みなさん、こんにちは。
神奈川県川崎市武蔵小杉駅で鍼灸接骨院をやっております、武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。
本日もブログをご覧くださり、ありがとうございます。
今回は、夜中に何回も目が覚めてしまう方専用の記事になります。
寝付けるけれど夜中に何回か起きてしまって、ぐっすり朝まで眠れない方に向けて書いていきますので、そのようなことでお悩みの方はぜひ最後まで読んでいってください。
目次
解消法だけ知りたい方は、目次からすぐに読めるようにしてありますので、お好きなところからお読みください。
睡眠についての説明
まずは、睡眠についてです。
『睡眠』に関する悩みを持っている方って、とてもたくさんいるんです。
日本人は5人に1人が、睡眠に関して何らかの悩みがあるといわれています。
私も施術中に、睡眠に関する相談を受けることが多々あります。
睡眠と一言でいっても、悩みの種類はバラバラで、寝つきが悪い、途中で起きる、眠りが浅い、寝起きがスッキリしないなど個人差がとても大きいですね。
途中で起きるのにも理由がたくさんあり、トイレが近くて何度も起きる、痛みで起きる、夢で起きる、何にもないのに起きるなど、他にもいろいろあると思います。
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今回は【夜中に何度も起きてしまう人】(何もないのに起きるパターン)にフォーカスして紹介していきます。
この、夜中に何度も目が覚めてしまうのは、一般的に中途覚醒と呼ばれます。
中途覚醒とは、一度眠りについたのに翌朝起床するまでに何度も目が覚めてしまうことですね。
中途覚醒にも種類がありまして、数秒程度の目覚めや一度目覚めてしまっても数分程度で眠りにつくことができれば、そんなに問題はないといわれています。
はっきりと目覚めてしまい、もう一度寝付けなかったり、寝てもまたすぐに起きてしまうようなことを中途覚醒とよびますね。
夜中に何度も目が覚める原因
では、ここからは夜中に何度も目が覚めてしまう中途覚醒の原因について説明していきます。
これは、ストレスによる自律神経の乱れが大きな原因と言われています。
一般的に、寝るときは身体をリラックスさせる《副交感神経》の働きが盛んになるのですが、ストレスは身体を興奮状態にさせる《交感神経》が働くので、自律神経のバランスが崩れて睡眠に支障が出るんですね。
たとえば、職場のストレスや人間関係のストレスが長く続くと、眠ってからもこの緊張状態が続いてしまい、すぐに目が覚めやすくなるんですね。
東洋医学的な原因
この中途覚醒を東洋医学で考えると、原因の一つに【肝の弱り】という考え方があります。
東洋医学には【五臓の働き】という考え方がありまして《肝》《心》《脾》《肺》《腎》の5つで五臓です。
この中で、ストレスと関係が深いのが《肝》です。
ストレスがかかると肝の働きが盛んになるため、ストレスが大きかったり、ストレスがかかっている期間が長いと、肝が疲弊してしまうために【肝が弱る】ことになります。
また、東洋医学では五臓の働きと時間を照らし合わせる考え方があります。
それを【子午流注】(しごるちゅう)といいまして、子午は時間のことを表し、流注は臓器を活発するために巡っている気や血の流れを表しています。
その中でも、肝臓は夜中の1時~3時に活発に働くとされていて、ストレスを強く受けて肝の機能が弱ると、この夜中の1時~3時に目が覚めてしまうことが増えるといわれています。
中途覚醒の解消法
それでは、ここからは夜中に何度も目が覚めてしまう方へおススメの解消法をご紹介していきます。
①生活習慣 ②食べ物 ③ツボ の順番で解説していきますね。
①生活習慣
ストレスの発散が大切ですね。
運動もいいですし、カラオケとかで大きな声を出して発散するもいいですね。
身体を動かして汗をかいたり、声を出したりと、体外に発散させることで肝の負荷も軽くなります。
運動するときは、股関節のストレッチなどを取り入れていただき、股関節の動きを意識していただけるとより効果的です。
先ほど説明しました、五臓の肝は股関節と関係が深いため、股関節を動かして流れを良くしておきたいんですね。
他にも、眠る前にぬるめなお湯に浸かるのも効果的です。
寝る1~2時間前に、38℃くらいのぬるめの温度のお湯に20分ほど入浴すると、副交感神経が働きやすくなって、リラックス効果が高まります。
反対に、42℃以上の熱いお湯に浸かると、交感神経の働きが活発になって眠りにくくなりますので、気を付けてやってみてください。
②食べ物
次に、おススメの食べ物ですね。
こちらはミントやパクチー、シソやセロリなどの香りのいい野菜です。
香りのいい野菜は、気分をスッキリさせてくれるので、普段からこのような香りのいい野菜を意識的に取り入れるといいですね。
香味野菜の中でも、緑の野菜が肝の機能を高めてくれますので、余裕のある方は色も意識してみてください。
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③ツボ
最後に、夜中に何度も目が覚めてしまう方へおススメのツボのご紹介です。
ツボは【失眠】(しつみん)です。
失眠は踵(かかと)にあるツボで、失った眠りを取り戻すといわれる、睡眠障害によく用いられるツボになります。
この失眠は、温めるのが向いているツボです。
温める方法としましては、ペットボトル温灸で温めるのがお手軽ですね。
ペットボトル温灸の作り方
まずはホット専用のオレンジ色のキャップのペットボトルを用意します。
用意していただいた空のペットボトルに、水を1/3入れます。
必ず水から入れてください。(お湯から入れると、ペットボトルが変形する恐れがあります)
残りの2/3に沸騰直前のお湯を注ぎます。
ペットボトルの注ぎ口は狭いので、こぼさないように注意してください。
お湯をいれたら、蓋を閉めて振ります。
お湯と水が混ざったら、ペットボトル温灸の完成です。
簡単にできるお灸の代用品です。
詳しく知りたい方はこちら↓↓をご覧ください。
関連記事⇒【ペットボトル温灸】火を使わない、煙も出ない、お手軽簡単なお灸を紹介します。
ペットボトル温灸が完成したら、踵にある失眠に当てて温めていきます。
失眠の場所
失眠の場所は、踵の真ん中です。
ですので、ペットボトル温灸を横向きに床に置いて、踵を乗せて失眠を温めます。
30秒ほどで、温まると思いますので、温まればOKです。
これを左右どちらもやっていきます。
寝る30分前に、失眠を温められるのが理想ですね。
ぜひ、中途覚醒でお悩みの方はやってみてください。
まとめ
夜中に何回も目が覚めてしまう、中途覚醒の東洋医学的な原因は【肝の弱り】
解消法としては
- 運動やカラオケで発散
- 寝る2時間前のぬるめな入浴
- 香味野菜を意識して食べる
- 失眠を温める
などがおススメです。
本日は、夜中に何度も目が覚めてしまう人の解消法を紹介しました。