みなさん、こんにちは。
神奈川県川崎市武蔵小杉駅で鍼灸接骨院をやっております武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。
本日は【不安障害/不安神経症】の当院での鍼灸治療について説明していきますね。
最近、不安感についての相談を受けることが多々あります。不安の程度はさまざまですが、中には不安感から冷や汗や動悸など身体的な症状が出てしまっている方もいらっしゃるので、今回は不安感の原因とどのように改善を目指していくのかを解説していきます。
お時間のない方は、是非まとめだけでも読んでいってください。
目次
不安障害とは
不安障害とは何なのかといいますと、心配や不安が過度になりすぎて日常生活に影響が出ている状態ですね。不安障害は精神的な不安から、心と身体にさまざまな不快な症状が出るものと言われています。
これまでは女性の患者さんが多かったのですが、最近では男性の患者さんも増えてきたなという印象です。
それと、年齢も20代後半から40代の方が多いと感じていましたが、近頃は学生さんでもそういった症状で来院される方も増えましたし、60代以降でもいらっしゃることから、年齢も幅広くなってきていますね。(50代の女性ですと更年期障害として考えている方も多いようです)
お仕事をされている方ですと、通勤の電車に乗り続けることができない方や職場が近づくと症状がでてしまう方。また、仕事中はどうにかやり過ごせても帰宅すると一気に症状がでる方などさまざまですね。
不安障害の原因
それでは、不安障害の原因はなんなのでしょう?
今現在、これが原因という明確なものは見つかっておらず完全には分かっていない状態です。よく言われているのは、人間関係や環境のストレスが引き金となって発症することです。最近では家庭内の人間関係から発症することも増えているように感じます。
さて、そんな不安障害ですが、東洋医学ではどのように考えるかというと【腎】の弱りと考えます。
ここでいう【腎】についてですが、東洋医学では【五臓の働き】という東洋思想からくる考え方を使います。五臓とは【肝臓】【心臓】【脾臓】【肺】【腎臓】の5つで五臓です。
みなさんが考えている肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓は実際の内臓だと思いますが、東洋医学で使う五臓はツボのグループ名と考えます。
今回は不安障害で【腎】の弱りが原因ということですが、【腎】のグループが弱ると尿の不調だけではなく耳の不調や骨の不調、腰の不調など腎機能以外の部分にも影響してくるんですね。東洋医学ではツボのグループはメンタルにも影響してると考えていますので、腎が弱ることで不安や恐れることが増えやすくなります。
これが不安障害の原因だと、当院では考えています。(全て不安障害の方が腎の弱りが原因というわけではなく、肺の方もいらっしゃると思いますので、その辺りは東洋医学を熟知した鍼灸師へご相談ください)
不安障害の改善方法
それでは、ここからは腎の弱りからくる不安障害の改善方法について解説していきますね。
先ほど、不安障害の原因でも書きましたが【腎】の弱りが原因なので腎を元気にするツボを使っていくのも1つの方法になります。
しかし、不安障害の方は何かしらの症状を抱えていらっしゃるので、その症状に対して施術していくというやり方もあります。東洋医学では『心身一如』(しんしんいちにょ)という考え方があります。これは、肉体と精神は一体です。同じものだよという考え方です。身体の調子が悪いと、心の調子も悪いし、心の調子が悪いと、身体の調子も悪いと考えます。
心だけは元気、身体だけが元気っていうのはあまり無いと思うんですね。ですので、この腎の働きを整えながら、他の出ている症状に対応したツボを選んでいきます。眠れないなら眠れるようになるツボ、身体がダルいのであればダルさをとるツボを。
そうしていくうちに眠れるようになっていくと、心も安定してきたり、身体もスッキリ動けるようになると心も元気になっていったりしますね。
このように、不安なメンタルに直接アプローチするだけではなく、感じている症状にも対応することで心も身体もどちらも改善させていくという方法になります。
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まとめ
まとめますと、不安障害とは心配や不安が過度になりすぎて日常生活に何らかの影響がでている状態。心だけではなく身体にも症状がでることがある。
不安障害の原因はハッキリとは分かっておらず、人間関係や環境のストレスが原因なのではないかといわれている。
東洋医学的には【腎】の弱りが原因と考えているため、施術は腎を元気にするツボを使うこともある。
心身一如といって、肉体と精神は一体と考えているため、精神のケアだけではなく、その時にお身体に出ている症状を改善させていくことで、心のケアにも繋げるといった考え方で不安障害の施術をしている。
本日は当院の不安障害の施術について解説していきました。
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