「逆子」と診断されて不安を感じている妊婦さんは多いのではないでしょうか?実は、逆子の改善に鍼灸が効果的であることは、多くの妊婦さんに知られています。
今回は、鍼灸師として多くの逆子治療に携わってきた経験から、鍼灸がどのように逆子を改善するのか、そのメカニズムと自宅でできるお灸の方法を詳しく解説します。
逆子とは?
逆子とは、赤ちゃんがお腹の中で頭が上、足が下になっている状態です。通常、赤ちゃんは出産に向けて頭が下になるのが自然ですが、何らかの原因で逆子の状態になってしまうことがあります。
逆子の原因
逆子の原因は、実ははっきりと解明されていません。
- 子宮の形の異常
- 羊水過多
- その他
など、様々な要因が考えられますが、決定的な原因は不明です。
東洋医学では、以下のようなことが関係していると考えられています。
- 陰性のものを摂りすぎている:甘いものなど、体を冷やす食べ物を過剰に摂取すると、お腹の中にスペースができやすく、赤ちゃんが回転しやすくなってしまう可能性があります。
- 冷えのぼせ:頭が熱く足が冷たい状態は、赤ちゃんの居心地を悪くし、逆子になりやすいと言われています。
鍼灸で逆子を治す方法
鍼灸では、主に2つのアプローチで逆子の改善を目指します。
- 赤ちゃんの向きを変える
- お灸で赤ちゃんの動きを促す
1. 赤ちゃんの向きを変える
赤ちゃんがどちらを向いているかによって、鍼灸治療のアプローチが変わります。
- 赤ちゃんが左を向いている場合
- まずは、お腹にスペースを作り、赤ちゃんが右を向けるように促します。
- その後、お灸を行います。
- 赤ちゃんが右を向いている場合
- そのままお灸を行います。
赤ちゃんが左を向いている場合の対処法
- 鍼灸治療:お腹の筋肉を緩める鍼治療を行い、赤ちゃんが回転しやすいようにスペースを作ります。
- 自宅ケア:
- 逆子体操:うつ伏せになり、お尻を上げてお腹にスペースを作る体操がおすすめです。
- 抱き枕などを使う:お腹を圧迫せず、リラックスできる姿勢を保ちましょう。
2. お灸で赤ちゃんの動きを促す
逆子のお灸で最も有名なツボは、足の「至陰」です。
- 至陰:足の小指の爪の外側にあるツボ
至陰にお灸をすることで、赤ちゃんに「こっちだよ」と伝えるように、頭が下に向くよう促します。
お灸のポイント
- お灸を始める時期:妊娠28週から34週までが効果的と言われています。
- お灸の順番:必ず右足から始め、次に左足を行います。
- お灸の強さ:熱さを感じるまで行うのが効果的ですが、火傷とやり過ぎには注意しましょう。
- 三陰交への灸も効果的:至陰に加えて、内くるぶしから指4本分上にある「三陰交」というツボにもお灸をするのがおすすめです。
※妊娠中のお灸は、必ずお近くの鍼灸院でお灸の数や強さなどを相談してからやってください。
まとめ
逆子は鍼灸治療で改善できる可能性があります。
- 赤ちゃんの向きを確認し、必要であれば向きを変えることから始めましょう。
- 足の「至陰」にお灸をするのが効果的です。
- お灸は右足から始め、妊娠週数を2で割った数行うのが目安です。
最後に
逆子と診断されても、焦らず落ち着いて対処することが大切です。当院では、経験豊富な鍼灸師が、あなたと赤ちゃんの状態に合わせて、最適な治療プランをご提案いたします。まずはお気軽にご相談ください。
【ご予約・お問い合わせはこちら】 https://2.onemorehand.jp/musako0225/
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