セルフケア

【微熱】繰り返す原因不明の微熱。東洋医学的に解説していきます!!

皆さん、こんにちは。

神奈川県川崎市武蔵小杉駅で鍼灸接骨院をやっております武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。

いつももブログをご覧くださり、ありがとうございます。

本日は【微熱が続く時の解消法の紹介】ですね。こちらを解説していきます。

なんだか理由はよく分からないけど微熱が続いている、そんな症状でお悩みの方は是非最後までブログを読んで行ってください。


目次


微熱が続く時の解消法だけを知りたい方は、こちら→微熱が続く時の解消法から飛んで見てもらえるようにしているので、そこから見てもらえるといいと思います。

微熱について

まずは微熱とはから紹介していきます。

微熱とは普段の平熱よりも高い状態の事です、目安としては37.0~37.9℃までの体温を微熱といいます。

38℃を超えてくるものは、微熱を超えて高熱と言います。

しかし、平熱には個人差があります。37℃でも元気な人もいらっしゃいますし、普段の体温が35℃台の方もいらっしゃいます。35℃台の方からすると、36℃台で微熱、37℃になると高熱に感じると思います。

ですので、ご自身の普段の体温が低ければ36度台でも微熱と言ってもいいでしょうね。

微熱が続く原因

次に微熱が続く原因を解説していきます。

東洋医学では熱が出る状態の1つに【陰虚】(いんきょ)という状態があります。

これは【身体の熱を冷ます力が落ちている状態】です。

熱を冷ませないので、結果的に熱が高くなっていってしまいます。

この陰虚の状態も2パターンあります。

水が不足しているパターンと血が不足しているパターンの2パターンです。

それぞれ紹介していきます。

水が不足しているパターン

水が不足して陰虚になっている方は、午後や夜になると熱が上がりやすくなります。コロナの影響で体温を測る機会が増えましたが、出社前や午前中は大丈夫なのにお昼を過ぎると熱っぽくなってきてしまう、退社時間が近づくと熱くなってくる、帰宅すると発熱してしまうタイプの方は、水が足りないことで熱が出ているのかもしれません。

東洋医学では体内に【火】があると考えています。命の火とも言われるように、生命力をはじめとした様々なエネルギーや代謝が関係しているところに火が関わっているとされています。

この火は、強すぎても弱すぎても不調が起こります。そこで、火の調節をしてくれるのが水の役割なんですね。

水は身体の熱を冷ます作用がありますので、水が足りないと火が強くなり熱っぽくなります。

この水が足りなくなる原因は辛い、食べ物の食べすぎ、ストレス、過労、老化です。

辛い食べ物は体を熱くするので、余計に水分を消費してしまいます。辛いものを食べて汗をかいている人を思い浮かべてください。水分がドンドン出ていってしまいますよね。全員が汗だくになるわけではないのですが、体内でも辛い物を食べて作られた熱を抑えようとするため、水が使われるということが起こっていると考えています。

そんな理由もあって、水が足りないタイプの人には辛い食べ物は向かないです。できれば、控えるようにした方がいいですね。

また、ストレスや過労も体に熱がこもる原因になりますので、しっかり休みたいところです。ストレスの中でも特にイライラによるストレスは熱を生みやすいです。過労に関しても、心身をしっかりと休ませられないことで、代謝が下がらない状態になっています。ということで、熱が作られやすい状態になってしまうため、水を必要とするんですね。

もう一つ、水が足りなくなる原因として老化が挙げられます。東洋医学には『老化は腎の弱りから』という言葉があり、腎が弱るとともに老化が進むと考えられています。ここで言う腎は、東洋医学の考え方の1つ【五臓の働き】のうちの腎です。

五臓とは

東洋医学では物事を《陰》と《陽》、《虚》と《実》のように二つに分けて考える考え方や、五つに分類して考える考え方があります。これは東洋医学の理論で、この考え方をベースにお身体のこと、気分のこと、天候、季節、食べ物など人間が生きていく上で関りを持つもの全てを考えています。

五つに分ける考え方【五行学説】では《木》《火》《土》《金》《水》と自然界に存在する物質はこの五つの要素から成り立っているという考え方を基に、臓器を五つに分類した【五臓】《肝》《心》《脾》《肺》《腎》があります。

この五臓は、現代の医学で考えている臓器の働きとは似て非なるものと言われています。先ほど出ました腎の場合は、尿を作る以外にも成長、発育、生殖、老化などに関係してきたり、骨や髪、耳の機能とも関係があったりと、東洋医学特有な考え方があります。

そんな東洋医学の世界では、腎と老化と水はセットで考えられることが多く、腎が弱ることで老化は進み身体の水分は減っていくと考えています。赤ちゃんは唾液も多く肌も水分が多いですよね。それが年齢とともに減っていき、唾液が出にくくなり肌も水分が減ってシワが増えていきます。これは腎の弱りと共に水分が減っていくと東洋医学では考えています。

ですので、水が不足して身体の熱が下げられない原因の1つとして老化が含まれてきます。

血が不足しているパターン

次に身体の中の血が不足して、微熱になるパターンです。こちらの特徴は、昼夜問わず常に微熱が出ていることです。

水が不足している人は夜に上がるという特徴がありましたが、血が不足している場合はずっと微熱が出るんですね。同じ微熱でも、このように違いがあると東洋医学では原因は別々と考えます。

東洋医学では、物事を陰陽で分けて考える考え方があります。その考え方から『気』に対して『血』は陰としてみています。(気は陽です)

陽である気は身体の熱を作り、それに対して陰である気は熱が上がりすぎないように抑えてくれる作用があります。血が足りない方の症状の一つに《ほてり》《微熱》があるのは、陽を抑えるための陰が足りないからなのですね。(血は水のように冷たくして熱を冷やすというよりは、ただただ熱を抑制するだけというイメージです)

ただし、血は体を栄養する元となりますので、これが不足すると気も不足して結果的に冷え性になることもあり得ます。

血が不足する主な原因は睡眠不足、ストレス、目の使い過ぎです。特に女性は生理がありますので、この血の不足の状態になりやすいです。

睡眠不足ということは、身体を休めることができません。身体を休めることができないということは、いつもどこかしら身体は活動しているということになります。眠れずに考え事をしていたら脳が働いていますし、睡眠時間を削ってテレビ、スマホ、パソコン、読書をしていたら脳も目も働きっぱなしです。これは血を消耗し続ける行動になりますので、血が不足しやすくなります。

また、血が作られるのも身体が休んでいるときですので、睡眠不足は血を消耗するし、生成する力も下がってしまう悪循環になってしまいます。

微熱が続くときの解消法

では、ここからはそんな微熱が続く時の解消法を紹介します。

午後や夜になると微熱になる水が足りない人のタイプと、常に微熱が出ている血が足りない人のタイプの2パターン紹介します。

水が足りないタイプの解消法

まずは午後や夜になると微熱になる人のタイプ。このタイプの人は、水が足りないので身体の水分に注目していきます。

基本的には体の水分が少ない状態ですので、激しい運動や長風呂などで汗を多くかくのは控えるのがいいと思います。

他には、身体の熱を取ってくれる食べ物もおススメです。

オススメの食べ物は、身体の熱を取ってくれる夏野菜(トマト、ナス、きゅうり)や油分の多いゴマなどです。梨やぶどうなどの果物も、水分が多いのでオススメです。

関連記事⇒【陰陽】体を冷やすお茶と温めるお茶の見分け方と活用方法について

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食べ物を陰陽でみた時に、暑い時期の食べ物や水分の多い食べ物は、陰の食べ物としてみています。ですので、身体を冷やしてくれる作用があるとされています。そうなると、反対の陽の食べ物は身体の熱を作るものとして考えますので、微熱でお悩みの方は控えた方がいいですね。先ほども出ました辛い食べ物や、お肉なども熱を作る食べ物として陽性の食品とされています。

水が不足している原因の一つに《老化》があると書きましたが、老化と関係のある《腎》はゴマや海藻などを食べることでサポートできますので、この原因に心当たりのある方は腎を元気にする食べ物を食べることもおすすめします。

関連記事⇒【腎臓の弱り】東洋医学から見た腎臓が弱ってるサインとおススメの食べ物やツボを紹介します

関連動画⇒【重要】腎臓が弱ってるサインと対処法やツボを紹介します

水分を摂取して身体に頑張って水を増やすというよりは、減らすのを抑えながら食べ物で熱をとってもらうという感じです。急にたくさん水分をとっても、それはそれで身体の負担になってしまいます。このように少しずつ工夫しながら改善していけるのがいいですね。

血が足りないタイプの解消法

次に、常に微熱が出ているタイプの人の解消法を紹介します。

このタイプの方は血が不足している方が多いので、血の消費を抑えたり、血を補充するような生活を心がけるのがいいと思います。

常に微熱が出ている方は、血を補う食べ物がオススメです。

私がオススメする血を補う食べ物は《赤い食材》です。

具体的にはトマト、にんじん、いちごなどです。分かりやすいですね。

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また陰を補う意味を持つ黒い食材もいいと言われていて、こちらは黒ゴマ、ひじき、海苔などもいいです。腎を元気にする食べ物とかぶりますね。

生活習慣で気を付けるところは、夜更かしは厳禁です。生活リズムが崩れると余計に血を消耗するので、早めに寝る事を心がけましょう。また、目の使い過ぎにも注意してください。東洋医学では、目の使い過ぎは血を大量に消費すると考えています。日常的にも、目が疲れてきたらこまめに休める習慣を取り入れてみてください。

血はさなざまな部位で使われ消耗しますが、中でも脳や目が特に血を消耗すると考えられていています。特に休めるのが難しい部位になりますので、意図的に使わない時間を作ることが血の節約となります。

まとめ

まとめますと、微熱が続くには2パターンあります。

ひとつ目は、午後や夜になると微熱が出る【水の不足】タイプ。

二つ目は、常に微熱出ていて、それが毎日続く【血の不足】タイプ。

水の不足の人は、水を消耗させるような辛い食べ物を控える。汗のかきすぎにも注意する。

微熱を下げるため、身体を冷ます夏野菜などの食べ物や果物のように水分の多い食べ物を意識的に食べる。他にも、油分の多い黒ごまなどもおすすめ。

血の不足の人は血の消費を抑えるために、目の使いすぎには注意して、早く寝るように心がける。ストレスをためずに、脳を休める時間を積極的にとっていくようにする。

あとは、血を補充する赤い食べ物や黒い食べ物を食べるようにしてみましょう。

本日は、原因不明の微熱が続く原因・解消法をご紹介していきました。

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