みなさん、こんにちは。 武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。 本日もブログをお読みいただきありがとうございます。
本日は、前回ご紹介したツボや食べ物のお話に続き、非常に多くの方が悩まされている「後鼻漏(こうびろう)解消におすすめのストレッチ」をご紹介していきます。
後鼻漏とは、鼻水が前に出ずに喉の奥へと慢性的に流れていってしまう症状のことです。喉の奥にネバネバした塊が張り付いて気持ち悪かったり、ドロッとしたものが流れてきたりして、夜眠れない、食事がしづらい、ひどい時には息が吸いづらいといった呼吸のツラさを訴える方もいらっしゃいます。
今回は、この後鼻漏が起こる原因をお腹と呼吸器の視点からおさらいし、喉の通りをスッキリさせる首の筋肉のストレッチを詳しく解説していきます。
東洋医学で紐解く後鼻漏の原因と2つのタイプ
耳鼻科の治療を続けても喉の奥の粘り気がスッキリしない場合、東洋医学ではお腹を司る「脾(ひ)」、または呼吸器を司る「肺(はい)」の機能低下が原因と考えます。
東洋医学には「脾は痰(たん)を発生させる源であり、肺は痰を貯蔵する器である」という言葉があります。
お腹の働きが弱い「脾虚(ひきょ)」のタイプは、食べたものの消化吸収がうまくいかず、お体の中に不要なドロドロの水分(痰)を生み出しやすくなります。疲れやすい、食欲がわかない、食後に後鼻漏が悪化するという特徴があります。 一方、呼吸器の元気が足りない「肺虚(はいきょ)」のタイプは、水分を全身へ巡らせる力が落ちて鼻水や痰が渋滞し、喉へと流れ落ちやすくなります。鼻炎になりやすい、息切れがする、風邪を引きやすいといった症状を伴うのが特徴です。
これら2つの原因に対して、遠隔からアプローチできる優秀な首の筋肉を伸ばしていきましょう。
なぜ首の「胸鎖乳突筋」を伸ばすと後鼻漏が楽になるのか?
後鼻漏の解消のためにアプローチすべき重要な筋肉が、首の横にある胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)です。 なぜこの筋肉なのかというと、東洋医学において非常に大切な「胃(胃腸)」と「大腸」の2つのツボの道(経絡)がこの筋肉の上を並んで通っているからです。
・胃のツボの道:お腹の機能を高め、痰の発生源を元気にします。 ・大腸のツボの道:手から始まって首を通り、鼻の脇へと至るルートです。東洋医学において大腸と呼吸器(肺)は表裏一体の関係(表裏関係)にあるため、大腸の巡りを良くして元気にすることは、そのまま相乗効果で肺の機能を底上げすることに繋がります。
つまり、胸鎖乳突筋をじっくりとストレッチしてツボの道を通大(みちどお)しにしてあげることは、お腹と呼吸器の両方の弱点を同時に応援し、鼻や喉の滞りをスッキリさせるためにとても重要なアプローチになるのです。
1日10秒でスッキリ!首の経絡ストレッチの3ステップ
まずは、ターゲットとなる筋肉の場所を確認しましょう。耳の後ろにある出っ張った骨から、鎖骨に向かって斜めに伸びている太い筋肉です。首を少し横に向けると、皮膚の表面にぷっくりと浮き出てくるので分かりやすいと思います。
場所を確認したら、左右それぞれの筋肉を以下の手順で伸ばしていきます。
手順1. 鎖骨の下を両手で固定する 伸ばしたい側の鎖骨の少し下の皮膚を、両手のひらを使ってしっかりと下方向へ押し下げるようにして固定します。
手順2. 顎を斜め上へ引き上げる 手でしっかりと鎖骨の下の皮膚を押さえたまま、お顔を反対側へ向け、顎(あご)を斜め上に向かってグーーッと高く引き上げていきます。首の横の胸鎖乳突筋が心地よくピーンと伸びているのを感じてください。
手順3. 呼吸を止めずに10秒間キープする 心地よく伸びているのを感じたら、そこでお体の力を抜き、自然な呼吸を続けながらそのまま「10秒間」その体勢をしっかりとキープします。
片側が終わったら、反対側の首も同じように3つのステップでしっかりと伸ばしてあげてください。これを1日に3セット行うのを目安にしましょう。
1日実践しただけで劇的にすべての症状が消え去るという魔法ではありませんが、毎日コツコツと継続して首の強張りを引き算していくことで、ツボの道の巡りが調い、喉の奥のネバネバや張り付き感が少しずつ確実に楽になっていきます。
まとめ
首の筋肉を緩めて喉の後鼻漏を根本から引き算していくポイントは以下の通りです。 ・後鼻漏は東洋医学では、お腹(脾)や呼吸器(肺)の機能が低下することで引き起こされる ・首の横にある「胸鎖乳突筋」には、お腹を助ける胃のツボと、鼻へ繋がる大腸のツボが通っている ・大腸と肺は表裏一体の関係にあるため、首の経絡を刺激することでお鼻の機能も元気になる ・ストレッチの手順は、鎖骨の下を両手で押さえ、顎を斜め上へ引き上げて10秒間キープする ・左右両方の首のラインを、呼吸を止めずに1日3セット毎日継続して行うのがコツ ・以前紹介したおすすめの「ツボ押し」や「食べ物・赤なたまめ茶」を組み合わせるとより効果的
ご自宅のリビングやオフィスのデスクでも、道具なしで思い立ったときにすぐできる優しいセルフケアです。毎日の温活習慣にぜひ足し算してみてください。
以前ご紹介した「後鼻漏解消の特効ツボ3選(神眠道・巨髎・迎香の詳しい探し方)」や「後鼻漏に本当におすすめの飲み物(赤なたまめ茶の選び方・効果的な飲み方)」、さらには「後鼻漏解消におすすめの食べ物(お腹を元気にする黄色い食材と肺を潤す白い食材)」などは、お体全体の水分代謝を高めて粘膜を健康に保つために深く繋がっている大切な養生法ですので、ぜひ合わせて参考にしてください。
武蔵小杉で長引く後鼻漏や喉のネバネバ、アレルギー不調にお悩みの方へ
「喉の奥のへばりつきがずっと取れず、不快感のせいでイライラしたり気分が落ち込んだりしてしまう」「セルフケアを頑張っているけれど、長年の後鼻漏や鼻炎を根本からすっきり解決したい」という方は、ぜひ一度当院へご相談ください。 当院の鍼灸施術では、表面的な鼻水や喉の症状だけを追うのではなく、お一人おひとりの体質に合わせて「脾(胃腸)」や「肺(呼吸器)」の乱れ、そして首周りの気血の滞りを全身のツボから根本的に調えます。痛みのない優しい針とお灸で自律神経や内臓の働きを正常に整え、不快なへばりつきのない、毎日をスッキリと快適に過ごせるお体作りを全力でサポートいたします。
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