口の中に唾液が溜まって飲み込めない唾液過多症(仮性唾液過多)を改善するために、喉仏の上にあるツボ「廉泉(れんせん)」と頬骨の下にある耳下腺のツボ「下関(げかん)」の位置と優しい指圧マッサージ法を解説する石丸院長

ツボ

【実録】口に唾が溜まる・飲み込めない!鍼灸師が教える唾液過多症の特効ツボ(廉泉・下関)

みなさん、こんにちは。 武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。 本日もブログをお読みいただきありがとうございます。

本日は、周囲に理解されにくくご本人にとって非常に大きなストレスとなる「唾液過多症(だえきかたしょう)解消のツボ」についてお話ししていきます。

口の中に唾がどんどん溜まって話すのがツラい、唾液の粘り気が強くてスムーズに飲み込めない、常に唾を吐き出さないと息苦しいといった切実なお悩みをよく伺います。

今回は、唾液過多症が起こるメカニズムを整理した上で、特に頻度の高い「飲み込みづらさ・唾液の質の異常」をスーッと解消してくれる2大特効ツボについて詳しく解説していきます。

唾液過多症の2つのタイプ:真正と仮性

唾液過多症とは、お口の中に唾液が多いと感じて苦痛を覚える状態のことです。大きく分けて以下の2つのタイプが存在します。

タイプ1. 真正唾液過多症(しんせいだえきかたしょう) ホルモンバランスの乱れや自律神経の不調などにより、実際に作られる唾液の量そのものが異常に増えてしまうタイプです。

タイプ2. 仮性唾液過多症(かせいだえきかたしょう) 唾液の分泌量は正常範囲内であるにもかかわらず、喉や舌の嚥下(飲み込み)機能が低下しているためにうまく飲み込めず口に溜まるタイプです。また、唾液の粘り気が強くなったり、精神的なストレスや緊張によって唾液が気になってしまうケースも含まれます。

臨床上、非常に多くの方が悩まされているのは2つ目の「仮性唾液過多症」です。 喉の飲み込み運動をスムーズにし、ネバネバした唾液をサラサラに整えてあげることが解消への大きな近道となります。

喉と舌の動きを復活させる特効ツボ「廉泉(れんせん)」

唾液がうまく飲み込めずにお口に溜まってしまう方へ最初にお勧めしたいツボが、喉にある廉泉(れんせん)です。

廉泉は「利喉舌(りこうぜつ=喉と舌の機能をスムーズにする)」という優れた効能を持ち、物を飲み込む時に使う喉や舌の筋肉の緊張を解きほぐしてくれる名穴です。

・廉泉(れんせん)の場所 お体の真ん中の縦ライン(前正中線)上で、喉仏(のどぼとけ)のすぐ上にある骨(舌骨:ぜっこつ)の上側のへこみにあります。 手順1. お顔を軽く上に向けて、頭を後ろに少し倒します(ツボが探しやすくなります)。 手順2. 喉仏を見つけ、そのすぐ上にある骨の上のくぼみを確認します。ここが廉泉です。

・廉泉のセルフケア方法 人差し指や中指の腹を当て、頭を軽く後ろに倒した姿勢のまま、痛気持ちいい強さで優しく円を描くように「10秒間」揉みほぐします。喉の筋肉がリラックスし、唾液の飲み込みがスムーズになります。

サラサラ唾液を促し胃腸を整える特効ツボ「下関(げかん)」

唾液の粘り気が強い方や、お口の中のベタつきが気になる方にお勧めしたいツボが、お顔の頬にある下関(げかん)です。

東洋医学では、五臓の「脾(お腹・胃腸)」の働きが弱まると、体液(五液)のコントロールが乱れてネバネバした粘度の高いよだれ・唾液が作られやすくなると考えます。 下関は胃の経絡(ツボの道)に属しているため、胃腸の調子を整えてくれるだけでなく、サラサラとした消化性の高い唾液を分泌する「耳下腺(じかせん)」の真上に位置しています。

・下関(げかん)の場所 頬骨(ほおぼね)の下側にあります。 手順1. 頬骨の下の縁に指を当てます。 手順2. 耳の方に向かって骨のキワをなぞっていくと、一番深くへこんで指がピタッと止まる場所があります。 手順3. 押すとツーンと奥に心地よく響くポイントが下関です。

・下関のセルフケア方法 人差し指と中指の2本を下関に当て、痛くない程度の優しい圧で「10秒間」円を描くように優しくマッサージします。耳下腺が刺激され、口内にサラサラとした良質な唾液が分泌されやすくなります。

まとめ

唾液過多症の不快感をスッキリ解消するポイントは以下の通りです。 ・唾液過多症の多くは、飲み込み機能の低下や唾液のネバつきによる「仮性唾液過多症」 ・喉仏の上のへこみにある「廉泉」を10秒間マッサージし、喉と舌の嚥下機能を高める ・頬骨の下にある「下関」を10秒間優しくほぐし、胃腸を整えて耳下腺からサラサラ唾液を促す ・口の中に唾が溜まって気になった時や、食前・リラックスタイムに優しく刺激する

お口のトラブルは一人で抱え込みがちですが、喉やお顔の緊張を優しく緩めてあげることで、唾液の分泌と飲み込みのリズムは確実に整っていきます。

以前ご紹介した「後鼻漏ネバネバ痰に効く食べ物(ごぼうや大根の熱さまし効果)」や「自律神経を調える飲み物(正しい白湯習慣)」、さらには「喉のつまり解消の特効ツボ(膻中・天突・太衝)」なども、お口や喉の巡りを健全に保つために深く繋がっている大切なお話ですので、ぜひ合わせて参考にしてください。

武蔵小杉で唾液過多症や喉の違和感、自律神経の乱れでお悩みの方へ

「口の中に唾が溜まり続けて会話や仕事に集中できない」「病院で相談しても異常がないと言われ、どこで治療すればいいか分からずツラい」という方は、ぜひ一度当院へご相談ください。 当院の鍼灸施術では、表面的な症状だけを見るのではなく、東洋医学の丁寧な見極めによって、お一人おひとりの唾液過多の大元である「胃腸(脾)の弱り」や「首・喉周りの深層筋肉の過緊張」「自律神経のアンバランス」をしっかり把握します。痛みのない優しい針とお灸で廉泉や下関、全身の最適なツボへアプローチし、内臓の機能と神経の巡りを根本から引き上げることで、お口の中がスッキリと快適で気にならない、穏やかな毎日を取り戻すお手伝いを全力でサポートいたします。

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