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【足のつり】不快なこむら返りを東洋医学で解説。自宅で簡単にできるセルフケアもご紹介!




みなさん、こんにちは。

神奈川県川崎市武蔵小杉駅で鍼灸接骨院をやっております武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。

本日もブログをご覧くださって、ありがとうございます。

今日はこむら返り…足がつることですね。こちらにおススメなツボを紹介していきます。

こむら返りが起こってしまった時に使うツボではなく、日頃からケアをしてこむら返りが起こらない身体にしていくという趣旨になります。

今回の動画では

  • こむら返りの説明
  • こむら返りにオススメのツボ
  • ツボの刺激の仕方
  • おまけの対処法
  • まとめ

の順番で紹介していこうと思います。

日頃からこむら返りの症状で悩んでいる方は、是非最後までブログを読んでいってください。

ツボだけを知りたい方は最後のまとめだけでも読んでみてください。

こむら返りとは

まずは、こむら返りについてですね。こむら返りとは、ふくらはぎに起こる筋痙攣の総称ですね。

《こむら》はふくらはぎのことです。実際に下肢のつりで耳にするのは、ふくらはぎだけではなく足の裏や足の指がつりやすいという相談もよくあります。今回はそんな方にも使えるツボになります。

《返る》はひっくり返るという言葉からきているようで、《こむら返り》とはふくらはぎの筋肉がひっくり返ったように痛むことなんですね。

ひっくり返ったように痛むという表現からも分かるように、ただの痛みではないということなんです。

こむら返りは夜間の寝ているときに出る方が多く、痛みが強いために目覚めてしまいます。頻繁にこむら返りが起きてしまうと睡眠が不十分になってしまいますね。

年齢が高い方がこむら返りをおこしやすく、50歳以上の方ではほぼ全員が一度はこむら返りを経験しているそうです。

60歳以上になると6%の方が毎晩こむら返りがでて困っているという話もありますね。

こむら返り(足のつり)の原因

ではここからは、こむら返りの原因について東洋医学の観点から解説していきます。

東洋医学で足のつりは

  • 血の不足
  • 肝の不調

でおきると考えています。

血の不足

東洋医学でも筋肉を動かすのには血が必要だとされています。

筋肉の痙攣や引きつりは、血が足りないのに筋肉を動かすとおこると考えています。

血の不足の原因としましては、目の使いすぎや睡眠不足でおこりますので、まずは睡眠時間をしっかり確保して体を休めることが大切ですね。

その結果、血が増やせると思います。(血の不足には様々な原因があるため一概に睡眠だけで回復するとは限らないのですが、今回は後述の肝に合わせた内容ですので睡眠とさせていただきました)

肝の不調

次に肝の不調についてです。

東洋医学では『肝は筋を主(つかさど)る』といわれています。(筋肉の働き、筋肉の血流など筋肉に関するものは肝のツボの機能とする考え方)

肝には気や血を身体のすみずみへ送る働きがあるんですね。ですので肝の働きが落ちると気や血が巡りにくくなってしまいます。

その結果、筋肉にも血が届きにくくなり筋肉の様々な症状がでやすくなります。

肝を弱らせる要因

肝の働きが落ちる原因の1つがストレスです。特にイライラや怒りのストレスに弱いと言われています。

ストレス発散の方法としてオススメなのは、身体を動かす(動くことで筋肉に血を巡らせる)、カラオケなどで歌う(声を出す)、お喋りをするなどの発散法は肝にとってとてもいいと思います。

もちろん読書や音楽鑑賞など、ご自身の気持ちが落ち着くような、イライラが鎮まるのであればオッケーです。

こむら返りにオススメのツボ

では、ここからはこむら返りのツボを紹介します。

おすすめのツボは2つ。

ふくらはぎにある【承筋】(しょうきん)と膝の横にある【陽陵泉】(ようりょうせん)です。

承筋の承という字は、「承る」「受ける」を意味し、筋は筋肉を意味しています。要は身体を支えている足の筋肉という意味ですね。

承筋のツボの効果

  • 足の疲れ
  • ふくらはぎのだるさ
  • ふくらはぎの痛み

このような効果が期待できますので、このツボを選びました。

承筋のツボの場所

承筋のツボの取り方は

  • 下腿後面
  • 膝の裏から下に5寸いったところ

にあります。

実際に探してみます。

下腿後面、ふくらはぎですね。

この、ふくらはぎの筋肉で一番筋肉が盛り上がっているところに承筋のツボがあります。

このあたりですね。このあたりを押すとツーンと響くところがあります。そこが承筋のツボになります。

陽陵泉のツボの効果

もう一つこむら返りにおすすめのツボは膝の横にある陽陵泉です。

陽陵泉は筋会(きんえ)という性質があり、これは筋肉の病のときによく使うツボになります。

また、陽陵泉は胆経というツボのグループになりますので、先ほど紹介した肝と表裏の関係になります。

東洋医学ではツボ同士の関係で表裏(ひょうり)という関係があります。表裏関係とは互いに気をやり取りして、常に気や血の流れや量を正常に保とうと協力し合う関係です。

なので肝を元気にするのにも、とても相性のいいツボになります。

陽陵泉のツボの場所

  • 膝の外側
  • 腓骨頭の前下方の凹み(陥凹部)

にあります。

実際に探してみます。

まずは膝の外側ですね。

膝の外側にある骨のでっぱり、ここが腓骨頭です。

これをまず見つけてもらって、この腓骨頭の前の下の凹み、ここが陽陵泉ですね。

腓骨頭が見つけにくい人は指の先で探すのではなく、まずは手のひら全体を膝の横に当ててみてそれで探すと見つけやすいと思います。

やってみてください。

以上、こむら返りにおすすめのツボ、承筋と陽陵泉を紹介しました。

ツボの刺激の仕方

承筋と陽陵泉はお灸がおすすめですね。

《台座灸》といってご家庭でも使いやすいように台座にシールがついたタイプのお灸があります。とくに有名なのは《せんねん灸》ですね。(せんねん灸は商品名ですので、他の商品名の台座灸でも大丈夫です)

最近だとドラッグストアやスーパーの湿布や絆創膏などが並んでいるコーナーに置いてあるのを見かけます。もちろんインターネットでも購入はできます。

これを承筋や陽陵泉に貼って温めます。

お灸のやり方の動画も過去に上げていますので、やり方が分からない方はそちらの動画やブログを参考にしてください。くれぐれも、やけどに気を付けてやってみてください。

YouTube⇒【お灸のやり方】自宅でのお灸のやり方を紹介します。

ブログ⇒【お灸のやり方】自宅でのお灸のやり方を紹介します

お灸は、1日に3回できるといいですね。

朝、昼、寝る前とで3回です。(1回に左右1個ずつ、お灸します)

こむら返りに悩んでいる方は、是非お灸をやってみてください。

おまけの対処法

よく知られている方法にはなりますが、こむら返りの対処法としては足首を反らして硬直している筋肉を伸ばします。

つってしまった筋肉に血を流すようにしたり、患部を優しくさすったりして血の循環を上げるのも対処法として有効ですね。

こむら返りになってしまったときは、やってみてください。

まとめ

こむら返りは年齢が高くなるにつれて起こりやすく、東洋医学的な原因は血の不足と肝の不調。

  • 血の不足は普段より長めな睡眠をとり、血を増やすこと。
  • 肝の不調はストレスを発散させること。

こむら返りにオススメのツボは【承筋】(しょうきん)と【陽陵泉】(ようりょうせん)の2つ。

承筋と陽陵泉をお灸で1日3回温めることで、こむら返りが起こりにくくなっていきます。

本日は、こむら返りに効くツボ、承筋と陽陵泉のツボを紹介しました。

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