こんにちは!神奈川県川崎市武蔵小杉駅から徒歩4分のところで鍼灸接骨院をやっております武蔵小杉鍼灸接骨院の石丸です。いつもブログをご覧くださり、ありがとうございます。
本日は【男性限定!!頻尿対策】こちらを紹介していきます。
トイレの回数が増える頻尿ですが、日中に頻尿な方はお仕事中やお出かけ中に何度もトイレに行くことで仕事が捗らなかったり、外出が楽しめないどころか不安な方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、夜中の頻尿は何度も目覚めてしまい睡眠が満足にとれなくなってしまっていると他の不調も出てきてしまいます。
実は危険な病気の前兆という可能性もありますので、頻尿の原因をしっかりと知っておくことはとても大切です。
トイレが近いことでお悩みの方は、ぜひ最後までブログを読んでいってください。
目次
過去にも頻尿についてブログや動画を投稿していますので、興味がある方はこちらもご覧ください。
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頻尿について
まずは頻尿について解説していきます。
頻尿とは《尿が近い・尿の回数が多い状態》の事です。過活動膀胱(かかつどうぼうこう)と表現することもあります。
尿に何の問題もない方の排尿の回数は、1日に5~7回程度が正常といわれています。
それに対して、1日の尿の回数が8回以上の場合を頻尿といいます。
しかし、夜間頻尿の場合は定義が変わります。夜、就寝している間に2回以上トイレに行く事を夜間頻尿と呼びます。1回はセーフで2回トイレに起きてしまうと頻尿に分類されるんですね。2回と数字でみると少ないのに頻尿になるの?と思われるでしょうけども、6時間~8時間の睡眠で2回起きてしまうと熟睡できている時間が短くなってしまいますので、問題がないというと嘘になりそうですね。
この尿の悩みは年齢を重ねていく毎に増えていきます。過活動膀胱だけでも、日本の40歳以上の12%の人口と言われていますので、およそ800万人くらいいます。40歳以上のおよそ8人に1人が、過活動膀胱で悩んでいるということです。
因みに、50代の男性の尿に関する悩みの上位は
- 夜中にトイレに行くために目が覚める
- 排尿した後に尿漏れが起きてズボンにしみが出来る
- 尿の勢いが低下し、排尿に時間がかかる
という結果です。
男性の頻尿の原因
それでは、ここからは男性の頻尿の原因について紹介していきます。
男性の頻尿で考えられる疾患で多いのは《前立腺肥大症》《過活動膀胱》《尿管結石》です。
頻尿には実は病気が潜んでいるかもしれないんですね。ですので、頻尿でお悩みの方はたかが頻尿と思わず医療機関で相談してみてもいいかもしれません。
ここからは、1つずつ解説していきます。
前立腺肥大症による頻尿
男性の頻尿の原因で最も多いのが《前立腺肥大症の初期症状》です。
前立腺とは男性だけにある臓器で、膀胱のすぐ下の、骨盤の最も深いところに位置します。 前立腺の働きはまだ分かっていないことも多く、前立腺液を分泌して精子を保護しているようですね。そのため男性の生殖機能と密接に関係しています。
前立腺肥大症は名前の通り前立腺が大きくなってしまうことです。はっきりとした原因は分かっていませんが、加齢とともに大きくなる人が多いので男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが崩れることが主な原因と考えられているようです。
正常な前立腺の大きさはクルミや栗の実くらいで重さは20gくらいです。ですので20gを超えてくると肥大しているということになるのですが、あまりにも肥大してしまうとニワトリの卵やミカンくらいの大きさになってしまうそうです。
前立腺は膀胱の下にあるため、大きくなってくると尿道や膀胱を圧迫してしまい膀胱の容量が減ってしまったり、膀胱の機能が下がることが頻尿につながっていると考えられています。
過活動膀胱による頻尿
次に過活動膀胱です。
過活動膀胱の原因は、脳と膀胱(尿道)を結ぶ神経のトラブルで起こる神経が原因のものと、それ以外の原因で起こるものがあります。
ここでは過活動膀胱の原因の大半を占める、神経以外の原因の過活動膀胱を紹介します。
過活動膀胱とは膀胱が何らかの理由で過敏になって、尿がそれ程たまっていなくても、本人の意思とは関係なく膀胱が収縮する状態の事です。
現在40歳以上の8人に1人が、この過活動膀胱で悩んでいると言われています。
過活動膀胱は、我慢できないような尿意が急に起こる、我慢できず尿が漏れてしまう、トイレが近いなどの特徴があります。
神経以外が原因の過活動膀胱は、加齢による膀胱機能の低下、膀胱や尿道などを支える骨盤底筋の低下、自律神経の乱れによる尿意の乱れなど原因も様々です。
東洋医学的な過活動膀胱の原因についても少し解説していきます。
東洋医学では《五臓》と呼ばれる身体の機能に五つの臓器の名前を付けた考え方があります。(詳しくは別のブログをお読みください)
過活動膀胱は五臓の中の《肺》か《腎》の弱りで起こると考えられています。加齢によってだんだんと過活動膀胱の症状が出ているのであれば腎の弱り、年齢は若いのに症状が出ているなら肺の弱りとみます。
他にも腎の場合はトイレに行くたびに尿量もそれなりに出ますが、肺の場合はあまり出ないのに行きたくなります。
尿管結石による頻尿
次に、男性の頻尿の原因で多いのが尿管結石です。
腎臓で結石が作られるのですが、腎臓にあるうちは腎結石、腎臓を出て尿管へ進むと尿管結石と名前が変わります。
腎臓にあるうちは痛みは感じにくいのですが、尿管へ結石が移動すると激しい痛みを感じることがあります。腰や脇腹にかけて痛みがでますので、腰痛と勘違いする方もいらっしゃいます。
尿管結石は若くても起こります。そして、救急車を呼ぶ方もいるくらいの痛みです。
この結石が尿管の下の方に移動すると次は膀胱を刺激するので頻尿や、残尿感が起きます。
尿管結石が出来る原因の多くは、水分不足やチョコレートやコーヒーに多く含まれるシュウ酸の取りすぎが原因と言われています。食生活の影響が大きいですね。
男性の頻尿の対策
前立腺肥大症の対策
頻尿の原因となる前立腺肥大症を予防することが、まずは大切です。(すでに肥大してしまった前立腺を小さくすることはできないため、大きくさせない予防となります)
前立腺肥大症は肥満、高血圧、高血糖、脂質異常症、メタボリック症候群との関係も考えられていますので、これらを予防するために日常的に続けられる適度な運動を習慣づけることと、なるべくアルコールや刺激物を控える事を意識しましょう。
また普段から座る姿勢が多いと、骨盤内がうっ血して前立腺が腫れやすくなりますので、長時間座り続けることを避けて、こまめに立ち上がる事を意識しましょう。
過活動膀胱の対策
今回取り上げた過活動膀胱は、原因が1つではなくたくさんあるので対策もいくつかあります。
まずは膀胱の容量を増加させるトレーニングがオススメです。膀胱は意図的には動かせないですが、尿を溜めることで膀胱を鍛えることができます。
やり方は、まず排尿計画を立てます。○時に排尿するといった、具体的なスケジュールをたてます。
最初は排尿する時間の間隔を短時間から始めていき、徐々にその間隔を伸ばしていきます。最初は15分単位で伸ばしていき、最終的には2~3時間の排尿間隔取れるように練習します。
また骨盤底筋を鍛えるのもオススメです。
骨盤底筋を鍛える事で、尿道を締める力が強まります。膀胱の筋肉はコントロールできませんが、尿道の筋肉はコントロールできますので動かすことで鍛えることも可能です。
骨盤底筋を鍛える具体的なやり方は、まずは腹筋に力が入らないようにして肛門を締めるようにする方法です。
イメージは尿検査の採尿時に途中で排尿を止める感じ、おならを我慢して肛門をぎゅっと締める感じです。これをぎゅっと締めたら5秒キープします、緩めたらまた肛門を締めるイメージでぎゅっと締めて5秒キープします。これを10回繰り返します。
これを10回を1セットとして、1日3回に分けてやってみてください。
このトレーニングは、開始してからおよそ4週間程で効果があらわれてきますので、まずは4週間継続してやってみましょう!!
尿管結石の対策
尿管結石を予防するには、こまめに水分を摂取にて、チョコレートやコーヒーなどのシュウ酸を多く含む物は控える事がオススメです。
それと《布海苔》(ふのり)がいいです。布海苔は赤い海藻で、限られた地域でしか取れない貴重な海藻です。布海苔には結石を大きくさせない作用があり、これをお味噌汁などに入れて意識的に食べていただくのがおすすめです。乾燥した状態で売っていますので、お味噌汁を飲むときにサッと入れられます。
実際に結石に困っていた方も、布海苔を食べるようになってから一切結石で困らなくなったという話も聞きます。
まとめ
頻尿は年齢を重ねるごとに悩んでいる方が増える症状です。定義としては、日中に8回以上トイレへ行く方や、夜中に2回以上トイレで目覚めてしまう方を頻尿といいます。
男性の頻尿の原因でよくみられる疾患は《前立腺肥大症》《過活動膀胱》《尿管結石》です。
最も多いのが前立腺肥大症の初期症状による頻尿。前立腺が肥大してしまう確かな理由は分かってはいないのですが、加齢とともに大きくなることが多いためホルモンバランスの影響ではないかと考えられています。
前立腺は膀胱の下にあるため肥大してしまうと膀胱や尿道を圧迫してしまい、頻尿の症状が出やすくなります。
前立腺肥大症の対策としては、生活習慣病とも関りが深いと言われていますので、適度な運動を習慣づけることを意識してください。アルコールや刺激物も控えた方がより効果的です。また、座っている姿勢は骨盤内をうっ血させ前立腺が腫れやすくなってしまうため、座っていることが多い方はこまめに立つことを意識してください。
次に過活動膀胱です。
過活動膀胱の原因は大きく分けて2つあり、1つは脳と膀胱を結ぶ神経のトラブルによって起こる過活動膀胱。もう1つは神経以外に原因があるものです。過活動膀胱は、神経以外に原因があるものが多く、その原因として考えられているのは加齢による膀胱の機能の低下、膀胱や尿道を支える骨盤底筋の弱り、自律神経の乱れによる排尿の乱れです。
ですので過活動膀胱の対策としてできることは、膀胱の容量を増やすトレーニングと骨盤底筋群を鍛えることです。膀胱の容量を増やすためには、排尿の時間を計画的にたててコントロールしていきます。はじめは15分間隔と短めに設定し、それをどんどん伸ばしていく方法です。目標は2~3時間開けられると外出時も安心できますね。
骨盤底筋を鍛えるトレーニングは肛門に力を入れた状態(尿検査の採尿時に尿を途中で止める感覚)をキープします。5秒キープ×10回を1セットとして、1日に3セットやってみてください。1か月くらいで効果が出てくると思います。
最後に尿管結石。腎臓でできた結石が尿管を下り膀胱へ来ると、膀胱を刺激して尿意を感じたりします。結石は、食べ物に含まれるシュウ酸が原因で作られますので、結石を作らないような食生活を心がけるのが第一になります。こまめに水分を取り、チョコレートやコーヒーなどどいったシュウ酸を多く含む食品は避けていただくことです。海藻の《布海苔》が結石にはいいと言われていますので、意識的に布海苔を食べることもおすすめです。
これ以外にも、頻尿でお困りの場合は膀胱がんなどの危険な病気の可能性もあるので、あれ?おかしいな??と思ったら早めに医療機関を受診してください。
本日は男性の頻尿の原因と対策について紹介しました。