東洋医学

【施術の種類】武蔵小杉鍼灸接骨院の経絡治療。それってどんなやり方?!

みなさん、こんにちは。

神奈川県川崎市武蔵小杉駅で鍼灸接骨院をやっております武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。

本日はですね、ちょっとマニアックな話しになりますが当院で行っている【経絡治療】(けいらくちりょう)について説明していこうと思います。これは、ロゴマークにも入れているくらい重要なことなのですが、何のことか伝わっていないことがもどかしいです。

街を歩いていると、鍼灸院や鍼灸接骨院の看板ってとても多いですが、みんなそれぞれ考え方や理論があって施術していると思います。

よく見かけるのが中医学を掲げている鍼灸院やパルスと言って鍼を刺して電気を流す施術のところですね。鍼灸の施術の方法にはたくさんの種類がありますので、本日は武蔵小杉鍼灸接骨院の施術の考え方について解説していきますね。

日本の伝統的な経絡治療

当院では【経絡治療】(けいらくちりょう)という方法を用いて施術しています。鍼灸自体は中国から伝わってきたものですが、日本に伝わってきてから日本で育った方法です。

経絡はツボ(ツボは、刺激することで何かしらの身体的な反応がある部位のことを指します)とツボを繋いでいる道のことで、その道の流れを重視しています。流れが悪いと不調が起きやすく、流れを悪くしている原因を考え取り除き再び流れを戻します。流れは一方通行なので、何かが原因で逆流しても大問題です。

経絡は血管でも神経でもなく解剖学的に物体として見つかっていませんので、経絡の流れを《気の流れ》と表現します。東洋医学の基本は東洋思想。雰囲気や気分などと目に見えない【気】がどういう働き、動きをしているかを観察して理論化しています。

気以外にも血・水といった体には必要不可欠な3つのバランスも考えていきます。

判断の仕方

経絡も気も目には見えないため、身体に現れる変化で状態を把握します。特に手で触れた感触での判断が重要なため、鍼灸師は手の感覚を大切にしています。

判断の種類は①望診②聞診③問診④切診の4つです。この4つの方法を組み合わせて判断していきます。

①望診(ぼうしん)

「望んで見る」と言われてまして視覚から得られる情報。見た目の変化などですね。

例えば、顔色、血色、歩き方、皮膚の状態、舌の状態など。

②聞診(ぶんしん)

音や匂いから分かる情報。

声色、呼吸の音、お腹の音など。たまに病気で特徴的な匂いがでたりしますので、昔は今よりも匂いも感じ取ってたのかもしれませんね。

③問診(もんしん)

問いかけから得られる情報。

初めに書いてもらう問診票を見ながら、鍼灸師が質問していきます。

④切診(せっしん)

主に脈診(みゃくしん)と腹診(ふくしん)のことで、直接触れて得られる情報。

脈診は左右の手首の脈を、人差し指、中指、薬指で触れて、脈の速さ、固さ、深さをみます。

腹診はお腹に触れて、お腹の張り、固さ、柔らかさ、温かさ、冷たさなどをみていきます。

これらの4つから、どの経絡に何でトラブルが起きているのかを総合的に判断していきます。

ツボの決め方

上記の方法でどの経絡に問題があるのかを考えます。そして、そこから使うツボを決めます。

ツボは身体に361こあるのですが、361このツボは5種類の経絡のグループに分けられています。トラブルがある経絡をただただ元気にしてあげた方がいいのか、それとも原因を取り除いた上で元気にしてあげた方がいいのか、はたまた元気すぎるから少し元気を抜いてたげた方がいいのかなど対応の種類はたくさんあります。

下記の図が経絡のグループのバランスを図式化したものですが、円を描いている矢印は矢印の方向に気が流れ続けています。

内側の星形の矢印は、矢印の方向に抑制しあってます。

この図のバランスが崩れ、矢印が途切れてしまうと症状として身体に何らかの信号が出てきます。黄色の脾から肺への矢印が途切れたら、肺の元気やその先の腎の元気がなくなります。その場合は黄色の脾の気が足りないのか、星形の矢印の肝からの抑制が強すぎるのか原因をつきとめて、元気にするツボや肝の抑制を弱めるツボを選んで施術します。

このようにして、上記の図のようなキレイなバランスにもどしていきます。

ツボへの刺激は元気を足し算したり、反対に余り過ぎている場合は引き算します。足し算引き算はツボの使い方でしたり鍼の使い方で調整します。

他にも、この体質の方にはこのツボでより体を休められるように、この症状の方にはこのツボを使うと即効性も期待できる、このタイプの症状はこのツボも使うともっと効果的などと計算しながら組み立てていきます。

鍼の刺激

鍼灸に初めていらっしゃる方で鍼の痛みが気になっている方も多いと思います。むしろ、それが気になって鍼灸という手段を除外している方もよく聞きます。

武蔵小杉鍼灸接骨院では刺さずに施術することもできるくらい弱い刺激が基本です。状況によっては刺す場合もありますが、ほとんどは刺しても1cm入らない程度です。

筋肉まで届かせることが目的であれば、長めな鍼を数cm刺しますがツボの刺激なのでそこまで深くは刺しません。

上の写真は普段使用している鍼と同じ太さのものですが、髪の毛くらいの細さです。少しちくっと感じるかもしれませんが、歯を食いしばるような耐えなきゃいけない痛みはありません。

効果のあらわれ方

鍼灸って即効性があると思われがちですが、症状によります。昨日、今日痛めたような急性の症状であれば早めに症状も引くことが多いですが、長いお付き合いの症状は長くかかることが多いです。ただ、時に長年悩んでいた症状がすぐになくなる方がいることもあるので、やってみないと分からないなと感じることもしばしば。

体質によっては、施術を受けた日は眠気や怠さが出やすいこともあります。これは副交感神経といって休まる方へ体が傾くことで起こりますので、一晩眠れば大体はおさまります。

東洋医学や経絡治療についてもう少し詳しく書いたページがありますので、興味がある方はこちらをご覧ください⇒鍼灸治療(はり・きゅう)

動画でも紹介しています⇒【当院の特徴】

もし、経絡治療を受けてみたい!!とお考えの方はぜひご連絡下さい。

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