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【脳梗塞】東洋医学から見た血管が詰まる寸前のサインを解説します

みなさん、こんにちは。

神奈川県川崎市武蔵小杉駅で鍼灸接骨院をやっております武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。

いつもブログをご覧くださり、ありがとうございます。

本日は【絶対に見逃してはいけない!東洋医学の観点から見た血管が詰まる寸前の人に現れるサイン】ですね、こちらを紹介していきます。

『血管が詰まる』ということは具体的にはどんなことが起きるかというと、脳の血管が詰まってしまうと《脳梗塞》、心臓の血管が詰まると《心筋梗塞》、足の血管が詰まると《下肢閉塞性動脈硬化症》などと、かなり重篤な症状になる危険性があります。

東洋医学では脳卒中のことを中風(ちゅうふう)と呼んでおり、東洋医学が栄えていたずっと昔からある症状であることが分かります。※脳卒中には脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などが含まれています。脳の手術などができない時代は脳卒中の詳しい原因を知ることはできなかったので、脳卒中とひとまとめで考えています。

ぜひ、興味がある方は是非最後までブログを読んでいってください。


目次


血管について

それではまず、血管について紹介していきます。

血管とは一言でいうと血液の通り道です。血管は全身に張り巡らされていて、この身体の中の血管を全て繋ぎ合わせるとおよそ10万キロ、これは地球2周半程の長さになると言われています。

血管は血液の通り道ですので、当然中には血液が流れています。この血液の働きは、酸素や二酸化炭素の運搬、栄養などを細胞に運ぶ働きがあります。ですので、例えば血管が詰まると細胞に酸素や栄養が届かなくなりますので、その細胞が壊死してしまいます。

壊死とは、身体の組織の一部の生命をなくす事を意味します。つまり、血液が届かない部分の細胞は死んでしまうんですね。

これが脳で血管が詰まってしまい、脳の細胞に酸素や栄養の供給が止まることによって、脳組織が壊死した状態を脳梗塞と呼びます。

心臓に酸素と栄養を運ぶ血管が詰まり、心臓の筋肉の細胞が壊死してしまうことを心筋梗塞と呼びます。

また壊死まではいかないのですが、足の血管が詰まってしまい下肢閉塞性動脈硬化症という症状があらわれる事もあります。こちらは、詰まってしまった側の足が冷たくなったり、重だるくなるような症状がでてしまい、それによって動くことがおっくうになってしまう方もいるようです。

脳梗塞は、脳のどの部位で血管が詰まってしまうかによって命を落とすこともありますし、後遺症が残ることもあります。中には運よく、後遺症なども残らない方もいますね。

心臓の細胞を栄養する血管が詰まってしまう場合は、処置が早ければ助かることが増えてきているようですが、遅れてしまうと助かっても合併症などが起きやすくなるようです。

どちらも酸素の供給がと絶えてしまい死んでしまった細胞は、回復することは現実的にほぼ不可能と言われています。

ですので、今回ご紹介する血管が詰まる寸前のサインを見逃さずに、しっかりと予防していく事が大切になります。

血管が詰まる寸前の人にあらわれるサイン

ではここからは、そんな放置しておくと危険な血管が詰まる前のサインを紹介していきます。

東洋医学の観点から見た血管の詰まるサイン、それは【細絡】(さいらく)と呼ばれるものです。

細絡とは、体にある毛細血管がクモの糸みたいになって、表面に浮き上がって見えてきている状態です。静脈瘤とは違い、ボコボコと浮き出るような事はなく、血管が赤紫色っぽくなってクモの巣状に見えます。特に足などにあらわれやすく、男性よりも女性の方が細絡がある方が多いです。出てきたばかりの細絡は、押すと一瞬消えてすぐにじわ~と戻ります。出てきてから時間が経っている細絡は、押しても消えなくなっていますね。押して消える細絡は、血流をよくすることでなくなる可能性がありますが、押しても消えないものはなかなかなくすのは難しいですね。濃くなる前に対処したいところです。

この細絡は、東洋医学では【瘀血】(おけつ)のサインといわれています。瘀血って聞きなれない言葉ですよね。瘀血は簡単に言うと、血液の流れが悪くなってしまった結果、滞りやすくなった血液のことです。要は、流れの悪い血のことです。

瘀血とは

ここからは少し瘀血の説明をしていきますね。

まず、血液は流れているのが正常なのですが、何か問題がおこり流れが悪くなってしまうことがあります。

例えば、寒さ。寒いと血色が悪くなりますが、それは血流が悪いから肌の色も悪くなっています。他にも、汗のかきすぎで血液中の水分が少なくなると、血液はドロドロになってしまい流れが悪くなります。あとは筋肉の動きが悪くなると、血液の流れが悪くなりますね。筋肉は血管のポンプともいわれているので、筋肉の動きの低下によって血流も悪くなります。

瘀血の原因

細絡の原因でもあります瘀血。この瘀血ができてしまう原因は大きく分けて3つあります。

  1. 運動不足
  2. ストレス
  3. 食べ物

この3つです。

先ほども書きましたが、運動不足により筋肉を使うシーンが少ないと、下半身から心臓への血液の戻りが悪くなってしまうため、血液が滞ってしまいます。その結果、瘀血にもなってしまいますし浮腫みも出やすくなります。細絡ができやすい方は、浮腫みやすい方が多い印象です。

次にストレスはです。強いストレスが突然かかってしまったり、長期間ストレスがかかり続けてしまうと自律神経のバランスが乱れてしまいます。自律神経にはリラックス時に働く《副交感神経》と活動時に身体が活発に動けるように(興奮させる)する《交感神経》があります。この2つの神経のうち、ストレスがかかっていると交感神経が優位に働きやすくなります。交感神経は血管を収縮させやすくするため、長く続いてしまうと血液が運ばれにくくなり、瘀血になってしまいます。

最後に食べ物も瘀血の原因の1つになります。お肉や辛い物などは体内で熱を作りやすく、熱ができることで水分が少なくなりやすいです(熱いと水分は蒸発しますが、体内でも同じようなことが起きると想像してください)。また脂質の代謝が悪いタイプの方は、血液中に脂肪が増えて血液がドロドロになりやすいです。他にも、甘い物も血糖値が上がるため血液の流れが悪くなりやすいです。

細絡の原因は血液の流れが悪くなることですが、血液が流れにくくなる原因はたくさんあります。1つとは限らず重複していますし、もともとの体質も関係してきますので、まずは規則正しい生活リズムを作り心身ともに健やかでいることが大切ですね。

血管が詰まらないように予防する方法

今回の本題ですね、血管が詰まらないように予防する方法を紹介します。

まずは瘀血のサインでもある細絡を発見したら、血流をよくすることを考えます。※細絡は足首や太もも、ふくらはぎなどにできている方をよく見かけますが、首や肩回りにできている方も結構多いです。肩こりがひどい方は1度チェックしてみてください。

運動不足

運動不足が原因の方は普段から運動を心がけるのがいいですね。エレベーターを使うところを階段にしてみるとか、立ちっぱなしの方は時々かかと上げなどでふくらはぎを動かしてあげるのもありですね。また、歩くのに適したスニーカー(ウォーキング用など)にすることで足首の動く範囲が増えて下半身の筋肉の動きを増やすことも血流をよくするにはプラスになると思います。

座りっぱなしの方は、休憩やお手洗いに立てるタイミングを逃さずに利用しましょう。それ以外にも、座りながら足首を上下に動かすことでふくらはぎの筋肉を動かすことができます。ただ座っているよりはいいですね。

冷え

血流をよくするということで、入浴などで身体を温めるのもいいですね。普段はシャワーで済ませている方は、湯船に浸かるものおすすめです。ここで注意していただきたいのは、身体を温めることを意識しすぎて、汗がだらだら出るくらいの入浴は逆効果です。汗をかくことで水分が身体から出て行ってしまうことと、汗は身体を冷やすためにかくので、もともと冷えがあって血流が悪い方にとってはあまり有効とは言えません。39℃~41℃くらいのお湯に10分くらいでいいと思います。(温まり方は人それぞれなので、汗が出ないけど温まったと感じるくらいですね)

ストレス

ストレスが多い方は、ご自身に合ったストレス解消法を見つけていただきたいです。イライラや悲しみなどのストレスは内に溜めておくのが1番良くないです。ストレス発散法と言うだけあって、外に出す形で気分をスッキリさせるのが分かりやすいですね。例えば、カラオケに行って大きな声で歌うのもいいですし、スポーツで汗をかくのもいいですね。誰かに愚痴を聞いてもらうのもいいですし、忙しくて誰も捕まらないときは紙に今の気持ちを書き綴って破り捨てるのも良さそうです。

発散だけではなく、何かに没頭することもストレス発散になります。読書でもいいですし、編み物や手芸などもお好きな方はいいですね。プラモデルを組み立てたり、細かい作業に集中できたりすると気持ちが切り替わってストレス解消になります。要は、今あるストレスのことを一時でもいいので忘れることが大切なのです。

香味野菜は気持ちをすっきりさせてくれる作用があるので、ストレスがたまりやすい方にはおすすめです。セロリやパクチー、ミントなんかも身体のめぐりを良くしてくれる作用がありますので、意識的にとっていただければいいなと思います。

関連記事⇒【梅核気】喉のつまり・咽喉頭異常感症・ヒステリー球を解消する飲み物、食べ物、生活習慣の紹介!!

関連動画⇒【喉のつまり】咽喉頭異常感症、ヒステリー球、梅核気の解消法。飲み物、食べ物、生活習慣の紹介。

食べ物

脂っこい食事や、辛い物をよく召し上がる方は先ほども説明した通り体内で熱を作りやすくなってしまいます。火事と同じで、いくら水をかけても火元を消火しなくては火は消えません。ですので、脂っこい食事や辛い物は控えていただくのが1番はやいです。

それにプラスして、血流をサラサラにしてくれる食べ物を食べていただくことをお勧めします。具体的には玉ねぎ、にんにく、アジ、サバなどの青魚ですね。お酢も血液を流すお手伝いをしてくれます。是非、今日のランチや晩御飯の参考にしてください。

どのタイプにも共通して言えるのは《睡眠はしっかりとる》ということです。もし、睡眠がうまくとれない方は参考記事、参考動画を貼っておきますのでチェックしてみてください。

<記事>

<動画>

まとめ

脳梗塞や心筋梗塞は血管が詰まってしまい、酸素などが細胞に届かず壊死してしまうことで起こる。

血管が詰まる前兆として皮膚に細絡が浮き出てくることがある。細絡は東洋医学でいう、皮膚に浮き出ている赤紫の毛細血管のこと。これは瘀血が原因で出てくる。

瘀血とは、血液の流れが悪いところにできやすく、血液の流れが悪いと細絡も目立ちやすくなる。

細絡は足首やふくらはぎ、太ももなどにできていることが多く、肩こりがひどい方は首や肩回りに出ていることもある。

できたばかりの細絡は、指で圧迫すると一瞬消えじわっと戻る。意識的に血流をよくしていけば、消える可能性もある。指で押しても消えないものは、できてから時間が経っていて消すのは難しい。

細絡の原因でもある瘀血ができてしまう理由は、運動不足、ストレス、食べもの。

筋肉の動きが少なることで、筋のポンプ作用が減ってしまい血流が悪くなってしまう。細絡ができやすい方は浮腫んでいる方も多くみられる。

ストレスは自律神経を乱すことで、交感神経が優位になり血管が収縮しやすくなってしまう。それによって血流が悪くなり瘀血になりやすくなる。

脂っこいお肉や辛い物は体内で熱を作りやすく、水分が少なくなってしまう。血液は水分が少なくなってしまうとドロドロになって流れが悪くなってしまうため、瘀血になりやすく細絡もできやすくなる。

血管が詰まらないようにする予防法は、運動不足の方はもちろん運動することを心がける。ストレスが溜まっている方はストレスを解消する方法を見つける。食事で血液がドロドロになりやすい方は、まず食生活を見直し血液がサラサラになりやすい食材(詳しくはこちら)を意識的に食べる。

共通しているのはしっかりと睡眠をとること。

本日は【絶対に見逃してはいけない!東洋医学の観点から見た血管が詰まる寸前の人に現れるサイン】について解説していきました。

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