鼻の奥と喉の境目の炎症や後鼻漏を伴う慢性上咽頭炎を改善するために、喉を保湿する濡れマスク、排膿作用を持つ赤なた豆茶、左右の鎖骨の間にあるツボ「天突(てんとつ)」の温灸ケアを解説する石丸院長

上咽頭炎

【実録】鼻と喉の痛みを撃退!鍼灸師が臨床で実感した慢性上咽頭炎の解消法3選(濡れマスク・赤なた豆茶・天突)

みなさん、こんにちは。 武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。 本日もブログをお読みいただきありがとうございます。

本日は、多くの患者様が長年苦しまれている「実際に臨床で診て最も効果的だと実感した、慢性上咽頭炎を解消する方法3選」についてお話ししていきます。

鼻の奥と喉の境目にある上咽頭の炎症。 喉のイガイガやヒリヒリ感、鼻水が喉へ垂れ落ちる後鼻漏、耳鳴り、めまい、睡眠障害、痰の絡み、声のかすれ、鼻の奥の嫌な臭い、頑固な首こり、頭痛、全身の強い倦怠感。 慢性上咽頭炎は全身に驚くほど多様な不快症状を引き起こします。

今回は、上咽頭炎を放置してはいけない理由と東洋医学的な根本原因を整理した上で、ご自宅ですぐに実践できる3大アプローチについて詳しく解説していきます。

放置は禁物!慢性上咽頭炎が引き起こす二次疾患と東洋医学の原因

上咽頭炎には、風邪などをきっかけに一時的に喉が痛む「急性上咽頭炎」と、弱い炎症が何ヶ月も何年もくすぶり続ける「慢性上咽頭炎」があります。

特に注意したいのが慢性上咽頭炎です。 上咽頭は免疫を司る重要な関所であるため、ここに慢性的な炎症が居座ると、離れた部位に炎症が飛び火して二次疾患を引き起こす危険があります。具体的には、IgA腎症などの腎臓疾患、慢性関節リウマチ、アトピー性皮膚炎などの皮膚トラブルへと波及してしまうケースも珍しくありません。

東洋医学において、鼻・喉・気管・肺といった呼吸器の全機能を司るのは五臓の「肺(はい)」です。 肺のエネルギーが弱まる「肺虚(はいきょ)」になると、粘膜の自己治癒力が落ちて炎症が慢性化しやすくなります。また、東洋医学では五臓が嫌う外気の気候(五悪)があり、肺が最も嫌うのが「乾燥」です。乾燥によって肺が傷つき、さらに炎症の熱(肺熱)がこもることで、上咽頭の荒れが長引いてしまいます。

臨床で実感!慢性上咽頭炎を解消する3大アプローチ

日々の施術を通じて、患者様のお身体の変化が特に高かった3つの方法をご紹介します。

解消法1. 口につける加湿器「濡れマスク」 肺を弱らせる最大の敵は乾燥です。上咽頭の粘膜を常に潤すために「濡れマスク」の活用が欠かせません。 口元に水分を含んだフィルターを当てることで、呼吸するたびに温かい湿り気を含んだ空気が直接上咽頭を潤し、粘膜の修復を力強く助けてくれます。 ・効果的な使い方 朝起きた時に症状が強く出ている方は「就寝時」に装着して眠りましょう(就寝専用の濡れマスクもお勧めです)。 夕方や日中に喉の痛みが悪化する方は「日中」に着用してください。約10時間加湿が持続するタイプを選ぶと安心です。

解消法2. 膿を出し炎症を抑える「赤なた豆茶」 後鼻漏や喉の奥のネバつきに抜群の力を発揮するのが「なた豆茶」です。 なた豆は刀のような形をした巨大なマメ科の植物で、古くから漢方で「排膿(膿を外に出す)」の生薬として蓄膿症などに用いられてきました。また、優れた消炎作用を持ち、上咽頭の赤く腫れた炎症を穏やかに鎮めてくれます。 ・選ぶなら「赤なた豆茶」 なた豆には白・赤・タチの3種類がありますが、食用に向く白と赤のうち、焙煎された赤なた豆茶の方が臨床上「より喉の通りが良くなる」と実感される方が多いです。 ・飲み方のコツ 肺の乾燥を潤すため、必ず「温かい状態(ホット)」で淹れてください。湯気ごと鼻や喉から吸い込むイメージでゆっくり飲むと、蒸気による加湿効果も重なり一段と効果が高まります。

解消法3. 最も効果を実感!喉の特効ツボ「天突(てんとつ)」のお灸 喉の不調全般に用いる名穴ですが、慢性上咽頭炎に対して「正直これが一番効く」と確信しているのが天突へのアプローチです。 天突は「利咽(りいん=喉の通りを良くして調子を整える)」という優れた効能を持ち、上咽頭周辺の滞った血流を急速に改善してくれます。

・天突(てんとつ)の場所 お身体の中心ライン上で、左右の鎖骨(さこつ)の間の深いくぼみにあります。押すとツーンと奥に心地よく響くポイントです。

・天突を温める「ペットボトル温灸」の手順 天突は温熱刺激を与えるのが最も効果的です。火を使わないペットボトル温灸を活用しましょう。 手順1. オレンジ色キャップの「ホット専用ペットボトル」を用意します。 手順2. 先に水をボトルの3分の1入れ、残りの3分の2に沸騰直前のお湯を注いでフタを閉め、軽く振ります。 手順3. ペットボトルの底を天突に当て、温かさを感じたら離します。これを「5回」繰り返します。 朝・昼・晩の1日3回行うことで、喉周りの血流が改善し、喉の通りが驚くほど軽くなります。

※ペットボトルがない場合は、人差し指と中指の2本を天突のくぼみに当て、喉を圧迫しないよう「骨の裏側へ引っ掛けるように下向き」へ30秒間じわーーっと優しく押し込んでください。

まとめ

慢性上咽頭炎の不快感をスッキリ解消するポイントは以下の通りです。 ・上咽頭炎は放置せず、早期にケアして二次疾患を防ぐことが大切 ・肺は乾燥を最も嫌うため、「濡れマスク」を朝夕の症状に合わせて着用し常に加湿する ・排膿作用と消炎作用を持つ「温かい赤なた豆茶」を、湯気を吸い込みながら飲む ・左右の鎖骨の間にある特効ツボ「天突」をペットボトル温灸で温め、喉の血流を回復させる ・ペットボトル温灸は1日3回(朝・昼・晩)行い、指圧の場合は骨の裏へ引っ掛けて30秒押す

鼻と喉の粘膜を乾燥から守り、温かい巡りを作ってあげることで、頑固な炎症は着実に鎮まっていきます。諦めずに日々のセルフケアを積み重ねていきましょう。

以前ご紹介した「上咽頭炎のタイプ別おすすめ食材(冷えの有無と白い食べ物)」や「上咽頭炎を解消する特効ツボ(太淵と魚際)」、さらには「自律神経を整えて後鼻漏を解消する3大セルフケア(朝日・白湯・478呼吸法)」なども、呼吸器と粘膜の免疫を高めるために深く繋がっている大切なお話ですので、ぜひ合わせて参考にしてください。

武蔵小杉で慢性上咽頭炎や後鼻漏、喉の違和感でお悩みの方へ

「Bスポット療法が痛すぎて続けられない」「耳鼻科の薬を飲んでも喉の奥のヒリヒリ感や後鼻漏が改善しない」という方は、ぜひ一度当院へご相談ください。 当院の鍼灸施術では、喉の患部だけを刺激するのではなく、東洋医学の丁寧な見極めによって、お一人おひとりの上咽頭炎の大元である「肺のエネルギー不足(肺虚)」「体内にこもった熱(肺熱)」「首肩の深層筋肉の過緊張による血流障害」をしっかり把握します。痛みのない優しい針とお灸で天突や太淵、魚際といった全身の最適なツボへアプローチし、呼吸器のバリア機能と自然治癒力を根本から引き上げることで、喉の痛みや不快感に悩まされない、毎日を快適に過ごせるお体作りを全力でサポートいたします。

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