口腔

【唾液過多症】よだれが溢れる、そんな方にオススメの食べ物を紹介します!




みなさん、こんにちは。

神奈川県川崎市武蔵小杉駅で鍼灸接骨院をやっております武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。

本日は、唾液過多症の方におススメの食べ物をご紹介していきます。

ブログの流れとしましては…

  1. 1.よだれが口から溢れる、唾液過多症について
  2. 2.東洋医学から見た唾液過多症
  3. 3.唾液過多症にオススメの食べ物
  4. 4.まとめ

このような順番で説明していきます。

忙しい方はまとめだけでも読んでいただければ、分かるように書いてあります。

それでは、宜しくお願いします。

1.よだれが口から溢れる、唾液過多症について

鍼灸接骨院としては珍しいと言われますが、当院には唾液過多症でお悩みの方も来院されます。

タオルを咥えていないと口から唾液が溢れてダメな方や、ペットボトルなどの容器に吐き出さないと口からあふれでてしまう方など、もう飲み込めなくてツラいというのがひしひしと伝わってくる方ばかりです。

健康な方でも1日に1L~1.5Lの唾液が分泌されています。問題がなければ無意識のうちに飲み込めているんですね。

唾液過多症には2つのパターンがありまして、1つは唾液の量が増えたタイプ、2つ目は飲み込めなくて口にたまってしまうタイプです。

真性の唾液過多症

1つ目の唾液の量が増えたタイプは《真性の唾液過多》と言われてまして、よく聞くのが妊婦さんのつわりの一種ですね。唾液つわりと呼ばれるものでハッキリとした原因は分かっていません。妊娠中ですのでホルモンの乱れなのではないかの考えられてはいるようです。唾液つわりはあくまでも《つわり》の一種ですので産後も続く話は聞いたことがありません。

しかし、男性や妊娠していない方でも起こります。その様な方々は終わる(かもしれない)期限がないため大変です。唾液のせいで人と会話がしにくかったり、外出を控えたり生活に支障が大きくでている方もいらっしゃいます。

そうなると、かなり深刻な症状です。

今回は真性の唾液過多症の方におススメの食べ物になります。

仮性の唾液過多症(仮性に関しては、また別の機会で詳しく書きます)

2つ目の唾液を飲み込めなくて口の中にたまってしまうタイプを《仮性の唾液過多》と言われています。こちらのタイプは唾液の量は正常なのですが、何らかの理由で飲めないために溜まってしまいます。結果的に口の中に唾液が溜まり口から溢れそうになるタイプのことです。

仮性の唾液過多は嚥下障害の方や精神的なところから症状がでている方もいると考えられています。それに加えて唾液の質の問題で、唾液が飲み込みにくいという場合もあるそうです。

唾液でも食べ物でも飲み込むためには筋肉の働きが不可欠です。ストレスがかかることで筋肉がスムーズに働かなかったり、緊張して力が入ってしまい、力が抜けなくなったりすることで飲み込みにくくなります。

仮性の唾液過多症の場合は嚥下障害になってしまった原因やメンタルケアが重要になります。


唾液が出すぎることでがストレスになり、それが余計に唾液を飲み込みにくくさせてしまったりと原因が入り交じっている方もいらっしゃいます。とても、複雑な症状です。

2.東洋医学から見た唾液過多症

ここからは東洋医学からみた唾液過多症について解説していきますね。

まず、東洋医学では五臓の働きという考え方があります。五臓というのは肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓の5つで五臓です。これらの臓器の名前は、ツボのグループ名だと思ってください。

私たち鍼灸師は肝のツボ、心のツボ、脾のツボ、肺のツボ、腎のツボなど《臓》は抜きで呼びますので、ここでもそう呼ばせてもらいますね。

五臓のツボは身体の中で気や血のやり取りをしていて、そのやり取りが上手くスムーズにいっている場合は健康な状態になります。

何らかの理由で気や血の巡りが悪くなると身体には症状として、精神には感情として現れるというような理論で考えています。

真性の唾液過多症は【脾】か【腎】の働きが悪くなりおこると考えられています。脾は涎(よだれ)と腎は唾(だえき)と関わりが深いと昔から考えられているためです。

私たち鍼灸師は、その方の唾液過多症が脾のタイプなのか腎のタイプなのかを見極めてツボを選び、施術していきます。

脾のタイプであれば消化器、特に胃の働きと関連していますので消化の機能を助けるツボを選ぶことが多いです。

腎のタイプの唾液過多症は、成長や老化など加齢に関係するツボになるため、なかなか手強い症状となります。(加齢を止めることはできないため)

※経験上妊婦さんの唾液つわりは【肝】を交えて方が効果的なこともあります。

3.唾液過多症にオススメの食べ物

それでは、今日の本題でもあります唾液過多症の方におすすめの食べ物をご紹介していきます。

まずは脾のタイプの方には【黄色い食べ物】をオススメします。例えば、

  • ・かぼちゃ
  • ・じゃがいも
  • ・さつまいも
  • ・とうもろこし

等になります。黄色くて自然の甘味があるものがいいですね。黄色も甘味もどちらも脾のツボを助けてくれるものですので、よく噛んで甘味を感じながら食べてください。

⇓⇓黄色い食べ物について説明しています⇓⇓

YouTube⇒【後鼻漏】時間と痰の関係について 食事は○時がオススメ!

ブログ⇒【後鼻漏】時間と痰(鼻水)の関係について。後鼻漏を悪化させない食事の時間?!

腎のタイプの方は【黒い食べ物】をおすすめします。例えば、

  • ・黒ゴマ
  • ・黒豆
  • ・わかめ、昆布(海藻類)

などです。腎は鹹味(しおからい味のこと)もサポートになりますので、精製塩ではなく天日干しで作られたお塩も一緒に摂っていただくと、より効果的ですね。

まとめ

唾液過多症には《真性の唾液過多症》と《仮性の唾液過多症》がある。

真性の唾液過多症は唾液の量が増えすぎて飲み込めなくなること。東洋医学的な原因は【脾】か【腎】の機能が下がっておこることが多い。唾液が出すぎることが気になり、それが理由で飲み込めなくなり余計に口から唾液が溢れてしまったり原因が複雑に入り交ざっていることも多い。(妊婦さんの唾液つわりは【肝】の場合もある)

仮性の唾液過多症は唾液の分泌量は正常だが、飲み込めないことで口腔内に唾液が増えてしまう。原因はストレスや精神的なものが多い。

真性の唾液過多症の方におススメな食べ物は、脾のタイプの方には【黄色い食べ物】をオススメします。例えば、

  • ・かぼちゃ
  • ・じゃがいも
  • ・さつまいも
  • ・とうもろこし

等になります。

腎のタイプの方は【黒い食べ物】をおすすめします。例えば、

  • ・黒ゴマ
  • ・黒豆
  • ・わかめ、昆布(海藻類)

などです。

最後に唾液過多症は口の中に唾液が多いので、喉が渇いた感覚が感じにくいんですね。ですので脱水症状にだけは気を付けてください。

本日は唾液過多症におススメの食べ物をご紹介していきました。何か参考になれば幸いです。

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