツボになります。首なので強く押しすぎると違和感や苦しさ、重ダルい痛みがでやすいので気をつけて探してください。
水突付近を人差し指と中指で優しく探ってみて、ゴリゴリしていたりツーンと響くところがあれば、そこがツボになります。
次に、もう1つのツボ、首にある【天鼎】を紹介します。
天鼎も喉に関係するツボで、喉の症状がある時によく使うツボですね。そんな天鼎のツボの効能は《化痰》(けたん)といいまして、痰を取り除くことなんですね。喉に効くツボで、痰を取り除く効果のあるツボ。後鼻漏の症状にぴったりなツボですね。
また、天鼎は《大腸経》(だいちょうけい)のツボになります。大腸なので後鼻漏とは関係無さそうにみえますが、後鼻漏の原因でも紹介しました【肺】の機能と大腸の機能は東洋医学では《表裏の関係》といわれ、肺を元気にするときには大腸のツボも必ずといっていいほど触れます。ですから、天鼎が大腸のツボの一部=肺にも影響があると考えます。
天鼎のツボの場所ですが
- 胸鎖乳突筋の後ろ
- 輪状軟骨と同じ高さ
にあります。先ほど紹介した、水突とは胸鎖乳突筋を挟んで前後する位置関係になります。
まずは、水突と同じように胸鎖乳突筋を見つけます。顔を横に向けると、探しやすいですね。顔を横に向けた時に出る筋、それが胸鎖乳突筋になります。
そして、次は輪状軟骨ですね。水突の時と同じようにのどぼとけを見つけます。のどぼとけの下の固い輪のような物が輪状軟骨です。(詳しくは、水突の説明を見てください。)
最初に見つけた胸鎖乳突筋の後ろで輪状軟骨と同じ高さ。そこが天鼎になります。水突よりは天鼎の方が押しても刺激は少ないと思いますが、やはり首のツボですのであまり強い刺激は加えないようにしてください。
天鼎付近を人差し指と中指で優しく押してみて、ゴリゴリしていたりツーンと響くところがあれば、そこがツボになります。
おさらいです。耳の下の付け根(乳様突起)から胸骨と鎖骨へと、首を斜めに走る胸鎖乳突筋と、のどぼとけの下にある輪状軟骨を結んだときに、前に来るのが【水突】。後ろに来るのが【天鼎】になります。
なぜ、後鼻漏の症状を解消させるために胸鎖乳突筋がポイントになるのかというと、胸鎖乳突筋には【胃】と【大腸】の経絡(ツボとツボを結ぶ道)が走っているからです。
【胃】は名前通りお腹の機能とも関係しますし、【脾】とは表裏の関係にあります。【大腸】は呼吸器の機能である【肺】と表裏の関係にあります。先ほども書きましたが、表裏の関係の場合、脾を元気にしたければ胃のツボを使いますし、肺を元気にしたいときは大腸のツボも一緒に使って施術することで、より効果を高めることができます。
こういった理由から、後鼻漏には胸鎖乳突筋が重要なポイントになっているんですね。
水突や天鼎をそれぞれ、人差し指と中指を使って、優しく刺激してあげます。ゴリゴリしたものを、優しく揉みほぐす感じです。これを10秒ほどやります。強すぎず、胸鎖乳突筋あたりの硬さを柔らかくして流れをよくするイメージですね。左右の水突、左右の天鼎と順番に10秒ずつ刺激します。
この水突と天鼎の10秒の刺激を朝、昼、晩と3回やってみてください。
1日ではなかなか変化は起こらないと思いますが、続けていくうちに変化がでてくると思います。
後鼻漏は、当院の過去のYouTubeやブログでもたくさん取り上げてきましたので、興味がある方はそちらもチェックしてみてください。
後鼻漏に関する記事⇒【注意】後鼻漏を悪化させる危険な生活習慣と東洋医学的な原因について。
【後鼻漏】時間と痰(鼻水)の関係について。後鼻漏を悪化させない食事の時間?!
後鼻漏に関するYouTube⇒【後鼻漏】時間と痰の関係について 食事は○時がオススメ!
まとめ
まとめとしましては、後鼻漏とは鼻水が喉の方に流れてくる状態。
後鼻漏の症状は
- 鼻水が喉の方に流れ込んでくる
- よく咳き込む
- 痰が絡む
- 喉のひっかかり
- 喉の違和感
- 上記による不快感で食事や睡眠に支障が出ている
- 呼吸がしにくい
- 本当にひどいと呼吸困難
後鼻漏の東洋医学的な原因としましてはお腹の弱りか呼吸器の弱り。
お腹の弱りは東洋医学では、脾の弱り。呼吸器の弱りは、肺の弱り。
脾が弱ると、痰が発生しやすくなり、肺が弱ると、鼻水が出やすくなる。
脾の弱りが原因の方は後鼻漏の症状の他に
- 疲れやすい
- お腹が張る
- 食欲がない
- 空腹感がない
- 口内炎ができやすい
- 重ダルい
- 日中、眠気がでる
- アザ(内出血)ができやすい
このよな症状が出やすい。
肺の弱りが原因の方は
- 咳
- 鼻炎
- 呼吸が苦しい
- 皮膚が弱い
- 息切れ
- 風邪をひきやすい
こんな症状が出やすい特徴がある。
後鼻漏解消におススメのツボは【水突】と【天鼎】。この2つを10秒間、人差し指と中指で優しくほぐすように刺激する。1回10秒を朝、昼、晩と1日に3回行う。
首のツボなので、決して強くはやらないこと。
1度では効果は出ないが、毎日繰り返しやることで効果が出やすくなる。