みなさん、こんにちは。
神奈川県川崎市武蔵小杉駅で鍼灸接骨院をやっております武蔵小杉鍼灸接骨院 院長の石丸です。
いつもブログをご覧くださって、ありがとうございます。
今回は3時から5時に目が覚めてしまう東洋医学的な原因とその対処法について解説していきます。
睡眠に関する悩みをお持ちの方って結構いらっしゃるんですね。
日常的に、睡眠以外のお悩みで来院されている方からも施術中に相談を受けることがしょっちゅうあります。
調べてみると、日本人の5人に1人が睡眠に関して何らかの悩みがあるといわれているようです。
実際に受ける睡眠の悩みとしましては、例えば寝つきが悪いや途中で起きる、眠りが浅いなど。
このように睡眠と一言で言っても、人によってさまざまな悩みがあると思うんですけど、今回は【夜中の3時から5時によく目が覚めてしまう人専用】のブログになります。
3時から5時なんですね。1時でもなく2時でもなく朝方の6時でもなく、ピンポイントで3時から5時に起きる人だけの記事になりますので、よろしくお願いします。
目次
3時から5時に起きてしまう原因
まずは、3時から5時に起きてしまう原因なんですが、これは東洋医学では《肺の弱り※》と考えます。
※東洋医学には『五臓の働き』という考え方があります。五臓とは『肝』『心』『脾』『肺』『腎』の5つで五臓です。
この五臓のバランスを重要視します。五臓はそれぞれ働きが決まっていて、肺は呼吸と共に気を身体の中に取り込み悪い気を身体から排出させます。これは現代医学の呼吸と似ているので分かりやすいと思いますが、東洋医学では肺の機能として、取り込んだ気を全身へ送る作用や、水をばら撒いて身体に潤いを与える作用、汗腺の開け閉めをコントロールする作用、この他にもメンタルにも影響があると考えています。
東洋医学では身体の働きと時間の関係を表すものがありまして、それを【子午流注】(しごるちゅう)といいます。
子午とは時刻のことで、流注とは臓器の働きを活発にするためにめぐってる気や血の流れのことをいいます。
子午流注の中で3時から5時に相当する臓器は《肺》になります。
肺の役割としましては、呼吸と共に気や血を全身にバーッと送っているんですね。
この肺が弱い方に見られる症状としましては、喘息や鼻炎、よく空咳が出る方や、東洋医学では皮膚と肺はすごく密接な関係にありますので皮膚の症状がある方、また肺は感情の《憂い》にも関係しているため心配性な方もよくいらっしゃいます。
このような症状がみられる方は、肺が弱っていると考えます。
イメージとしましては、身体は気や血をスムーズに巡らせたいんですけども、肺が弱っているために今日の本題でもあります3時から5時に気や血のめぐりが悪くなり、身体に対して目覚めるような信号がでます。
起きることで、ちょっとまた気や血がめぐりやすくなるので、身体が気や血が十分にめぐったなと感じたら再び寝に入りますが、やっぱりまためぐりが悪くなると身体を起こそうとするようなイメージですね。
よく分からないのでけど、3時から5時に起きてしまうという方は肺の機能が弱っている可能性があると考えます。
3時から5時に起きてしまう方への対処法
それではここからは、東洋医学的に肺が弱っていて3時から5時に起きてしまう方への対処法をご紹介していきます。
3時から5時に起きてしまう方への対処法というのは、肺が弱って起きることなので、この肺の機能を上げることが対処法になります。
では、どのようにして肺の機能を高めていくかについて解説していきますね。
簡単にできる対処法は2つありまして、1つ目は白い食材を食べること、2つ目は寝る前に呼吸を整えること(4・7・8呼吸法)の2つです。
まずは1つ目の白い食材を食べることですが、東洋医学では先ほど出できました五臓それぞれに当てはまる色があります。
肝⇒青、心⇒赤、脾⇒黄、肺⇒白、腎⇒黒となっておりまして、この色の食材を食べることで、臓器が癒されるとされています。
ということで、肺は白なので白い食べ物が適しています。例えば、白ごま、大根、白菜、白身魚、レンコンこういった食材などです。
中でもレンコンは、昔から肺の機能を元気にしてくれると言われている食べ物なので、特におすすめです。(レンコンは中に空洞があることから空気が通りやすい形状をしているため、肺の形と似ているのではないかと昔は考えていたようです)
お手軽にレンコンを摂れるものとして粉末状のレンコンなども売っていますので、そういったものを取り入れるのもいいと思います。
肺が弱っている方は、普段の食事に白い食べ物を意識してプラスしてみてください。
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次に2つ目の寝る前に呼吸を整えることですが、おすすめな《4・7・8呼吸法》をご紹介していきますね。
手順は3ステップですね。
- まずは目を閉じて両手を膝の上におきます
- 次に鼻から4秒息を吸い、7秒息を止めます
- 最後に口から8秒かけて息を吐きだします
これを寝る前に4セットやってみてください。
この、4・7・8呼吸法は、不安感を軽減してくれるとともに、睡眠の質を高めてくれます。
どこでも簡単にできますので、寝る前にぜひ試してみてください。
4・7・8呼吸法について詳しくはこちらをご覧ください↓↓
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おすすめのツボ
それでは、ここからは3時から5時に起きてしまう方へおすすめなツボをご紹介していきますね。
おススメのツボは足にある①失眠(しつみん)と腕にある②太淵(たいえん)です。
失眠は『失った眠りを取り戻す』と書くように、眠りのツボといわれております。
場所は足の裏、かかとの真ん中の中央の少し押すとくぼむところになります。
この失眠を温かいペットボトルで温めたり、レンジで温めるタイプのあずきや玄米を使ったお灸(温灸)を使うものいいと思います。
せんねん灸などのお灸で温めるのもいいですね。
とにかく失眠は温めるのが向いているツボです。
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もう一つのおすすめのツボは、腕にある太淵です。太淵は肺のツボのグループに属しているので、五臓でいう肺そのものを元気にしてくれます。
ですので3時から5時に起きてしまう方にとって、とても頼りになるツボになります。
太淵のツボの場所は、手首を曲げた時に、手のひら側にあるのシワの親指側にあります。
手首のシワの親指側には脈が触れる位置があり、そこが太淵のツボの場所になります。
太淵は、寝る前に優しくツボ押しをしてもらってもいいですし、失眠のように温めてもいいです。
失眠とは違い、太淵は皮膚が軟らかいため、温める際はやけどには注意してください。
まとめ
まとめとしましては、3時から5時に起きてしまう方は、東洋医学の考え方からすると《肺》の弱りの方が多い。
肺は3時から5時の時間帯に旺盛に働くはずだけど、それがうまく働かずに気や血が全身をめぐらないことで、身体を起こして少し動かしてもらってめぐるようにする。再びめぐりが悪くなると、一旦寝てもまた起こされる。
3時から5時に起きてしまう対処法としては、肺を元気にして機能を上げること。方法としては①白い食材を ②4・7・8呼吸法の2つ。
おすすめの白い食材は白ごま、大根、白菜、白身魚、レンコンなど。
4・7・8呼吸法の手順は3ステップ。①まずは目を閉じて両手を膝の上におく ②次に鼻から4秒息を吸い、7秒息を止める ③最後に口から8秒かけて息を吐きだす これを寝る前に4セット。
効果的なツボは、足にある失眠と手にある太淵。失眠の場所は足の裏、かかとの中心の押すと少しへこむところ。ここを、ペットボトルや温灸で温めたり、せんねん灸などでお灸をするのもOK!
太淵は、手首の手のひら側にある曲がりじわの親指寄りにある凹み。動脈の拍動が感じられるところ。
太淵は寝る前に優しく押してもらうのもいいですし、失眠のように温めるのもおすすめ。
本日は3時から5時に起きてしまう方専用の解説ブログでした。