病院の検査で異常がないのに喉に梅干しの種が挟まったような異物感やつかえ感が出るヒステリー球(梅核気)を解消するため、胸の真ん中にあるツボ「膻中(だんちゅう)」や鎖骨の間の「天突(てんとつ)」の押し方を実演して説明する石丸院長

ツボ

【実録】喉のつまり・違和感をスッキリ!鍼灸師が教える梅核気(ヒステリー球)の特効ツボ3選

みなさん、こんにちは。 武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。 本日もブログをお読みいただきありがとうございます。

本日は、病院で検査をしても「異常なし」と言われやすく、ご本人にとっては非常にツラい「喉のつまり(ヒステリー球・梅核気)解消のツボ3選」についてお話ししていきます。

喉がイガイガ・ザラザラする、何かが引っかかっている気がする、締め付けられて食べたものが飲み込みにくい、理由もないのに胸がつかえて動悸がするといった症状でご来院される患者さんは非常に多くいらっしゃいます。

今回は、この喉の不快感がなぜ起きてしまうのかという東洋医学的なメカニズムと、喉の渋滞をスーッと散らして楽にしてくれる優秀なツボを詳しく解説していきます。

喉のつまり感の正体「梅核気(ばいかくき)=ヒステリー球」とは?

西洋医学では、さまざまな検査を行っても器質的な異常(腫瘍や明確な炎症など)が認められない喉の違和感を総称して咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)、別名ヒステリー球と呼びます。

一方、伝統的な東洋医学では、この症状のことを梅核気(ばいかくき)と呼びます。 文字通り「喉の奥に梅干しの種(核)がへばりついてしまって、吐き出そうとしても出ず、飲み込もうとしても落ちていかない状態」を言い表した言葉です。

この不快な詰まり感を引き起こす根本的な原因は、ストレスや強い感情の抑圧によって起こる「気(エネルギー)の交通渋滞」にあります。

ストレスが招く自律神経の乱れ「肝鬱気滞(かんうつきたい)」

東洋医学において、体の中を巡る気(エネルギー)や血(血液)の流れをスムーズにコントロールしてくれているのが五臓の中の「肝(かん=自律神経や肝臓)」です。

しかし、この「肝」は日常の強いストレスや怒り、過度な緊張の感情にとても弱いという性質を持っています。

強いストレスを受け続けると、肝のコントロール機能が失われ、体の中で気がスムーズに流れなくなってしまいます。この状態を肝鬱気滞(かんうつきたい)と呼びます。

行き場を失って渋滞を起こした気が、ちょうど喉の周辺でギュッと凝縮して停滞してしまうことで、あの嫌な「喉のつまり感」「締め付け感」「異物感」となって現れてしまうのです。

肝鬱気滞の方には、喉の症状以外にも「頭痛」「怒りっぽくなる・イライラする」「肋骨の下あたりが張る」「生理痛が重い」といった特徴が現れやすくなります。

この滞った気を外へ散らし、肝のコントロール機能を復活させる3つの特効ツボを活用していきましょう。

喉のつまりを解きほぐす特効ツボ3選

気を通し、喉の緊張をふんわり緩めてくれるお勧めのツボは以下の通りです。

ツボ1. 胸の真ん中で気を巡らせる「膻中(だんちゅう)」 膻中は「気の病(気滞や気の高ぶり)」に対して最も高い効果を発揮する代表的なツボです。 ・場所:お体の前側の真ん中のライン上で、左右の乳首を結んだ線のちょうど中央にあります。押すとツーンと響く痛みを感じる場所です。 ・押し方:指の腹を当て、呼吸を止めないようにゆっくり深呼吸しながら30秒間じわーーっと押し込みます。かなり響きやすいツボですので、強く力任せに押さなくても大丈夫です。胸の苦しさや息苦しさ、自律神経の乱れにも非常に効果的です。

ツボ2. 喉の通りを直接整える「天突(てんとつ)」 天突は、喉に直接アプローチして詰まりや引っかかりを緩和する特効ツボです。 ・場所:お体の真ん中のライン上で、左右の鎖骨の間にあるへこみ部分にあります。 ・押し方:人差し指の腹を当て、30秒間優しく押し込みます。 ※注意点:指を真後ろ(喉の奥側)に向かって強く押し込むと、息苦しくなったり咽せたりしてしまいます。必ず「胸の骨(骨の裏側)に向かって下方向へかける」ように指圧するのが安全で正しい押し方のコツです。

ツbo3. 肝の機能を高めて気を散らす「太衝(たいしょう)」 太衝は「肝」の経絡を代表する名穴であり、高ぶった自律神経を鎮めて体全体の気の渋滞を根本から解消してくれます。 ・場所:足の甲側にあり、親指と人差し指の骨が交差するV字の手前のへこみにあります。 ・押し方:親指の腹で痛気持ちいい強さでじわーっと押したり、お灸でじんわり温めてあげるのが非常にお勧めです。

まとめ

喉のつまりやヒステリー球をスッキリ解消するポイントは以下の通りです。 ・検査で異常のない喉の不快感は、東洋医学で「梅核気(ヒステリー球)」と呼ばれる ・原因は、ストレスで自律神経(肝)が乱れ、気が喉で交通渋滞を起こす「肝鬱気滞」 ・胸の真ん中にある「膻中」を押し、胸周りの気の滞りと胸の苦しさを解きほぐす ・鎖骨の間にある「天突」を骨に向かって優しく押し、喉の通りを直接スムーズにする ・足の甲にある「太衝」を指圧やお灸で温め、大元である「肝」の機能を整えて気を散らす

喉のつまり感は、お体からの「ストレスが溜まりすぎて気が通っていないよ」という大切なメッセージです。ツボ押しで気の巡りをスムーズにし、ゆったりとした深呼吸でお体を慈しんであげましょう。

以前ご紹介した「肋骨や脇腹の圧迫感を解消する胸脇苦満のお話(肝とストレスのお話)」や「自律神経を調える飲み物(正しい白湯の習慣)」、さらには「2分で睡眠の質を高める478呼吸法(自律神経の緊張緩和)」なども、気の巡りを良くしてお体をリラックスさせるために深く繋がっている大切なお話ですので、ぜひ合わせて参考にしてください。

武蔵小杉で長引く喉のつまりやヒステリー球、自律神経の不調にお悩みの方へ

「喉の奥のつまり感がずっと取れず、食事や会話に集中できなくてツラい」「ストレスを感じると喉がギュッと締め付けられ、息苦しくなって不安になる」という方は、ぜひ一度当院へご相談ください。 当院の鍼灸施術では、表面的な喉の症状だけに囚われるのではなく、東洋医学の丁寧な見極めによって、お一人おひとりの喉の不快感の大元である「肝の過緊張」や「気血の滞り」をしっかり把握します。痛みのない優しい針とお灸で膻中や太衝といった全身の最適なツボへアプローチし、内臓の機能と自律神経のバランスを根本から引き上げることで、不快なつまり感のない、毎日をスッキリと軽やかに過ごせるお体作りを全力でサポートいたします。

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