みなさんこんにちは。
神奈川県川崎市武蔵小杉駅で鍼灸院をやっています、武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。
当院では日々様々な症状の患者さんがいらっしゃいます。今回はその中でも耳の症状にフォーカスを当ててお話していこうかなと思います。
本日は【突発性難聴】について東洋医学的な説明も交えて解説していきます。
このブログでは、私のこれまでの突発性難聴を施術してきた経験からの考え方、当院での実際の施術法、また突発性難聴でよく使うおススメのツボの順番で書いていきます。
突発性難聴の症状と原因
まず初めに突発性難聴の症状について書いていきます。
ほとんどの症状は片側に起きます。1番多く聞く症状としては耳閉感ですね。「耳がこもる」とか「塞がったように感じる」と仰る方、他には耳鳴りですね。また圧迫感などの症状を感じる方もいらっしゃいます。それに加えて、響くような感じやめまいを伴うこともあるようです。
突発性難聴の原因は、耳の中にある、有毛細胞という音を脳に伝える細胞があります。この有毛細胞が何らかの理由で傷ついて症状が出ると考えられています。
有毛細胞に傷がつくということですが、その傷つく原因としてはウイルス、ストレス、過労、睡眠不足と言われています。
東洋医学からみた原因
さて、この突発性難聴を東洋医学的にはどう考えているかということですが…当院では【五臓の働き】という東洋医学独特な考え方で施術しています。
五臓というのは肝臓・心臓・脾臓・肺・腎臓の五つで五臓になります。肝、心、脾、肺、腎それぞれのツボが体の中で繋がっていると考えていて、私たちは常にツボの働きによって消化、吸収、尿の生成や睡眠サイクルなどの生理作用が行われていると考えてます。
これが上手く働いていると元気で何の症状もでないのですが、どこかのツボの流れが悪くなると生理作用が上手く機能せず不調として体調に現れます。突発性難聴ですと腎と肺のツボを使うことが多いことから、肺や腎のツボの働きが落ちて起きるということになります。
肺のツボは肺って言うくらいなので呼吸器と深く関りがあります。その他にも自律神経を整えるのにも役目を担っていますので、突発性難聴で肺のツボを使うケースもあります。
腎のツボは体の中の水分の調整をしているツボですが、耳の機能にも関係してくるので突発性難聴と聞いたらまずはこのツボを考えます。
当院での施術
当院ではどのように施術していくかと言いますと、体中にある腎や肺の機能を高めるツボを使い下がってしまった機能を戻そうとします。最初に行うカウンセリングや脈、お腹の状態から腎と肺のどちらをメインで施術するかを決め、そこからその方に合ったツボを選んでいきます。
私が思うポイント
この突発性難聴ですが、時間との勝負とよく言われています。私の経験上ですが、大体1~2か月くらいで症状が固定されていきまして、3か月目以降の症状の改善というのがとても難しくなってくるかなと思います。ですからご自身が突発性難聴を発症したり、知り合いが突発性難聴になったと聞いた際には、まずは専門医のとこに相談しに行っていただいて、そのあとにお近くの東洋医学専門の鍼灸院にご相談されるのがいいんじゃないかなと私は思っています。
このブログを見ていただいてる方は、突発性難聴に困っている方や、もしかしたら突発性難聴じゃないいのかな~とか、友達が突発性難聴で困ってるとかそういう方が多いと思います。突発性難聴は本当に時間との勝負なので、迷っている暇はありません。
まずは専門医に行って診断受けて適切な処置を受ける!そして、東洋医学専門の鍼灸院で体の機能を上げるのが完治への近道だと私は思っています。
突発性難聴におススメのツボ
それでは、最後に突発性難聴の方におススメのツボのご紹介をしていきます。
それは、耳たぶの裏にある翳風(えいふう)というツボになります。
場所は、耳たぶの裏ですね。耳たぶの裏に乳様突起という骨があります(詳しくはブログの最後にありますYouTubeをご覧ください)この乳様突起の前側の凹み、ここが翳風になります。
耳鳴りや難聴など耳の症状の方によく使うツボになります。この翳風の緊張を取ってあげるというのを意識して押すのがいいと思います。この翳風らへんの緊張しているところを見つけて息をふーっと吐きながら押す。痛気持ちいいくらいで押すのがいいと思いますね。大体5秒くらい押していただいて、これを3セットくらいやっていただきたいですね。
ツボの押し方の動画やブログもありますので参考にしてください。
YouTube⇒ツボの押し方のコツ
ブログ⇒ツボの押し方のコツ
まとめ
・東洋医学的な考え方の当院の突発性難聴の施術方法としましては、主に腎と肺のツボを考えます。
・突発性難聴は時間との勝負なので、ご自身が突発性難聴かな~思ったり、知り合いが突発性難聴っぽいなとなったら、まずは専門医へ行っていただいて適切な処置を受け、そのあとに東洋医学専門の鍼灸院にご相談されるといいと思います。
・突発性難聴の方におススメのツボは、耳たぶの裏の翳風(えいふう)ですね、翳風のところの緊張を取るというのがすごくいいと思います。
本日は突発性難聴における鍼灸施術について解説していきました。
最後までお読みいただきありがとうございます。