妊活

【不育症】鍼灸施術が向いているのはどんなタイプ?東洋医学タイプ別で考える不育症。

みなさん、こんにちは。

神奈川県川崎市武蔵小杉で鍼灸接骨院をやっております武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。

本日もブログをご覧くださり、ありがとうございます。

今回はですね【不育症と鍼灸施術】について、鍼灸はどういうタイプの不育症の方のお手伝いができるかを解説していきますね。

お時間がない方は、まとめだけでも読んでくだされば分かるように書いてありますので必要なところだけお読みください。

不育症で悩んでいる方のお力になれたら幸いです。


目次


不育症とは

このブログを読んでくださってる方は、これまでも不育症についてたくさん調べられている方が多いと思います。なので既にご存じの方も多いかもしれないですが、お付き合いください。

まずは、不育症の定義について確認していきます。

厚生労働省の定める定義では妊娠はするけども2回以上の流産、死産もしくは出産から一週間以内に亡くなってしまう早期新生児死亡によって児が得られない場合と定義されています。

不妊症と不育症の違いは簡単に言いますと、着床しない方を不妊症、着床はするのだけども流産や死産を繰り返す方を不育症と考えています。

不育症の原因

不育症の原因は5つに分けることができると考えています。

  1. 受精卵や胎盤の【遺伝子異常】
  2. 子宮内膜の問題
  3. 子宮の筋肉の問題
  4. 子宮の形の問題
  5. 血液(血流)とホルモンの問題

順に説明していきます。

まず1つ目の『受精卵や胎盤の遺伝子異常』ですが、これは既に育っている卵子や胎盤の遺伝子を変えることはできません。しかし、これから育つ卵子に対してホルモンを十分に届かせたり、代謝に関係する栄養をしっかりと摂取することで出産までいける卵子になるのではないかと考えています。

2つ目の『子宮内膜の問題』です。子宮内膜はホルモンによって育ちますので、血流とホルモンが子宮内膜にしっかり届くように施術していきます。そうすることで、出産に至ることができる受精卵とそうじゃない受精卵の見極めができる内膜になると考えています。

一旦、ここで東洋医学の説明をさせていただきます。東洋医学の考え方に【五臓の働き】というものがあります。五臓とは肝、心、脾、肺、腎の5つで五臓なのですが、身体の中でこの五臓がそれぞれの役割を持っています。例えば、肝はホルモンや筋肉に関係していますし、心は脈拍や血のめぐりや精神活動、脾は食べ物の消化や吸収、肺は気や肌、腎は生命力や生殖や骨などを正常に保つために働きます。(まだまだ書ききれないくらいの役割が五臓それぞれにあります)

それでは、本題に戻りますが子宮内膜は東洋医学だと肝か脾で考えますので、質のいい内膜にするためには肝や脾のツボの働きを円滑にします。

3つ目の『子宮の筋肉の問題』ですね。こちらは子宮の筋肉の収縮が強かったり、収縮する回数が多いい方です。子宮の筋肉の収縮が強いと、子宮の中にあるものを押し出してしまいます。それにより流産になってしまいますので、子宮の筋肉が緊張しないように筋肉と関係するツボのバランスをとっていきます。

4つ目の『子宮の形の問題』。こちらは鍼灸では対応が難しいので、専門のお医者さんに相談するのがいいと思います。子宮の形の問題として対応できるものは、度合にもよりますが子宮後屈くらいになります。

5つ目の『血液(血流)とホルモンの問題』ですが、これは鍼灸に来る理由としては1番多いと思います。ホルモンは血流にのって目的の臓器に運ばれますが、血流が悪いことでホルモンが行き渡らなかったり、そもそものホルモンの分泌が悪いこともありますので、それらを東洋医学的に解決していきます。

不育症とストレス

ストレスが身体に悪いことは、みなさんよくご存じだとは思いますが具体的にはどのように妊活の妨げになるのかを説明していきます。(不育症だけではなく不妊症にも通じる話です)

まず、みなさんが言うストレスはイライラしたり怒ったりすることが多いと思います。本来は悲しいことでも嬉しいことでも、精神的な刺激になるものはストレスと言うのですが、今回は怒りをストレスとして書いていきますね。

妊活でとても重要なものはホルモンです。卵子も子宮内膜もホルモンで育ちますし、妊娠を維持するのにもホルモンは必要不可欠です。

ストレスがかかることで、身体はそのストレスに対応しようとホルモンを出します。実はこのような時は、生殖に関するホルモンは出にくくなります。(かなりおおざっぱな説明になってしまいますが…….)

その積み重ねで、卵子が育ちにくくなってしまうことは考えられます。

東洋医学では、ホルモンは肝の働きとして考えます。肝は怒り過ぎると傷つけられると言われていますので、ストレスによって肝の働きが悪くなるとホルモンバランスも崩れる傾向にあります。

肝は筋肉を動かして汗をかいたり、大きな声を出したり、誰かとお話しするような《外に出す》発散が向いているので、そういうストレス発散がいいと思います。

※肝とは肝機能のことではありません。

ストレスによって自律神経が乱れた方におススメのセルフケアの情報もありますので、気になる方はチェックしてください。

ブログ⇒【自律神経失調症】絶対にやって欲しい朝の習慣2つと効果的なツボをご紹介します!!

YouTube⇒【自律神経失調症】絶対にやって欲しい朝の習慣!不眠などにも効果的

不育症と鍼灸

これまで、不育症の方を施術してきて感じることは不妊症の方よりも出産に至る確率が高いということです。もちろん、鍼灸を初めてすぐに…というわけではありません。3回生理が来て以降に着床した場合に限ります。

鍼灸師は子宮内膜や受精卵の質が良くなったかどうかは、結果でしか判断できません。ここで言う結果は『出産』になります。

不育症にも様々なパターンがありますが、鍼灸が何かしらの手助けができるのではないかと考えています。

まとめ

まとめとしましては、不育症の原因は5パターンありまして

  1. 受精卵や胎盤の【遺伝子異常】
  2. 子宮内膜の問題
  3. 子宮の筋肉の問題
  4. 子宮の形の問題
  5. 血液(血流)とホルモンの問題

と考えてます。

この中でも、4つ目の子宮の形の問題は鍼灸では難しいため専門医への相談することをオススメしています。

また、ストレスと血の循環というのは東洋医学では密接に関係していますので、運動や趣味などでストレスを発散することが不育症の原因を解決する1つになると思います。

本日は不育症について説明していきました。

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