みなさん、こんにちは。 武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。 本日もブログをお読みいただきありがとうございます。
本日は、当院でも人知れず悩まされている方からご相談をいただくことが多い「耳管開放症(じかんかいほうしょう)になったときにおすすめの対処法」についてお話ししていきます。
自分の声がお体の中でワンワンと響いたり、呼吸をする音がそのまま耳の奥で聞こえたり、耳が常に詰まっている感じがするなど、耳管開放症の症状は非常にツラいものです。人によっては耳のすぐそばで響くという方もいれば、後頭部のあたりでグワングワン響いて頭痛のようになると訴える方もおり、日常生活に大きな支障をきたします。
今回は、この症状がなぜ起こるのかという原因を分かりやすくひも解き、私が多くの患者さんにお伝えしてきた中で最も即効性と効果が高かった優秀な緊急対処法を詳しく解説していきます。
耳管開放症とは?耳のシャッターが開きっぱなしになる状態
対処法の前に、まずお体の中で何が起きているのかを簡単におさらいしておきましょう。
私たちの頭の中には、鼻の奥と耳(中耳)を繋いでいる時間(じかん)という細い管が通っています。この管は、耳の穴と外側の気圧のバランスをパカパカと開閉しながら調整し、鼓膜の健康を保つためのとても大切な換気口のような役割を担っています。
高い山に登ったときやエレベーターに乗ったときに、耳がツンと詰まった感じがした経験はありませんでしょうか。その際、唾をゴクンと飲み込んだりあくびをしたりすると、一瞬で耳の詰まりが抜けてスッキリしますよね。あれは、唾を飲む瞬間にこの時間が一瞬だけパカッと開いて気圧を調整し、すぐに閉じるという正常な働きが行われているからです。
通常はしっかり閉じているこの時間のシャッターが、何らかの原因によって「開きっぱなし」になり、閉じなくなってしまった状態のことを耳管開放症と呼びます。シャッターが開いたままなので、自分の声や呼吸の振動が直接耳の奥へと筒抜けになってしまい、響きや詰まり感を引き起こしてしまうのです。
耳管開放症を招く3つの主な原因
この管が閉じにくくなってしまう背景には、主に以下のようなお体の変化が関係しています。
原因1. 自律神経失調症(自律神経の乱れ) ストレスや過労、寝不足などが重なると、血管の収縮や拡張をコントロールしている自律神経のバランスが崩れます。時間の周りの血流が悪くなることで、正常な開閉コントロールができなくなってしまいます。
原因2. 急激な体重減少(ダイエットや病後) 時間の周りには適度な脂肪組織や血管の厚みがあり、これらがクッションとなって管を閉じています。しかし、急激なダイエットや体調不良によって体重が落ちると、時間の周りの組織まで一緒に痩せて薄くなってしまうため、隙間ができて管が開きっぱなしになりやすくなります。
原因3. 加齢による組織の変化 年齢を重ねることに伴い、お体全体の水分や組織のハリが減少していくことも、管の密閉力を弱める一因となります。
その場で響きを引き算する!プロ直伝「深めのお辞儀」対処法
耳管開放症の不快な響きやこもり感を、道具を使わずにその場で一時的にスーッと和らげる最も効果的なセルフケアは、頭を下に深く下げるお辞儀のポーズです。
・なぜお辞儀をすると耳が楽になるのか? 頭を下に低く下げることで、頭部へ血液がじわっと集まります。すると、開きっぱなしになっていた時間の周りにある血管が一時的にぷっくりと膨らみ、その膨らんだ血管がクッションとなって開いた管を内側から狭めて閉じてくれるのです。非常にシンプルな物理的アプローチですが、多くの患者さんから一番効果があったと言っていただける方法です。
・正しい実践ステップとコツ 手順1. 椅子に腰掛けた状態で行います。立ったまま行うとよろけて転倒してしまう危険があるため、必ず安全な座った姿勢を選んでください。 手順2. 背中を丸めながら、頭をご自身の「心臓の高さよりも下」になるくらいまで、グワーッと深く下ろしていきます。 少しだけ頭を下げる程度では血管が十分に膨らみません。イメージとしては、ご自身のおへそと同じ高さ、あるいはそれよりもさらに低くなるくらいまで、頭のてっぺんを深く床に向けて下げていくのが最大のコツです。 手順3. 頭を深く下げた状態のまま、頭の中でゆっくり「5秒間」数えてキープします。 人によっては下げた瞬間に耳が通る方もいれば、3秒ほど経ってからスーッと閉じる方もいます。 手順4. 5秒経ったら、勢いをつけずにゆっくりと頭を元の位置まで起こします。急に頭を上げると立ちくらみ(めまい)を起こすことがありますので、ゆっくり丁寧に戻してください。
耳が詰まって自分の声が響いてツラいと感じたときに、この深めのお辞儀を1回につき5秒ほど試してみてください。血管のポンプ作用を利用して、耳の不快感をその場ですっきりと引き算することができます。
まとめ
耳管開放症の不快な症状をその場で上手に緩和するポイントは以下の通りです。 ・耳管開放症は、鼻と耳を繋ぐ換気口(時間)が開きっぱなしになることで起こる ・自分の声がワンワン響く、呼吸音が聞こえる、耳が詰まるといった症状が特徴 ・原因は、自律神経の乱れや過度な体重減少、加齢による組織の痩せなどが大きい ・緊急の対処法は、椅子に座って頭を「心臓よりも低い位置」まで深く下げるお辞儀ポーズ ・頭を深く下げたまま5秒間キープすることで、血管が膨らんで管が一時的に閉じる ・頭を起こすときは、立ちくらみを防ぐためにゆっくりと丁寧に戻すことが大切
お薬や道具を持ち歩かなくても、オフィスや出先の椅子さえあればいつでもその場でできる優しい対策です。耳がグワングワンと響いてしんどい時は、無理をせずこのお辞儀ケアを取り入れてお体を労わってあげてください。
以前ご紹介した「自律神経失調症の人に絶対飲んでほしい飲み物(睡眠前の白湯習慣)」や「2分で睡眠の質を高める478呼吸法(自律神経の緊張を緩めるアプローチ)」、さらには「耳管開放症の方におすすめの食べ物(お体を元気に補う食事養生)」などは、お体全体の巡りを調えて耳の働きを正常に保つために深く繋がっている大切なお話ですので、ぜひ合わせて参考にしてください。
武蔵小杉で耳管開放症や耳の詰まり、自律神経の乱れにお悩みの方へ
「自分の声や息の音が耳に響いてストレスが溜まり、仕事や会話が本当にツラい」「耳鼻科に通ってもなかなかスッキリ改善せず、お体を根本から調えたい」という方は、ぜひ一度当院へご相談ください。 当院の鍼灸施術では、表面的な耳の症状だけを追うのではなく、伝統的な東洋医学の見極めによって、耳のトラブルの大元となっている自律神経の過緊張や、体重減少によるエネルギー不足(気血の弱り)をお一人おひとりの体質に合わせて全身のツボから根本的に調えます。優しく痛みのない針とお灸で頭部や耳周りの血流を正常に整え、不快な響きのない、すっきりとクリアで快適な毎日を取り戻すお手伝いを全力でサポートいたします。
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