
みなさん、こんにちは。
神奈川県川崎市武蔵小杉駅で鍼灸接骨院をやっております、武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。
本日もブログをご覧くださり、ありがとうございます。
今回はですね、春を健康的に過ごす方法について解説していきますね。
季節の変わり目などの寒暖差が激しい時期や、天気が荒れることが定期的にあるような時期などに体調を崩しやすい方はぜひ最後まで読んでいってください。
目次
東洋医学的な春とは

まず、春に身体にあらわれやすい症状について説明していきます。
東洋医学では、春は肝の症状が出やすい時期といわれています。
ここでの肝とは、東洋医学的な肝臓になります。
東洋医学には『五臓の働き』という考え方があります。五臓とは『肝』『心』『脾』『肺』『腎』の5つで五臓です。

東洋医学では、この五臓のバランスを重要視します。
五臓にはそれぞれ働きが旺盛になる季節が決まっていて、
- 肝→春
- 心→夏
- 脾→長夏(ちょうか:梅雨のこと)
- 肺→秋
- 腎→冬
となっています。五臓が旺盛に働かないと、症状として不調があらわれたり、旺盛に働いた結果、疲れてしまうと調子も下がったりします。
五臓の中で春に症状が出やすいのは、肝になります。ですので、春は肝の症状の時期と言われてもいます。
この五臓の肝ですが、身体の中での働きの1つに疏泄(そせつ)という働きがあります。
疏泄とは、全身に流れる気の調節であったり、情緒や感情の調節をしています。
ですので、肝の症状が出やすい春は情緒が乱れやすく、落ち込みやすく、イライラしやすい時期とも言われているんですね。
その他、肝の機能が落ちると起こりやすい症状としましては、寝付きが悪くなったり、お腹が張りやすかったり、目が疲れやすかったりします。
関連記事⇒【梅核気】喉のつまり・咽喉頭異常感症・ヒステリー球を解消する飲み物、食べ物、生活習慣の紹介!!
関連動画⇒【喉のつまり】咽喉頭異常感症、ヒステリー球、梅核気の解消法。飲み物、食べ物、生活習慣の紹介。
春というのは東洋医学でいう肝の機能が下がりやすい季節で、肝の機能が落ちると心身ともにさまざまな症状が出やすいということです。
今回紹介する春の過ごし方は、この肝の機能を上げるオススメの方法ですので、ここからはそれを紹介していきますね。
春の食事

まずは、オススメの春の食事ですね。
これは、春が旬の野菜を摂るのがオススメです。特に山菜など、苦味があるものが肝にはいいですね。
昔から『春の皿には苦味を盛れ』とも言われておりまして、山菜などに含まれる苦味を食べることで、冬場に溜め込んだ老廃物を排出させるといわれているんですね。
ですので春が旬の山菜がオススメです。
具体的には
- タラの芽
- タケノコ
- ふきのとう
などの山菜がよくて、タラの芽は山菜の王様と呼ばれるほど栄養が豊富で、タラの芽に含まれる自然な苦味は精神を安定させてくれるんですね。
春に収穫を迎えるタケノコは、身体の余分な熱をとってくれます。それにより不眠の改善が期待できます。
ふきのとうは血流を改善させて、咳や痰を解消させてくれますので、季節の変わり目に咳き込みやすい方には向いている食材ですね。
春に旬を迎える野菜、特に山菜が肝の機能を上げるのにオススメになります。
春の運動

次にですね、春にオススメな運動を紹介します。
春は温かくなり、日も延びてきますので運動に適した季節です。
特にオススメな運動はウォーキングです。
なぜ、ウォーキングが春に適した運動なのかといいますと、先程出てきました五臓の話しになります。
五臓には、それぞれ関係が深い関節があります。
- 肝→股関節
- 心→手首
- 脾→膝
- 肺→肩
- 腎→足首
ですので、肝に当てはまる股関節をよく動かせる運動がオススメになります。
ウォーキング前にしっかりと股関節のストレッチをして股関節周りをほぐしていただくことで、より一層効果が高まります。肝は『筋』とも関係が深いため、筋を伸ばしたり運動で使うことで、気血の流れを上げることができるため、準備運動だけでも肝の働きを助けてあげられます。
春は新しいことを始める気持ちが湧きやすい時期なのですが、その分最初から頑張りすぎてしまう方も多いのが注意点です。普段、あまり運動しない方はまずは10分程度のウォーキングから始められるといいと思います。
股関節をしっかり動かすためにも、歩幅を意識してご自身のペースでウォーキングしていただくと、肝の機能も上がると考えています。
春の睡眠

次に、春に適した睡眠を紹介していきますね。
春は何といっても眠たい時期です。『春眠暁を覚えず』という言葉があるように、朝が来たことに気付かずについつい寝過ごしてしまうと昔の人も言っているように、ちゃんと寝ていても日中眠かったりする人も多い時期になります。
この眠たい春なんですけども、寒い冬から暖かい春に移行するこの時期は寒暖差が激しくて自律神経が乱れやすいのが原因です。
関連記事⇒【自律神経失調症】絶対にやって欲しい朝の習慣2つと効果的なツボをご紹介します!!
関連動画⇒【自律神経失調症】絶対にやって欲しい朝の習慣!不眠などにも効果的
対策としては、睡眠の質を上げるための入浴がオススメです。
やり方はとっても簡単です。
38度~40度のぬるめのお湯に15分浸かることです。
寝る前に少し体温を上げることで、寝る時に深部体温が下がって寝付きがよくなります。
タイミングとしましては、寝る1時間~2時間前にお風呂に入るのがいいですね。このぐらいの時間にお風呂に入って寝る準備をすると、寝付きやすくなります。
それと肝の機能を高める方法として、23時までに寝るのがオススメです。1日を24時間で見たときに、内臓が活発に働く時間というものが東洋医学にはあります。
肝が活発に働く時間は夜中の1時~3時です。なぜ、23時には寝ていただきたいかといいますと、23時~1時は胆の時間でして、この胆は肝と表裏の関係にあります。表裏関係は互いに助け合う関係でもありますので、両方一緒に良くしていくと効率がいいですね。
ですので、1時には絶対に眠っていてほしいのですが、理想は表裏関係にある胆の時間、23時~1時にもしっかりと眠っていることです。
なので、23時までに眠るのがいいので、入浴は21時~22時までにすませられるといいですね。
関連記事⇒【眠気】寝ても寝ても眠い!春が眠い原因と対策のツボをご紹介します。
まとめ
まとめますと、春は五臓の中でも肝が乱れやすい時期なので、肝を整えるように過ごすのがオススメ。
肝の機能を高める食材は、春の山菜。タラの芽、タケノコ、ふきのとうなどですね。
肝の機能を高める運動は、股関節を動かす運動。股関節周りのストレッチをしてから、歩幅を意識してウォーキングをするのがオススメ。
肝の機能を高める睡眠としては、春は眠たい時期なので寝る前にぬるま湯に浸かることと、23時までに寝ること。
本日は、春に調子が悪くなる方に向けた、健康的に春を過ごすための養生をご紹介しました。